エヴァンゲリオン新劇場版4部作をイッキ見したメモ

今から26年前の1995年。
新感覚のアニメーションとして話題となった「新世紀エヴァンゲリオン」。
しかし、そのエンディングは唐突で
伏線回収も放棄した解釈に困るぶつ切りの結末だった。
それを補完すべく制作されたのが劇場版2作。
1997年の新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
そしてその2作を修正してまとめたのが1998年の
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)2 / Air / まごころを、君に
この3作は観ていない。
でも、一応の物語は完結しているはず・・。
だが、2007年から全4部作として再構築したエヴァンゲリオン
劇場で上映される事になる。
テレビ版しか観ていない自分にとって、
なぜ一度完結したものをこれほどまでに時間をかけて
再構築する必要があったのかが不思議だった。
今年、新劇場版の最終作(4作目)が公開された事を機に、
新劇場版を1作目からイッキに視聴する事にした。
14年かけて描きなおした庵野秀明総監督の真意を確認するために。

なお、こちらの記事はネタバレ気にせず書いたものなので、
まだ観ていない方にはおすすめしない。

 

 

1作目

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」
2007年9月1日公開

父親である碇ゲンドウに呼び出された14歳の少年・碇シンジ
ゲンドウは箱根の地下に作られたネルフと呼ばれる組織のリーダーであり、
ネルフは人類壊滅の危機となる「使徒」と呼ばれる生物に対抗できる唯一の兵器、
人造人間エヴァンゲリオンを有していた。
使徒に襲われる最中に到着したシンジは、
いきなり「エヴァンゲリオンに乗れ」と命じられる。
シンジは自身の意思と関係無く使徒との戦いに投じられていく。

テレビ版の前半であるヤシマ作戦までを丁寧にまとめているし、
エヴァンゲリオンとはこういう話」というのがわかる一本だと思う。
テレビ版でも印象的だったシーンやセリフもちゃんと挿入されているし。
ただ本作は4部作の導入部として必要だったテレビ版前半の振り返りであり、
本作だけを観る限りでは「なぜ再構築が必要だったのか?」はよくわからない。
最後に「つづく」と画面に出し、スタッフロール後に次回予告まで入れて
連続モノである事を印象付けている。
その次回作が見れるのは2年後だ。

 

 

2作目

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
2009年6月27日公開

謎の少女、真希波・マリ・イラストリアスエヴァンゲリオン5号機に搭乗し、
北極に現れた第3の使徒をたった一人で迎撃するシーンから始まる。
その頃、日本では第7の使徒が出現。そこへ飛来したエヴァンゲリオン2号機。
使徒を殲滅したエヴァ搭乗者は式波・アスカ・ラングレー
性格に難ありのアスカと同居する事になるシンジ。
第8使徒との戦いや学園生活を共にするうちに
シンジ、レイ、アスカは心境が変化し、
打ち解ける関係性になっていく。
米国で開発中だったエヴァ3号機にテストパイロットとして搭乗したアスカだったが、
3号機は暴走し、第9の使徒と認定されてしまう。
初号機に乗って出撃したシンジだったが、自ら乗った初号機で3号機を破壊。
ショックを受けたシンジは「もうエヴァには乗らない」と出ていく事を決める。
シンジが街を離れようとするそのとき、第10の使徒が現れる。
そこで出撃したのは2号機に乗ったマリだった。
零号機で出撃したレイも合流するが第10使徒には敵わない。
そして零号機は使徒に捕食され、レイを取り込んでしまう。
シンジは思い返してネルフへ戻り初号機に乗り込む。
使徒の中からレイを救い出そうとするシンジの初号機は、
翼の生えた神のような姿に変化。
そのとき天空から槍が初号機を貫き、
そしてヱヴァンゲリオンMark.06と渚カヲルが現れる・・。

