「Genji」シナリオログ


Genji
発売元:ホット・ビィ
発売時期:1988年8月
定価:7800円
対応機種:PC-8801
メディア:5インチFD(3枚組)

 


都に近い北山の奥が奇怪に光った。
人々は、これを“ひかりもの”と呼び
不吉な出来事の全長ではないかとおそれた。


それから後、都には災難が相次ぎ、
また、世紀末の教えや神の裁きを説く者も現れ、
人々の不安は深まるばかりであった。
そして、“ひかりもの”から11ヶ月後、1人の女が殺された。


朝顔(あさがお)
帝の血縁であり、美貌と才知の女。
自邸に近い桂川の河原で、犯された上、心臓をえぐられる。


この事件を重く見た帝は、表向きの捜査とは別に、
2人の信頼できる者に調査を命じた。

1人は帝の腹心の部下・左大臣。


もう1人は、帝の実の弟である、源氏中将。


源氏中将。
光源氏の君とアダ名される都第一の貴公子である。

 




源氏の屋敷、二条院のまえ。部下の惟光と、恋人の紫がいる。
惟光「調査結果を記録したい時は、ここに来て下さい。記録帳を用意しますしたから、
ここで記録と命令をしてもらえれば、すぐに記録を取ります。
また、何か困った時には、この惟光にお聞きになってみて下さい。
お役に立てることがあるかも知れません。」
紫「気をけてね。最近屋敷の周りを、変なお坊さんがうろついているというし…」


ゲームはシンプルなコマンド選択アドベンチャーゲーム。
テンキーの2と8で動詞を上下に選びリターンキーで決定。
決定すると続いて名詞を選択。
名詞は「誰に?」「何を?」といった感じで複数選択するパターンもある。
間違えて選んだ場合はESCキーでキャンセルできる。
ページ送りがある箇所は「▼」が表示されているのでスペースキーで送る。
動詞コマンドは固定で以下の通り。

移動、聞く、調べる、取る、見せる、使う、戦う、Do、戻る、記録

「Do」だけ違和感あると思うが、これは「エッチする」コマンド。
ただし条件の揃った相手じゃないと断られるw

画面の左枠には集めたアイテムが絵で表示される。

 

>聞く 惟光 事件の事
惟光「事件が起こったのは5日程前。現場は死体の発見された河原のようですが、
無理に連れ出された様子は無く、朝顔様が自分からそこへ行ったもののようです。
しかし、なぜそんな所へ行ったのかは分かっておりません。
役人達の中には、男と会っていたのでは?という意見があるようですが…
世間のウワサでは、あなたが…源氏の君が殺したのだとか、
奥様の葵様が誰かにやらせたのだと言われています。
役人も、その意見に傾きつつあるようです。」

>聞く 紫 事件の事
紫「朝顔様おかわいそう。」
>聞く 紫 坊主
紫「私、1度見たわ。とってもみすぼらしくて、おケサも衣もボロボロで、
ああゆうのをきっと乞食坊主っていうのね。

>調べる 持ち物
源氏は何も持っていないので悲しかった!

>調べる まわり見る
源氏は今、二条院の通用門の前にいた。
ふと見ると、門柱にまだ新しい傷がついている。

>調べる 惟光
惟光(これみつ)。源氏の腹心の部下で、よく働いてくれる男だ。

>調べる 紫
紫(むらさき)。数年前から一緒に暮らしている恋人だが、
遊び人の源氏が、なぜか、いまだに手を出せない女。

>調べる 門の傷
源氏「まるで鋭い爪ででもひっかいたようだが、何でこんな所に?
…鬼でも出たかな?」

>取る
あたりには取れるものなどなにもなかった!

>見せる
源氏は何も取っていないので悲しかった!

>使う
源氏は何も持っていないので悲しかった!

>戦う
惟光「何をするんです!」

>Do
紫「やっだぁ、こんな明るいうちから!私、これでもまだ処女なんですからね!
雰囲気がなくっちゃ、いや!」

>戻る
源氏は、もう一人の自分の声を聞いた…
源氏「本当に戻っていいのか?記録していない事は、全て夢になってしまう。
それでもよければリターン・キーを押せ!」
(タイトル画面に戻る)

>記録
惟光「どの記録帳に記録しますか?」
2つまで状態を保存する事が出来る。

>移動 朝顔邸


被害者・朝顔の屋敷。いま、この屋敷には、朝顔に仕えていた下女だけが住んでいる。
心無しか、青ざめている。
広い邸内に人の気配はない。他の召使達は皆、去ってしまったのだろうか。
向こうに1人の坊主がいる。
見るからにみすぼらしい姿の乞食坊主だ。

>移動 左大臣邸


源氏の正妻・葵の部屋。
葵(あおい)。源氏の正妻である。相当、キゲンが悪いようだ。
葵「最近は嫌なことばかり続いて…この間も、六条御息所に恥をかかされるし、
兄の頭中将は、家の名を恥ずかしめるような事をしてるし…」
庭に面した明るい部屋である。屏風の影に文机があり、その上に妙な物がある。
文机の上にあったのは銀の鈴だった。
葵「どうぞ。持ってお行きなさい。」
源氏は銀の鈴を取った。


葵「きゃっ!いきなり何よ!」
源氏は葵の着物を脱がしはじめた。


葵「そんな、あ、あなたったら…」


葵「あ、だめよ、だめだったら…はっ!」


葵「こんな事して、ゴキゲン取ろうとしてもだめよ!」

>移動 六条邸


六条御息所の屋敷に行くと、下女が出てきた。
やや疲れているように見える。
あたりは物静かな佇まいを見せ、人通りもほとんどない。
下女「六条様は、きのう出雲から戻られたばかりで、お疲れになっています。」


部屋に入ると、六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)が源氏を持っていた。
彼女も、年上ではあるが源氏の愛人の1人である。
源氏には、心無しか六条がやつれているように見えた。
その六条側の部屋の片隅に小さな箱がある。
小物箱のようだ。中にお守りが入っている。
六条「いつか、お役に立つ事があるかも知れません。お持ちになって下さい。」
源氏はお守りをもらった。

>移動 夕顔の家


源氏は、愛人夕顔の家に立ち寄ってみた。
このあたりには庶民の家が多い。夕顔の家もその一つである。


夕顔と会うのも久しぶりだ。
しかし久しぶりに自分の男が訪ねてきたというのに、
なぜか夕顔は困ったような顔をしていた。

夕顔。かつては頭中将の愛人だったというが…


夕顔「何をするんです!いけません、源氏の君!」


夕顔「私はもう、あなたのものではないのです!」


夕顔「実は私、ある殿方のものになったのです!ですからもう…」

>移動 頭中将邸


親友であり、妻・葵の兄でもある頭中将の屋敷。
目前に門番の詰所があるが、人の気配はないようだ。
誰もいない。門番はどこへいったのだろう。


邸内には頭中将(とうのちゅうじょう)がいたが、でかけるところだったらしい。
彼は事件の表の捜査の責任者でもある。
床の間に変わった置物がある。
源氏はこれまでこの部屋には何回も入ったが、こんな置物を見た事はなかった。
珍しい品物だ。唐天竺よりもまだ西の物だろうか?
上の方に3本の角を持ち、各々の先に宝石がはめ込まれている。


頭中将は源氏を置き去りにするように出かけてしまった。
後に残ったのは源氏と、さっきはいなかった門番の家来だけである。
どこかひねた卑し感じの男だ。
>聞く頭中将の事
家来「お出かけになりました、お帰りはきっと遅いでしょう。」
>聞く 行き先
家来「あなたに言ってもいいものか…それにタダじゃぁねぇ。」

>移動 二条院


紫「お疲れさま。」
惟光「何か分かりましたか?」
>見せる 惟光 耳飾り
惟光「それ、しばらく私に預けていただけませんか?
知合いに唐の時代に詳しい学者があるので、何か分かるかも知れません。」
源氏は耳飾りを惟光に預けた。
惟光「確かにお預かりします。結果を楽しみにしてて下さい。」
>聞く 惟光 頭中将の事
惟光「そういえば、頭中将様には妙なウワサがありますね。
頭中将様があの『ひかりもの』の起きた頃、
2、3日行方不明になったというものなんですが。
以前、あの屋敷に心卑しい家来がいると聞いた事があります。
そういう男には、これが一番です。」
惟光はそう言って、源氏に金を差し出した。
源氏は惟光から金を受け取った。

>移動 頭中将邸


>使う 金
家来「いやぁ、悪いですねぇ。何か催促したみたいで。
ありゃあ行方不明じゃなくて、北山の密教道場、金剛寺の阿舎梨を訪ねてたんですよ。」

>移動 北山


都に近い、北山の密教道場、金剛寺。
深い森に囲まれ、まるで別世界である。
人を食ったような顔をした阿舎梨だ。
阿舎梨「確かに『ひかりもの』のあった晩、頭中将殿はここに来ておった。」
源氏「何をしに?」
阿舎梨「それは言えぬ。仏にすがる者の秘密を簡単にしゃべる事は許されん。」
阿舎梨「『ひかりもの』か…ま、近づかん方が良い。」

>移動 二条院


源氏は二条院に戻った。
紫「あら、帰ってきたの?」
惟光「今日は、葵様の所に泊まるんじゃなかったんですか?」

>移動 左大臣邸


日もだいぶ傾いた頃、源氏は左大臣邸を訪れた。
屋敷に入っていくと、玄関先で左大臣と出会った。
左大臣「おや、ムコ殿。葵と一緒だったのではなかったのかな?」
>聞く 葵について
左大臣「部屋におるはずです。
さっき部屋の前を通ったら、葵の話声を聞きましたからな…ありゃ、すると葵は誰と?」

 


異様なものを感じた源氏は、左大臣と共に葵の部屋へ踏み込んだ。
そして、そこに信じられない光景を見た。
我が妻・葵が妖怪に犯されながら、みだらな喜びにのたうちまわっていたのだ!


葵「あなた…あなた…あっ、いい、いいわ、あなた、もっと!」
葵は源氏の名を呼び続ける。
葵には相手が源氏に見えているのだろうか。


葵「ああぁぁぁぁぁぁ…イク、イッちゃう!!」
葵は絶頂を迎え、その豊かな胸が大きくのけぞった!その瞬間…


葵「ぎゃああぁぁぁぁっ!」


妖怪の鋭い爪が葵の胸を突き破り、その心臓をえぐった!