冒頭でいきなり新キャラのマリが登場し、お馴染みのアスカやリョウジも合流。
前作がテレビ版の振り返りだったのに対して、
本作は事実上、“再構築”の始まりとなる作品となっている。
テレビ版の結末に納得がいかなかったファンにとっては、
いよいよ「庵野監督がどう考えて仕切り直そうとしているのか目撃できる」という
待望の時間が始まったのである。
物語はとてもスピーディで、
ファイナル決戦を思わせる第10使徒との壮絶なバトルは
映画を最高潮に盛り上げる。
意外なんだけど、シンジがエヴァに絶望し、そして踵を返して初号機に乗り込み、
最終決戦に赴く展開とか、結構王道なロボットモノの展開に思えるんだよね。
エヴァは王道ではないものを作ってヒットしたアニメだと思っていたから。
それはともかく1本の映画としてとてもよくまとまっていると感じた。
アスカに比べて綾波レイを掘り下げたシーンが少なく感じたりとか、
3号機の犠牲になるのがアスカならば、
鈴原トウジとの絡みはあそこまで必要無かったんじゃないか?とか、
細かいところでは思うところはあったけども。
そしてここまで盛り上がるラストを描いてしまって、
第3作目ってどうなんの?どうすんの?
と素直に期待と不安が入り交じる感情が芽生えた。

使徒とは何なのか?
ゼーレの計画とは?
マリって何者だったの?
カヲルってずっと誰?
など様々な謎も残されたまま3作目に続く。
3作目「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の公開は3年後となる。

 

 

3作目

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」
2012年11月17日公開

開始冒頭から宇宙戦争のような描写。
そして初号機の中に眠っていた碇シンジが目を覚ます。
前作から14年経過していたこと、
そしてそれぞれのキャラの立場や環境が変化していることがわかる。
だがそれ以外の事は謎のまま物語は進む。

ミサト、アスカ、アヤナミ、ゲンドウ、カヲル。
誰に聞いても確信的な事は何も説明してくれないまま
状況に放り込まれる碇シンジと視聴者。
物語の最後までそんな調子。
(唯一の説明的シーンは冬月コウゾウアヤナミとシンジの母親の事を話すときぐらい)
碇シンジの悪夢を延々と見させられているような不条理アニメ。または鬱アニメ。
エヴァと言えば「謎や伏線で様々な解釈をさせる」
という手法を行った事がウケた作品だが、
本作は原点回帰でそれを全面的に復活させたような作り。
だけど、この方法には欠点があって、主人公の行動や周囲の状況の何が正しくて
どこに向かっているのはまったくわからないから物語に感情移入できない事だ。
この作品で「解釈を議論する」にはヒントが少なすぎるし、
アニメとして面白味に欠けると思った。
まったく違うアニメにしないと2作目の続きとして成り立たなかったのはわかるけど、
エヴァンゲリオンのフォーマットすら違ったら、
それはエヴァンゲリオンではないのではないかとすら思える。
唯一の希望はこの3作目が4作目の壮大な前振りとなる事だが、
その結論が出るのに8年もかかってしまうわけである。

 

 

4作目

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「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」
2021年3月8日

前作で合流したシンジ、アスカ、アヤナミレイ。
シンジは前作のショックで失語症に。
3人が到着したのはサードインパクトの生存者が暮らす村。
そこにはかつての同級生である相田ケンスケ鈴原トウジらの姿も。
(シンジやアスカは成長が止まっているが、彼らはちゃんと年齢を重ねている)
村での生活がしばらく描かれる。
前作は全編通してシンジの悪夢の中みたいな映画だったが、
ここに来てやっと生活感のあるリアルな描写に戻る。
ロボットのように感情を持たないアヤナミレイは村の生活で“心”が芽生え、
シンジは心の傷が次第に癒えていく。
だがクローンであったアヤナミレイは、
長くネルフから離れていたために液状化して消滅。
それを見たシンジは再び最前線へ戻る決意をする。

フォースインパクトを起こそうとしているゲンドウ。
それを阻止しようとするアスカとマリだが、
アスカはエヴァ13号機に取り込まれてしまう。
シンジはアスカを救出するためにエヴァに乗ってアスカとともにネルフ最深部へ。
ここでは精神世界のようなところでゲンドウとシンジが対話する。
シンジはゲンドウを理解し、ゲンドウは「大人になったなシンジ」と。