葵を殺した妖怪は、死体を放し、片手に心臓をつかんでこちらに向き直った。
源氏が鈴を投げつけると、妖怪はそれをつかんで、外の夜の闇の中へ逃げ去った。


妖怪は逃げ去り、残ったのは死体となった葵のみ。
その側で左大臣が肩を落としていた。

 


翌朝、源氏は二条院に帰った。
惟光「大変なことになりましたね。」
紫「もう1つ大変なことがあるの。六条様がいなくなってしまったんですって!」

 


源氏は六条邸の前に来た。


下女「源氏の君、六条様が…」
邸内で源氏を迎えた下女は、うろたえ、青ざめた顔でそう言った。
きれい好きの六条らしく、部屋はきちんと片付いていた。
そんな部屋の片隅に、これだけは投げ捨てたかのように、鈴が転がっていた。
下女「何かのお役に立つのなら…」
源氏は(銀の)鈴を拾い上げた。
下女「何かのお役に立つのなら…」
源氏は(赤銅の)鈴を拾い上げた。
下女「…あ、そういえば先日、出雲で夜中に鈴の音を聞きました。
六条様の遠縁だという、蛭鬼家というお屋敷です。」

 


源氏は、行方不明の六条と鈴の謎を追って、出雲へ向かった。
都から北、若狭に出て、そこからは船に乗る。
若狭湾を出て西に進み、出雲に着いたのは、3日目の朝だった。
源氏は土地の者らしい男に蛭鬼家の事を聞いた。
男「えっ、蛭鬼家でごぜぇますか。
蛭鬼家ならば、ここから少しばかり山道を入った森の中でごぜぇますが、しかし……」
源氏「しかし?しかし何だと言うのだ?」
男「はぁ…蛭鬼家の周りの森を蛭鬼の森といいますが、
恐ろしい妖怪が住んどるっちゅう話でして…」

 


源氏は土地の者に教えられた通り、蛭鬼の森の中の道とも呼べない道を進んでいった。
あたりは木々が生い茂り、昼間だというのに、夕暮れ時のように薄暗い。


突然、近くのしげみがガサガサと音を立て、
源氏の行く手をさえぎるように、数匹の妖怪が現われた。
源氏は妖怪にお守りを投げつけた。
するとお守りは突然燃え上がり1匹の妖怪を灰と化した。その時…
「おぬし何者じゃ!」という声とともに1人の老師が現われた。


老師が現われると妖怪達は、まるで潮が引くかのように、
どこへともなく消えていった。

老師「おぬし一体何者じゃ。何しにこんな所へ来た?」
老師はまるで責めているかのように、そう言った。
老師「おぬし、もしや源氏の君か!ならばおぬしに渡さねばならん物がある。」
そう言うと老師は、六条の手紙を取り出した。
源氏は老師から手紙を受け取った。
老師「その手紙は、先日六条がここに来たとき、わしに預けて行った物じゃ。
もしも源氏というものが来たなら、渡してくれと言うてな。」
>見せる 銀の鈴
老師「呪いの鈴じゃ。たとえ相手が自分の力がとどかん程遠くにいても、
その鈴を身に付けている限り、必ず妖怪に殺される、
我が蛭鬼道呪術の1つ…鈴が妖怪を呼ぶのじゃ。
もっとも、相手が鈴を身に付けていなければ、何の効果もないが…
それはおぬしが持っていては危ない。わしに渡せ。」
源氏は鈴を老師に渡した。
>見せる 赤銅の鈴
老師「六条は、その鈴を…殺人術を使いたくなかったのじゃろう。
姿を消したのも、そのためかもしれん。
それはおぬしが持っていては危ない。わしに渡せ。」
源氏は鈴を老師に渡した。
老師「ここは危険じゃ。話は我が家ですることとしよう。ついて来るがいい。」


源氏は老師に連れられ、蛭鬼家にやって来た。
老師「あの娘は、この家の生まれでのう、まれにみる霊能力を持つ呪術者なのじゃ。」
源氏「しかし、六条は都の身分ある家の出身のはずでは?」
老師「養女にもらわれていったのじゃ。
全ては、15年前の『ひかりもの』から始まったことよ。」

源氏「さっきの妖怪は、あれは何なのだ?」
老師「あれは蛭鬼(ひるき)じゃ。
太古の昔、アマテラスの軍勢に敗れた古代イズモ族の怨霊のかたまりよ。」

源氏「私でも倒せるだろうか?」
老師「呪術使いでなければ、まず無理じゃ。
我が家に伝わっていたというアマノ剣でもあれば、話は別だが。」

源氏「アマノ剣?」
老師「蛭鬼退治に絶大な力を持つという妖剣じゃ。
だが、あれは今、六条が持っているはずじゃ。」

>聞く 手紙
老師「そうか、あの娘は2人も殺してしまったか。
殺人術を続けることの報いが大きいことは知らぬわけではあるまいに。
おそらく何者かに、強制的にやらされているのじゃろうが…
姿を消したのも、それが嫌だったからに違いなかろう。」
源氏「どこにいるのか心当たりはないか?」
老師「…阿舎梨なら、何か知っているかもしれん。」
>聞く ひかりもの
老師「15年前、この近くの山に『ひかりもの』が起きた。
その時その山で、一人修行をしていたのがあの娘じゃった。
そこで何があったのかは知らぬが、それ以後、あの娘は変わった。
神に会った、高貴な身分となる運命を与えられた、などと言うようになったのだ。
それから間もなくじゃ。
あの娘が、偶然、都の高貴な人の目にとまり、養女となったのは…