そしてミサトが命と引き換えに届けたヴィレの槍によって
全てのエヴァは貫かれて消滅。
シンジは新たに創造された新世界へ戻っていく。
シーンは駅のホーム。
そこには大人になったとシンジとマリが登場し、物語は終幕へ。


本作は「エヴァンゲリオン」という特殊ケースの結論を確認するための完結編である。
尻切れトンボで終わったテレビシリーズを補完するために作られた旧劇場版3部作。
それらで描いたものをリセットして作られた新劇場版4部作。
アニメの劇場版をリセットしてやり直すケースも珍しいし、
そんな新劇場版が1作目から14年もの時間をかけている事も異例中の異例だ。
そこまでして庵野秀明監督が描きたかった「エヴァンゲリオン」とは何だったのか?
それがやっと確認できるというわけである。

本作は細かいところで色々と解釈が生まれるように組まれているので、
細かい事を書いていくのはやめて、大きな解釈だけをまとめよう。
つまるところ、旧約聖書から引用した輪廻転生、終末戦争、天地創造・・
といったものをベースとした壮大な物語を建付けとして、
少年の成長を描きたかったのかなと思う。
本作に行き着くまでずっと14歳の子供のままだったシンジが、
エヴァからの解放でやっと“大人”となり、
輪廻のループからも抜け出し、
同じ運命を持つ少年少女達も導いた。
そして最後にはアニメは実写に変わり、
アニメの世界(エヴァンゲリオンの世界)から視聴者をも解放したのでは無いかと。
(直前のシーンが絵コンテのままだったのはアニメである事を印象付けるためだよね)
これって大バッシングを受けた「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」にも似ていて、
まるで「アニメから強引に卒業を迫られた」ような虚無感に襲われるのだが、
庵野監督自身がエヴァからの卒業を表現したかったのかなとも思える。
(ラストの実写で登場した駅のホームは庵野監督の出身地だ)
また、テレビ版から数えると完結までに26年経過しており、
あの頃のリアルタイム視聴者はみんな大人。
この結論はエヴァンゲリオンだからこそ説得力があるのだろう。

ただ、新劇場版4部作をアニメ作品としてどうだったかを考えると、
2作目でストーリーに決着をつけておいた方が、
スッキリと高評価できたんじゃないかと個人的には思う。
これは好みの問題かも知れないが。
(アニメである現実をアニメ中に見せるメタ的表現は好きじゃないかも)
自分の場合、4作目が公開された2021年に1作目からイッキ見したので、
14年かけて追っかけて来た人とは感じ方が違うかもなー。

エヴァンゲリオン全体を振り返ると、
このアニメが大成功した要因は、
終末戦争のような壮大で難しい神話を描きながら、
キャラアニメとしてのビジネス的な訴求にも応えている点では無いかと思う。
美少女キャラがパンツを履くシーンなどを意図的に挿入したりとか。
エヴァンゲリオン以降、こうした構成のアニメは増えたが、
この両輪がちゃんと成立したアニメはそれほど多くないように思う。

そして最後に。
エヴァンゲリオンのようにお金と時間を大量に使えるアニメ映画は、
次、どのような形で実現するのだろう?

カレー番長への道 ~番外編~

カレー番長への道を極めるために、
未知のカレーを探し求め続けている俺様だが、
いざカレーを食べても記事にせずに終わる事もある。
何も語る事がないただただ普通のカレーライスだったり。
味がイマイチでも個性が飛び抜けていれば書きようがあるんだけどね。

 

この前訪れた店は定食屋さん。
スパイシーチキンカレーという名前でカレーがあったので、
こだわりがあるカレーなのかと期待して注文。
そしてやってきたのがコチラ。

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寂しい!あまりに寂しい盛り付け!
ちなみにこれ・・大盛りである・・。
値段は1000円である・・。
味はまあまあ美味かったのだが、
この写真では全然美味さが伝わるまい!
料理は味だけじゃなく盛り付けも大事だって話。

バカ映画大研究(9)「空手バカ一代」

完璧なるエンターテイメントを追求した映画だけが全てではない。
完璧であるがゆえに退屈になる事だってある。
そんな映画と真逆に位置する存在「バカ映画」。
演出がバカバカしい映画、
金の掛け方がバカバカしい映画、
設定がバカバカしい映画、
制作者達が自らのおバカなセンスに気づいていない映画、
存在そのものがバカバカしい映画。
駄作映画、失敗映画の一言では片付けられない“面白さ”の本質は何か?
俺様はそんな愛すべきバカ映画を研究し、
その本質を解明すべく日々、バカ映画を視聴してきた。
そんな研究の記録を連載で記していきたいと思う。

今回の題材はこちら。

 

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空手バカ一代
東映
ジャンル:カラテ
上映時間:91分
1977年5月14日日本公開
監督:山口和彦
助監督:橋本新一
脚本:掛札昌祐
出演:千葉真一(大山倍達役)

 

冒頭のナレーション。
「昭和27年、空手界の異端児・大山倍達は、暴力団の用心棒となり、
酒と暴力に明け暮れていた。
だが、空手への執着は捨て切れず、鬱屈した情念が、
倍達を道場破りへと駆り立てていった。」
原作のエピソードをざっくりとまとめていて誤解を生みそうだ(^^;
そして玄武館という道場へ千葉真一演じる大山倍達が道場破りにやってくる。
「ケンカ空手の大山だ。館長呼んでこい。」
何だか原作漫画に比べて横暴な不良空手家に思えるww
玄武館の館長は「百人組み手を受けろ」とのこと。受けて立つ大山倍達だが、
玄武館は分が悪くなると、道場の床や大山自身にオイルをかけて空手を封じてきた。
汚ねぇ~w
ぬるぬるローション相撲みたいな泥仕合になってくる百人組み手(^^;
そしてなんとか館長を打ち倒す大山倍達だった。
そんな大山が馴染みの居酒屋でヤクザ仲間を連れて飲んでいると、
日系の格闘技プロモーターが、大山をスカウト。
沖縄での格闘技興行へ連れてくる。
そこで日系レスラー・グレート山下(室田日出男)、
やさぐれ柔道家藤田とともに外国人レスラーと異種格闘技戦
やさぐれ柔道家はかませ犬のようにやられて場外へ放り出される。
大山倍達はなんとか相手をぶちのめすが、
のちほどグレート山下に
「本気で相手を倒すバカがどこにいる。
相手を痛めつけたあとに最後はみじめにやられろ!」
大山倍達を説教。
いや、そういうのは最初に説明しとけよ。(^^;
次の試合でも相手をボコってしまい、大山と柔道家はクビになるw
そして少年スリ集団に荷物を全て奪われ沖縄へ残る事になる大山倍達・・。
少年スリ集団を見つけ出し、一緒に暮らす事になった大山倍達
「力なき正義は無能だ。正義なき力はただの暴力だ」と少年に説く大山倍達
どの口が言ってるんだ。(^^;
少年の一人カズオの姉は結核だった。
治療薬ペニシリンを手に入れるため、頭を下げて再びリングに上がる事に。
「こんどはボス(興行主)の言う通りやりますからギャラを前借りさせてください」
大山倍達
だが、その試合で相手レスラーの目を突いてKOしてしまうwww
弁解のしようもないほど不器用だなッ!
ボスの手下達は逃げた大山達を見つけるため、カズオの姉を拷問。

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身体に電流を流される姉。
結核の彼女は耐え切れず死亡

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とんだトバッチリだな!
そして居場所が発見された大山達。
興行主の間に入って取り入ってくれたグレート山下もボスの部下に撃たれた死亡

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大山と柔道家は復讐のために興行主の屋敷へ殴り込み。
そこには冒頭で片目を潰した玄武館の館長が!