その後、わしは北山の阿舎梨に頼んで様子を見てもらっていたが、
みるみる出世したようじゃな。

おそらくは呪術を使ったのだろうが…」
源氏「阿舎梨?阿舎梨とは金剛寺の阿舎梨の事か?」
老師「ほう、知っておるのか。あの阿舎梨とは古いつきあいでな。
口も固く、頼りにもなる。」

源氏「確かに口は固い。何も聞き出せなかった。」
老師「阿舎梨に何か聞きたいのなら、この蛭鬼家の紋章を持って行くがいい。
これを阿舎梨に見せ、わしからの紹介だと言えば、
たいがいの事は教えてくれるはずじゃ。」

老師は源氏に、蛭鬼家の紋章を渡しながらそう言った。
床の間に手箱がある。その中に、手のひらに乗る程の小さなツボがあった。
源氏は小さなツボを取った。

 


源氏は平安京に帰ってきた。
惟光「大変です!今度は夕顔が殺されました!」
>聞く 惟光 耳飾りの事
惟光「分かりましたよ。100年程前、唐の国の楊貴妃が、
あの耳飾りを持っていたという記録があるそうです。」

 


夕顔の家の前。警備の役人が立っている。
役人「あっ、源氏の君、どちらへ行かれます!」
役人「先ほどこちらの者がお屋敷にうかがいましたが、
いらっしゃらなかったようですね。

どちらへ行かれていたんですか?」
坊主「また一人亡くなったとか。不幸なことの続く世の中です。」
源氏「なぜおまえは、事件のある所にいつも現われるんだ?」
坊主「坊主が死者のもとで祈る。不思議な事ではありますまい。」
見物人「何でも、そりゃあひどいありさまだとか。
鬼にでも食われたんじゃないかって話でございます。」
>移動 中に入る
役人「こ、困ります。勝手なことをされては…」

 


左大臣邸の玄関。
左大臣「ムコ殿、どうなされました?
そうですか、役人が邪魔を。ならばこれをお待ち下され。
どこへでも出入りでき調べることができるという、帝直筆の許可状。
あの日、葵が死んだ日にお預かりした物です。
その許可状があれば、役人どもも邪魔できますまい。」
左大臣は源氏に許可状を渡してそう言った。

 


役人「そ、それは帝の御印章!
…分かりました。どうぞご自由にお調べ下さい。」


夕顔の部屋に入ると、かつて夕顔だった物が壁に寄り掛かるように崩れ落ちていた。
その他、室内には頭中将の部下であろう男が現場調査を続けていた。
死体は胸が大きくはじけ、ぐしゃぐしゃの傷口をむき出しにしていた。
刀傷の類ではないが、葵の時の傷とも違う。その傷口に何か光る物がある。
>調べる 光る物
それはたくさんのごく小さな針だった。
傷口のはじけた肉の中に埋まったそれらの先端が光っていたのだ。
源氏は小さな針を数本、傷口から抜き取った。
床の間に箱がある。
中を見ると美しい絵の描かれた貝がらがいくつか入っていた。
貝合せという遊びに使うものだ。
源氏は貝合わせの貝を2~3個取った。

 


北山の密教道場、金剛寺。
>見せる 小さなツボ
阿舎梨「おっ、それは出雲の老師が作る丸薬ではないか!
のゥ、それをわしに分けてくれんか?どうも腰が傷んでのう。
いや、もちろんただでとは言わぬ。」
>使う 小さなツボ
阿舎梨「そうか!全部くれるとはありがたい。
では、約束じゃ。おぬしにこれをやろう。」

阿舎梨が差し出したのは1本の独鈷であった。
阿舎梨「この独鈷を使い、ノウマクサンマンダ バザラダンカンと唱えるがよい。
妖怪などたちまち朽ち果てよう。」

そう言いながら阿舎梨は、源氏に独鈷を渡した。
>聞く ひかりもの
阿舎梨「そんなに気になるか、『ひかりもの』が。ならば教えてしんぜよう。
あれが起きたのは、たぶん、たたり森の奥じゃ。この山の向こう側じゃが、しかし…
あの森は、妖怪の巣になっておる。近づかぬ方がよい。」
阿舎梨「しかし、おかしなものじゃ。おぬしと同じ事を聞きに来た者がおったぞ。
何でも今は嵐山の観音堂に寝泊まりしておる旅僧で、名は確か次元とか言うとったな。」

 


源氏はたたり森に踏み込んで行った。
うす暗く、どこか出雲の蛭鬼の森にも似て、確かに妖怪の巣らしい森だ。
源氏は奥に進もうとした。
と、突然、前方のしげみが大きな音を立てて、何かが飛び出してきた!


現れたのは、例の乞食坊主と、出雲で見た蛭鬼という妖怪だった。
坊主は蛭鬼に追われているらしい。
源氏「ノウマクサンマンダ バザラダンカン!」
源氏は真言を唱え、独鈷を蛭鬼に突き立てた!蛭鬼は凄まじい絶叫をあげ崩れ去った!


妖怪を倒した源氏は、坊主を振り返った。
初めて間近で見る乞食坊主は、奇妙なものを見るような目で源氏を見上げた。そして…


坊主「助かりました。」と一言礼を言っただけで、
源氏が何も言わないうちに、逃げるように去って行ってしまった。

 


嵐山観音堂。


観音堂の中。
聖観音像が壇上に安置してある。ここの本尊だ。
源氏は観音像をあちこちいじってみた。
すると、像の右腕が動きそうなことに気づいた。
源氏は思い切って、上を向いたその腕を手前に引き倒した!
すると、かなかな音と共に、正面の壇が左右に分かれ、
その下に、地下への入口が現われた!


それは、源氏が見たこともない品物で囲まれた、地下の隠し部屋だった。
源氏が入っていた入口の他、奥に扉がある。その向こうから水音がしている。


扉を開けると、そこで全裸の女が湯を浴びていた。女の方でも源氏に気づき、


手近に置いてあった武器らしいものを、素早く源氏に向けた。
女「源氏!どうやってここへ…」
源氏「おまえは誰だ!」
女「……次元。」
源氏「なに!女だったのか…」
源氏「ここは何だ!ここで何をしている?」
次元「見られたからには仕方ない。ここは時間局の簡易駐留所だ。
我々はテントと呼んでいるがな。」

>聞く 時間局
次元「この時代から、はるかに未来の世界の組織だ。
タイムマシンという過去や未来へ移動できる機械を使った犯罪を取り締まるのが、
その役目だ。

私はこの時代へ、時間犯罪者を追って来た派遣員だよ。
42世紀の世界で、1人の狂人が旧式のタイムマシンを奪って、時間の中に逃げた。
奴は妖怪を使って3人の女を犯し、殺すことで、
歴史を変えることができると信じている。

歴史を変え、新しい世界を造ることができると…」
源氏「歴史の中を自由に移動できるのか…あっ!
だとすれば、唐の時代へも行けるんじゃ?」

次元「唐代の楊貴妃が?そうか、この事件はそんな時域も関係していたのか。
…やっかいな事にならないといいが。」
>見せる 針
次元「そうか、奴め!」
次元「…いいだろう。大人しくしていろよ。」


少し待つと、次元が唐の女官風の姿で現れた。
源氏「何だ、その姿は?」
次元「これから唐に行く。おまえも来い。」


次元「これは小型の転送式タイムマシンだ。
体だけだったり、リモコンというのを使って帰ることができる。
そこにHIT SPACE KEYとあるだろう。そのキーを押してくれ。それでスタートできる。」


源氏は一瞬、気が遠くなり、気がつくとどこか知らない夜の庭園に立っていた。


次元「ここが楊貴妃の部屋だ。」


室内に入ると、楊貴妃はまだ起きていた。源氏達を見て、少し驚いたようだ。
楊貴妃「誰じゃ、そなたら?」
次元「夜分に申し訳ありません、これは異国から参りました学者なのですが、
どうしても楊貴妃様にお伺いしたい事があると申しますので、連れて参りました。」
次元は源氏を学者であるように紹介した。
源氏に質問させ、何かを引き出そうというのだろう。
楊貴妃「異国の?…まぁよい、申してみよ」
源氏は貝合わせの貝を、楊貴妃に差し出した。
楊貴妃「何と、素晴らしい。私は美しいものが大好きじゃ、
たとえ、どんなに呪われたものであってもな。」
>聞く 楊貴妃 妖怪退治法
楊貴妃「あれを退治するには秘薬・仙桃水と、魔を封ずる鏡・止霊鏡が必要。
壮精鬼は数年前、その鏡に封ぜられたのじゃ。
けれど、鏡は耳飾りと共に盗まれたまま、行方は知れぬ。」
楊貴妃「なれど、秘薬・仙桃水は残っている。欲しければ持ってゆくがよい。」
楊貴妃は、うす桃色の水の入ったギヤマンの小ビンを取り出した。
楊貴妃「その秘薬を壮精鬼にふりかければ、体から魂を引き剥がす事ができる。
けれど、あの鏡が無ければ…」
楊貴妃は秘薬・仙桃水を渡しながら、そう言った。


楊貴妃「そなたは、よい男じゃ。いずれまた参るがいい。」
次元「何、デレデレしてるんだ!帰るぞ!ホラ、さっさと、このSPACEキーを押せ!」


唐から帰ると、次元はもとの乞食坊主の姿に着替えた。
次元「さて、どうするかな。」
源氏「鏡も耳飾りも盗まれていたとなると、調査は振り出しか。」
次元「いや、妖怪を封じた鏡と、妖怪の耳飾りが一緒に盗まれ、
その耳飾りと妖怪が現れたんだ。盗んだのは時間犯罪者だ。
そして奴が今度の事件全ての真犯人だ。全ては『ひかりもの』から始まったんだ。
奴の目的は、月型のアザを持つ3人の女を殺すこと。
そのため、誰かになりすまして、この平安京に潜り込んだ。
だが奴は夕顔殺しで失敗をしたよ。
夕顔を殺したのは時間犯罪者自身だ。
夕顔の死体に刺さっていた小さな針は、ニードル・ガンという武器のものだ。
妖怪のものなんかじゃない。
夕顔殺しの現場には、犯人の出入りしたあとがない。
だが、あれは人間の犯行だ。とすれば一番怪しいのは、第一発見者じゃないか。」
>聞く ひかりもの
次元「あれは、奴の使う旧式のタイムマシンが、
この世界に出現した時に起こした発光現象だ。」