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死闘の末、館長はダメージでフラついて崖から転落死。
屋敷へ戻るとボスに誘い込まれて鏡張りの部屋へ。

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映画の大事な最終決戦のシーンで、
思いっきりブルース・リーの「燃えよドラゴン」ラストシーンを引用(^^;

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こうして興行主を倒した大山倍達は、
沖縄の海原に向かって逆複式呼吸をするのであった。

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「わが道、極真に終わり無し」
かっこよく映画をシメてるけど、
トラブルの原因を作ったのはほぼ大山なんだが・・(^_^;
悪の黒幕っぽく仕立て上げられた興行主も実は被害者だ(爆)

 


本作は劇画「空手バカ一代」を原作としていながら、
ほとんど劇画のエピソードは採用しておらず、
オリジナルストーリーとなっている。
そのため、主役である大山倍達のキャラクターも大きく異なり、
空手に純粋過ぎるあまり様々な苦難を身に受けてしまう原作に比べて、
千葉真一演じる大山倍達は暴力的でまるでチンピラ空手家である(^^;
原作やアニメの「空手バカ一代」を思い描いて本作を観ると軽く目眩が・・。
千葉ちゃんと言えば実際の極真空手門下生であり、大山倍達の弟子である。
自分の師匠の本人役でここまで破壊的なキャラ作りをして、
後で怒られなかったのかな?(^^;

ちなみに千葉主演&山口和彦コンビで
空手バカ一代」を原作とする映画は3本目である。
1作目は「けんか空手 極真拳」、2作目は「けんか空手 極真無頼拳」。
興味のある方は3部作続けて観られると良いが、
まずは誤解の無いように原作マンガを読んでおく必要があるだろうw

 

警戒レベル:

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ラーメンはたまに食べるぐらいがちょうどいい(69)「雨ニモマケズ」

今日は十条にカレーを食べに来たのだが、
目的の店に着くと「緊急事態宣言中は臨時休業」の張り紙。
最近はよくある事なのであわてないあわてない。
俺様は次点候補の店に向かってダッシュした。
ところが候補のカレー店は全滅。
カレー店はウィルスに弱い(^_^;
十条はラーメン店が多いので、頭をラーメンに切り替える事にした。
そして辿り着いたのがこちら雨ニモマケズ

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商店街の奥の方だが、角地にあって良いロケーションだ。
店内で食券を買ってカウンターで待つ。
俺様の注文したのは「鶏白湯濃厚つけ麺・極」1100円。
そして、つけ麺がやってきた。

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丼には麺を覆い隠すようにレタス、
薄く切られた低温調理の肩ロースのチャーシュー、
のり一枚、味玉、カボスなどが入っている。
麺は中太のもちもち系。
具から想像できる通り、さっぱり系のつけ麺なのだが、
スープに鶏の旨味が凝縮されていて濃厚。
「濃厚」と「さっぱり」が共存している
激ウマつけ麺だった!

しまった・・。こんなに美味いんだったら麺の量をもっと増やせば良かった・・。
倍は食えるよ、このスープなら。

食後にメニューをもう一度見ると、このつけ麺の他には
「厳選地鶏 生揚げ醤油そば」「帆立と牡蠣出汁 塩そば」というがあり、
さらに限定メニューが時期により変わる感じだった。

また近いうちに来るけど、残りの2種も試したいし、
つけ麺もまたガッツリ食べたいなぁ・・。

わが青春のPCエンジン(121)「パワーゴルフ」

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パワーゴルフ
(ハドソン)
1989年5月25日/ゴルフ/5800円

 

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PCエンジンの大元締めハドソン。
本体を普及させるのに有効なタイトルとしてスポーツゲームを揃えようとしていた。
メジャースポーツは一定数のファンがいるし、
対戦ツールとしてもイメージしやすい。
1988年7月にリリースした「パワーリーグ」に続き、
ハドソンはパワーシリーズと称してメジャースポーツのゲーム化を
PCエンジンに投入していった。
第一弾の野球に続いて発売されたのがゴルフを題材にした本作だった。

 

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ゲームモードは「STROKE PLAY」「MATCH PLAY」「COMPETITION」の3つだが、
一人で遊べるのは「STROKE PLAY」のみ。
18ホールをプレイしてスコアを出す。
それだけのゲームだ。(^^;

 

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ゴルファーを男子、女子、おっさんの中から選ぶ。
どうやらそれぞれ能力が異なるらしい。
せっかくだから見た目重視で女子を選ぶ。
そして名前をアルファベットで入力する。
特にハイスコアが記録されるわけでもないのに
名前を入力する意味はわからんw

 