>聞く 月型のアザ
次元「朝顔と葵に月型のアザがあったことは確認した。
奴は、ある古文書に従って、そのアザを持つ女を狙っているんだ。
奴はある古文書を信じ、それに従って行動している。
その文面にはこんな文句が書かれている…」

そう言って次元は、その文面を語った。
次元「(日出ずる所、月のしるし持ちし3人の女あり。
この女ども日没する所にありし、まがまがしきものの精により汚し、そして殺せ。
その血を『神の首』に飲ませよ。3つの目を、全て、血の涙に染め上げたならば、
時は、永遠はその姿を変えるであろう。この地上に神の国を現わすために。)
この『神の首』というのは、詳しくは分からない。
どうも、3つの宝石をはめ込んだ置物のようなものにしいんだが…」


二条院に戻ると、紫の姿は見えず、惟光だけが源氏を迎えた。
あたりには惟光と源氏と次元の3人しかいない。
ふと見ると、惟光が金色の鈴を持っている。
源氏は惟光から鈴を受け取った。
>聞く 惟光 紫の事
惟光「そう言えば、さっきから姿が見えませんね。どこへ行ったんだろう?」
>聞く 惟光 六条の事
惟光「う、そうだ。
北山の金剛寺という所に現れたっていう知らせがさっきありました。」

 


北山の密教道場、金剛寺
>聞く 阿舎梨 六条の事
阿舎梨「少し前に現れたが、声をかけると逃げるように去っていった。
仏舎利塔のあたりで何かしておったようだが。
>聞く 阿舎梨 ひかりもの
阿舎梨「あれが起きたのは、たぶん、たたり森の奥じゃ。この山の向こう側じゃが、
しかし、あの森は、今は妖怪の巣になっておる。近づかぬ方が良い。」
仏舎利塔をしつこく調べたが、何も見つからなかった。
源氏はつまらなかったので塔を蹴ってしまった!
阿舎梨「何をするのじゃ!このバチあたりめが!」
仏舎利塔のまわりを調べると、
下草の茂みの中に隠すように置かれた1本の剣を見つけた。

源氏は剣を取った。
源氏「六条はこれを置きに来たのか?」

 


源氏はたたり森に踏み込んで行った。
うす暗く、どこか出雲の蛭鬼の森にも似て、確かに妖怪の巣らしい森だ。
源氏は奥に進もうとした。
と、突然、前方の茂みが大きな音を立てて何かが飛び出してきた!


それは出雲で出くわした蛭鬼という妖怪だった。
しかも、次から次へと姿を現わし、群れをなして迫って来たのだ!


源氏はアマノ剣を振りかざした。
剣は妖怪に反応して共振し、引き寄せられるかのように、
妖怪の体に切り込んでいった。

源氏「こ、これは!」
源氏は剣を一振りした。
いや、一振りしたつもりだったが、
気づいた時には全ての蛭鬼を薙ぎ払い、群れを全滅させていた。

 


森の奥。そこには頭中将に成りすました時間犯罪者と、姿を消していた六条がいた。
頭中将「源氏!どうしてここまで…そうか、裏切ったな六条!」
六条「………」
次元「そこまでだ、時間犯罪者!」
頭中将「時間局員か!…面白い、ならばあれを見ろ!」


そこに半裸の紫が、妖怪・荘精鬼に捕らえられ、気を失っていた。
六条の勢力のためか、荘精鬼はじっとして動かない。
頭中将「源氏、時間局員、面白いものを見せてやろう。
紫が、妖怪のなぶりものにされ、心臓をえぐられるところを、
じっくりと楽しむがいい!」

源氏「よせッ!」


次元「そんなことで歴史が変わると思っているのか!」
頭中将「変わるさ。この『神の首』の正体を教えてやろう。
これは特殊DNAパターンを起爆ロックとする時間子爆弾なのだ。
そして妖怪の性エネルギーを浴びた3人の月型のアザを持つ女の血が、
特殊DNAパターンを作る、というわけだ。」
次元「貴様、宇宙を破壊する気か!?」
頭中将「新しい宇宙を創造するのだ。そして私は創造神となる!
さぁ六条、荘精鬼に命じろ。紫を犯し、殺せと!」
源氏「やめろ、六条!」
六条「………」
頭中将「どうした、六条。早く荘精鬼に命じろ!
…源氏が死んでもいいのか?」
ニセ頭中将は、ニードル・ガンの銃口を源氏に向けた。
六条「‥‥い、いや!」
(やれるか?)
源氏は自分自身に問いかけた。


意を決し、源氏は突進した!
源氏の気合いに押されたニセ頭中将は一瞬遅れる…
その一瞬に生じたスキをついて次元が動く!


そして六条も…


次元の攻撃で時間犯罪者は胸を撃ち抜かれ、そして六条は、
時間犯罪者のニードル・ガンから源氏をかばいズタズタとなった。


六条「…源氏の君、ごめんなさい。私が愚かだったのです。」
六条の血に染まった胸元に1枚の鏡が覗いていた。
源氏「この鏡はもしかして…」
六条「そう…止霊鏡です。
早く、これを取って…私が死ねば、荘精鬼が暴れ出します。早く…」

源氏は六条から鏡を受け取った。
源氏が鏡を取ると、安心したように六条は息を引き取った。だが…
紫「きゃあああぁぁ!!」


六条の死で霊力の効果が消え、荘精鬼が紫を襲い始めた!
紫も同時に気づいたが、このままでは葵のようになってしまうだろう。


源氏は楊貴妃にもらった秘薬・仙桃水を荘精鬼に振りかけた!
と、突然、荘精鬼は紫を放して苦しみだし、そして…
妖怪の体から、その魂が抜け出し始めた!


さらに止霊鏡を妖怪に向けると、抜け出た魂は鏡に吸い込まれ、
妖怪の本体としての魂を失った体はみるみる溶けていった!


そしてその中から、本物の頭中将が姿を現した!


源氏「…終わったのか?」
次元「ああ、終った…」
源氏「無事か?」
紫「うん、大丈夫。でも、もう少しであんな化物に奪われちゃうとこだったなんて…
あ~ん、怖かったよぉ~!」
源氏「お前の役目も終わりだな。」
次元「ああ。どうやらこれで、未来へ帰れるかな…」

 


あの事件が終わってから数日。
全ては源氏と頭中将によって帝に報告され、
また頭中将が、あのような事になった経過も知れた。
それによると、あの『ひかりもの』の夜、北山金剛寺に泊まっていた頭中将は、
ふとした興味から夜中に金剛寺を抜け出し、見に行ったのだという。
そしてその途中、妖怪に追われ、森の奥へ逃げた。
そこで彼が見た『ひかりもの』らしき物体と、見たこともない姿の男。
その男が何か言ったとたんに気が遠くなり、その後は、全く分からないという。
とにかく事件は終った。
源氏は紫との正式な結婚が決まり、
血生臭い日々は、少しずつ過去のものになりつつあった。
そして今日、次元が未来世界へ帰るという。
惟光「頭中将様は、出家して仏門に入られるそうですね。
知らぬ事と言え、2人も殺してしまった罪をつぐなうために。」
>聞く 紫 次元のこと
紫「あの人、どこから来たの?何だか懐かしいような不思議な人だわ。」
>聞く 紫 鈴のこと
紫「あの鈴、だいぶ前に送られて来たんだけど、私、すっかり忘れてたの。
まぁ、それで命びろいしたんだけど。」
>移動 嵐山観音堂


次元「事件は終った。けれど結局、私は誰も救えなかった。」
源氏「次元…」
次元「朝顔も、葵も、夕顔も、そしてあの、あわれな六条も…」
源氏「次元、ひとつ聞いていいか?」
次元「ん、何だ?」
源氏「次元というのは、本当の名前か?女にしては妙な名だが。」
次元「…次元というのはコードネーム…この役目上の名前だ。
私の本当の名は、ムラサキ…と言ったら?」
源氏「え…」


ふいに次元の姿が消え、観音堂も影がうすくなっていった。
次元「源氏、私は、もう行かなければならない。
でも、その前に、おまえだけは、伝えておきたいことがある。
源氏、時間局本部がある決定を下した。
時間犯罪者により、この世界はズタズタにされすぎた。
このままでは未来に対し大きく影響してしまう。
それを避けるため時間局は、
この時代の前後1千年に渡り大規模な計画的修正を加えることにした…
この世界そのものを、ありえなかった架空の歴史にしてしまう決定を下したんだ!
…私にはこの決定を、どうすることもできない…
もう、その作業は始まっている。
もし、修正された新しい世界にお前が生まれたとしても、お前は今の源氏ではなく、
事件の事も、私の事も覚えてはいない。けれど私は…


次元の声はそこで途切れた。観音堂も跡形もなく消え去った。
(けれど私は…)
次元の泣くような声だけが、源氏の耳にいつまでも残った。


そして、婚礼の夜。


紫「んっ、あっ…あっ…源氏の君…ああっ!」
ふいに源氏は、意識が薄れていくのを感じた。
紫「あぁっ…んっ、あっあっ…」
源氏(歴史の修正が、始まっている…そうなのか?次元…)


紫「ああぁ~っ……源氏の君…」
源氏(覚えいるよ、別の世界に生まれても。紫の事。六条の事。
事件の事。この世界の全ての事。そして次元、お前の事も…)

 


GENJI STAFF

Scenario
TANKTOPY ISHIKAWA

Programmer
DAIGAN AIZAWA

Co-Programmer
NANDAKA TSUGANE

Graphic Design
HIROSHI YUMOTO
BINBO SHIMODA
BODYEROS KINOSHITA

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BODYEROS KINOSHITA
BINBO SHIMODA

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BGM Data
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KOBUHEI JAPAN

Directed by
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Produced by
PUBIS and PUBIC P

Presented by
GA夢

Copyright
HOT-B

 

「源氏物語」の登場人物や世界観を題材にしているが、
シナリオ自体はオリジナルになっている。
(つまり「源氏物語」のゲーム化ではない)