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コースを真上から見たカメラ。
コース全体図は常に表示されており、
セレクトボタンを押すとスクロールで実際のコースも確認可能。
左右ボタンで打つ方向を変更。
上下ボタンでクラブの種類を変更する。
どのクラブがどのくらい飛ぶのかは表示されておらず、
最初のうちは他のゴルフゲームの飛距離を思い出しながらクラブを選ぶ事になる。
また、打数を重ねてもデフォルトはいつも1番ウッド。
最近のゴルフゲームに慣れていると至極不親切だが、
当時のゴルフゲームはだいたいこういう設計だった。
(残りの距離すら表示されないゴルフゲームもあったぐらいだ)

 

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Iボタンを押すとスイングを始めるので、
もう一度押してパワーを決める。
そしてパワーゲージの赤いところでボタンを押すとまっすぐボールが飛ぶ。
この赤いところがどのクラブでも2メモリしかなく、
ここで止めるのは結構難しい。
だがここを外すとボールは大きく曲がってしまうので試合にならない。

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グリーンに乗ると芝目がグラフィックで表現されている。
これを見ながら打つ方向とパワーを決める。

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このゲームは全体的にかなりシビアな難易度なのであるが、
ボールをグリーンに乗せる時に座標がフラッグに近ければ、
比較的チップインしやすいゲームである。
このレビューを書くのにプレイしたときもホールインワンが出た(^^)/

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他のゴルフゲームでホールインワンした記憶なんて全然無い。
ただホールインワンしても中央にテロップが出るだけなのは寂しい。

 

18ホールまわるとスコアと点数表が出てからタイトル画面に戻るだけ。

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あまりに無味乾燥。
いくらPCエンジン初期のタイトルとはいえ、
ゲーム終了画像の一枚すら用意出来なかったのか・・。

 

とにかくゴルフゲームを市場投入すれば目的達成だったのか、
あまりにあまりにシンプル過ぎる内容。
トーナメントで順位を競うようなモードぐらい入れても良さそうなものだが・・。
一回コースまわったら後はする事がない。
友達と対戦をしても難易度が高すぎて接待にならない。
(やり込んだもの同士じゃないと勝負にならない)

カレー番長への道 ~望郷編~ 第308回「ヒナタ屋」

今日は神保町にある「ヒナタ屋」でカレー修行だ。
開店時間に合わせていったのだが、
スマホの地図で目的のビルに辿り着いても入り口が見つからず
店舗は4階にあるらしいのだが、そもそもビルに入れない。
周囲をグルグルまわってもどこにも無い。
何か魔術的封印でも仕掛けられているのだろうか?
あきらめて別のカレー屋を探していると、
マップで示されたビルの4棟ほど離れたビルに「ヒナタ屋」はあった(^_^;

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iPhoneのマップ、住所思いっきり間違えてるやんけ!

 

ビルの中の狭い階段を登るとエレベーターがある。
4階なのでエレベーターに乗ろうとしたのだが、
二重扉を自分の腕力で開けなければならないw

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店舗に着く前にエレベーターに閉じ込められるんじゃないか?という恐怖を感じる(^^;

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4階に到着して店舗の中へ。

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ビル自体はディープだが、店舗内はおしゃれでキレイ。カフェみたい。
俺様は案内された席に座ってメニューを見る。
どうやらこの店のメインのカレーはチキンカレーシーフードトマトカレーらしい。
俺様はそれら2種が楽しめる
「チキンカレーとシーフードトマトカレーのセット」を注文。
ライスを大盛りにし、トッピングにチーズを追加した。
セットにはドリンクがついてくるのでアイスコーヒーを選択だ。
やがてカレーがやってくる。

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2種のカレーはカトリ(インドカレー屋でよくみる小さい器)にそれぞれ入っている。
白米の上にトッピングで追加したチーズがたっぷり。
パパド(インドの薄焼きせんべい)、アチュール、フライドポテト、手羽先がついている。
まずはチキンカレー。これ凄く濃厚でスパイシー。
玉ねぎの甘みもほんのり感じる。
シーフードトマトカレーは小エビとアサリの味がちゃんとしみてる。
そしてトマトがそれらシーフードを上手く包み込んでいる。
これもまた美味いカレーだ。
どちらもインドカレーがベースになっている。
インドカレーってアレンジしずらいカレーだと思うんだけど、
ここのカレーはしっかりと独自性を打ち出している。素敵だ。
手羽先も柔らかくて容易に骨から剥がせる。いいぞ、いいぞ。
あと、チーズはトッピングして大正解。
どちらのカレーにもあう~。
後半はパパドを粉々にしてカレーとライスと合わせて食べる。
これこれ。
食感がパリパリして美味さ倍増。
パパドの正しい応用編。
満足カレーであった。

帰りはエレベーターは利用せず、階段で降りた。

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こっちも角度がエグいから怖いけど(^^;

やっぱりセガが好き第43回「リーサルエンフォーサーズ」

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リーサルエンフォーサー
(コナミ)
1993年12月10日/ガンシューティング/9800円

 

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1992年にコナミからアーケード向けにリリースされたガンシューティングの移植。
実はこのゲーム、1993年10月29日にメガCD版が先行販売されている。
例えばメガCD版はサウンドが生音で入っているとか、
大容量を使って動画のシーンが追加されているとか、
そういった違いがあるのかと思いきや、
同じ年の12月10日に発売されたROM版と中身はまったく同じらしい。

 

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9800円と高額なのは、ガンコントローラが付属しているから。
このガンコントローラ、アーケード版とほとんど同じデザインでゴキゲンな代物だ。
ところがこのガンコントローラで遊ぶ事は容易ではない。
ブラウン管テレビの仕組みを利用して射撃を判定しているために、
現代家庭に普及している液晶テレビでは使用できないのだ。
仕方無く、今回のレビューではジョイパッドでプレイする事にした。
ガンコントローラ持ってるのにパッドでプレイする事になるとは、トホホ・・。

 

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このゲームは実写取り込み画像で構成されている。
最初に言っておくと俺様は実写取り込みゲームが大好きである。
実写をペラペラの画像として動かすチープさが愛おしい。
本作はアーケード版からの移植だが、
メガドライブだとさぞかし劣化しているのだろうと想像されるかも知れないが、
アーケード版でも、もともとチープなのであまり劣化は激しく感じない。

 

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ステージ1「THE BANK ROBBERY」
主人公は刑事である。
最初は銀行強盗ステージだ。

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まずは銀行内で物陰から現れる強盗達を射殺していく。
カーソルを強盗に合わせてAorBボタンで射撃。
遅れると逆に撃たれて体力が一つ減る。
初期の武器は6連装のリボルバーで、Cボタンを押すとリロードとなる。
ガンコントローラの場合は画面外を撃ってリロードだ。
その後のガンシューティングでは当たり前のような仕様だが、
このリロードという仕様を発明したガンシューが本作らしい。
カーソルは十字ボタンで移動させるのだが、
ここに最大の難点がある。
ガンコントローラでは瞬時に標的に銃口を向ける事ができるのだが、
ジョイパッドではカーソル移動時間がかかるので、
例えば同時に2体の敵が出現したときなどは、
物理的に間に合わない事もある。
ぶっちゃけ、出現する場所を全て暗記して、
射撃後にすぐに次の敵の出てくる場所へ予め移動しておかないと、
ノーコンティニュークリアは無理だ。

 

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現場には逃げ遅れた一般市民や、仲間の警官などもフレームインする。
その人達を間違えて撃ってしまうと体力が1つ減る。

 

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ステージ内に銃のアイコンが出現したとき、
それを撃つと武器が変更される。
ライフル、マグナム。ショットガン、オートマチック、
マシンガン、グレネードガン・・といったものがある。
ただ本作は一撃必中ゲームなので、
武器を変えたからといって有利になっている気はせず、
逆に言えばデフォルトの武器だけでもクリア可能である。

 

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銀行内を一掃したら裏口へ出る。
ちなみに背景は左右二画面ぐらいあるものが多く、
展開とともに右へ左へとスクロールする。

 

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続いて逃げる銀行強盗を追ってカーチェイス
車の窓などから銀行強盗が顔を出すのだが、
車自体も動いているので照準を合わせるのが少し難しくなる。

 

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最後はワゴン車の中から強盗リーダーが
ロケットランチャーを撃ってくる。
リーダーを撃ちつつ、発射されたロケット弾も迎撃しなければならない。

 

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ステージをクリアすると成績が表示され、それに応じて階級が上がる。

 

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ステージ1が終わるとボーナスステージ。

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時間内にいくつのターゲットを命中できるかというもの。

 

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ステージ2「CHINATOWN ASSAULT」

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このステージの舞台は中華街。
胡散臭いチヤイニーズが次々と登場する。

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駅の改札を通過してホームへ。

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画面の中央には呑気にホームレスのおじさんが寝ている(^^;
もちろん撃ってはダメ。

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こっちにカメラを構えて撮影してくる一般人もいる。
こんな危機管理能力の無いヤツは
撃っていいんじゃないか?(爆)

 

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チャイニーズはアクロバティックだぜw

 

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通過する電車の窓から悪漢が登場する。

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ステージボスは電車内からナイフを投げてくる。

 

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ステージ3「THE HIJACK」

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次のステージはハイジャックに占拠された飛行場。

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飛行機の小さい窓から顔を出す悪漢。
めっちゃ狙いづらい。
モグラ叩きみたいw

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翼の上からグレネードランチャーを撃ってくるボス。

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ボスを撃破すると吹き飛んでいくのがユーモラスだ。
このあとに再びターゲットを狙うボーナスステージがある。

 

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ステージ4「THE DRUG DEALER」

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麻薬取引を阻止するために港へ。

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足取りを追って倉庫みたいなところへ。
人質を取る汚いやつもいる。

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ハイウェイへ追跡。
するとヘリから攻撃が!

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ヘリのウィークポイントを全て射撃するとクリア。

 

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ステージ5「THE CHEMICAL PLANT」

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いよいよ最終ステージ。
何かの工場のような場所。

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後半には無人銃撃タンクが出てきたら、
銃座を素早く破壊しよう。

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終盤、証明が消えて暗視ゴーグルの映像になる。
メガドライブのスペックでこの表現をするのは凄い!

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工場の奥から突然戦闘ヘリが登場!
まずはヘリの全ての装備を破壊しよう。
残したままだと次々と射撃されて体力がガンガン減る。

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装備が無くなると、ボスが操縦席から直接撃ってくる。
なんかカワイイ(^^;

 

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最終的には「COMMANDER」に昇格。

 

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エンドロールで表示される名前は、
これらのキャラクターの名前だろうか?
それとも演者の名前だろうか?
(たぶん演者かな?)

 

ARCADE GAME STAFF

PROGRAMER
Y.HATANO

GAME GRAPHICS
S.JOHNSON

PHOTOGRAPHERS
J.NARITA

SOUND EFFECTS
H.MAEZAWA

MUSIC COMPOSER
K.FUKUI

HARDWARE DESIGNERS
H.MATSUURA
H.UENO

CABINET GRAPHICS
K.HALE
D.MARSHALL

DIRECTOR
Y.HATANO

GENESIS STAFF

PROGRAMERS
M.UENO
Y.MATSUHANA
MOAI SASAKI
K.HASHIMOTO

GAME GRAPHICS
N.TAKEMOTO
N.SASAKI

SOUND EFFECTS
DEVI KOBAYASHI
COMO SOEDA
OKEJIRIOOUCHI
OTSUMAMI MATSUO

SOUND PROGRAMERS
A.FUJIO
O.KASAI

THE JUSTIFIER DESIGN
M.OKADA
T.OHISHI

PACKAGE DESIGN
YOSHIHASHI

DIRECTOR
M.UENO

PRODUCER
TOMIKAZU KIRITA

 

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エンディングで初めて登場する主人公の二人w


今回はEASYモードでプレイしたのだが、
それでも相当に難易度が高い。
「これで本当にEASYかよ!?」って思ったが、
プレイを続けていると、一定の得点に到達するごとに
クレジット数が加算されていく事に気づく。
もしかしたらEASYにするとクレジット数が増えやすいのかも。