本作はアダルトソフトなのだが、
エロ目的でプレイするような内容のゲームにはなっていない。
また、平安時代を舞台としたエロゲーに
どこまで訴求力があったのかと言われると疑問だ。
とは言え、本作を普通のSFサスペンスとして売ったとしても、
そこまで強い売り要素も無く、
少しでもセールスを上げるためのアダルト路線だったのではないかと推測する。
同じ年に発売された「スナッチャー」や
「アンジェラス ~悪魔の福音~」と比較してしまうと、
本作はやや時代が古い感じの作りであった。


シナリオ自体はしっかりと構成されており、
特に次元と合流したあたりからの展開が面白い。

今日のチョイ呑み(403)「旬彩房 菜魚」

「日本全国地酒旅 長崎編」は昨日で完了したつもりだったが、
翌日に台風が関東直撃した事により、
羽田空港行きの飛行機が欠便になってしまう・・。
もう一泊長崎に留まる事になったので、
今日も地酒を求めてこの店にやってきた。


海鮮系の居酒屋「旬彩房 菜魚」だ。

 


まずは生ビールで喉を洗う。
お通しは「クラゲの酢の物」

 


まずは「刺身盛り合わせ」行くぜ。
やっぱり鯛の鮮度がハンパ無い。
コリコリ食感たまらん。

 


続いては「穴子の天ぷら」
白身の甘味がスゴー!
美味いなぁ、この穴子。
俺様が知る「穴子の天ぷら」ってもっとクドい味なんだよ。
そのクドさが全然無い。

 

カウンター目の前のネタケースにウチワエビ発見!
ウチワエビはカブトガニみたいな形状をした伊勢エビの仲間の甲殻類。
西日本でしか穫れず、俺様は今まで出会った事が無い食材だ。
メニューを見ると「ウチワエビの味噌汁」しか無かったので、
「ウチワエビは味噌汁以外で食べる事はできますか?」と聞いたら、
「“焼き”ならできますよ」との事でお願いした。


食べられる部分は少ないけど、
通常の伊勢海老に負けない美味さ!
出会えて良かった♪

 


お次は「海鮮納豆」
海苔に乗せてパクリ。
これでチビチビ呑み進めるのさ。

 


次は「鯛の煮付け」
煮汁がシミシミで美味ぁぁぁぁぁーーーい!!
やっぱ鯛だな、この時期は。

 


そして「寿司にぎり盛り合わせ」
どうしても鯛が美味い。

 


気になったので「ウチワエビの味噌汁」も注文。
ウチワエビから強烈な出汁が出ていて美味いのなんの!
塩味の最上級!

この店で飲んだ地酒は長崎県の今里酒造「六十餘洲 純米吟醸 山田錦」
これまで飲んでない銘柄で長崎の純米酒はこれしか無かったので。

 


クールダウンするために五島うどんの店「だしぼんず」に入ってみる。


生ビールでリセット。

 


改めてシメとして「鶏親子うどん」を注文。
そして「ゴボウ天」を追加。


鶏の出汁がよーく効いた白湯スープに卵とじ。
満腹でもチュルチュル入ってしまう。
逆にトッピングでつけたゴボウ天が重かった(^^;
うどん屋だけど珍しくソフトクリームもあるので最後に食べようと考えていたけど、
それすら入らないほど満腹だ。
すっかり少食になったなあ。

今日のチョイ呑み(402)「五人百姓」

「日本全国地酒旅 長崎編」の続きだ。
今回訪れたのは長崎を走る路面電車の観光通駅近くにある「五人百姓」だ。


店内はほぼ満席の大盛況。
店員さんは異国の人が多いみたい。
この店は長崎ならではの料理が色々と揃っている。
なるべく長崎ならではのツマミと一緒に日本酒を飲んでいこう。
注文はタッチパネルで行う。

 


まずは生ビールでスタート。
お通しは「タケノコ煮」

 


最初のツマミは「ごまヒラス」
ヒラスとはヒラマサの九州での呼ばれ方。
それにしても九州の白胡麻を絡めた刺身の食べ方、
なんでこんなに美味いのか!?
関東でもマネすればいいのに。

 

さて、入店から20分が経過した頃に、
ネパール人の店員さんが
「もうラストオーダーのお時間です」と言ってきてビール吹き出しそうになった(^^;
「え?まだ20分しか経ってませんけど、もうラストオーダー!?」
「そうです。もうお時間です。」
俺様が困惑していると、店長らしき人が飛んできて、
「違うよ!こっちのテーブルだよ!」
ネパールの店員さんは苦笑しながら別のテーブルへ。
ビックリしたなあ、もう。(^_^;

 


長崎は日本でも有数の「くじら文化」の強い地域。
続いては「くじら刺し盛り合わせ」を頂こう。
端から色々な部位を試していくのが楽しい~♪
全部美味いけど、左から二番目の大トロみたいのが一番美味かったな。

 


お次は「鶏白レバ刺し」だ。
正確には低温調理されてるレバだけど、懐かしきあのレバ刺しの味!
口の中でとろけるぅ~。
これは日本酒よりも焼酎が合うかも。

 


次は「きびなご天ぷら」
サクサク香ばしい!
これは熱いうちに食べないとダメだね。

 


長崎中華街名物の「ハトシ」はこの店でも食べれる。
エビとすり身をフランスパンで挟んで揚げてある。
エビのアメリカンドッグといった感じ。
事情通からの情報によると、一般的なハトシとはかなり変化球らしい。
なので翌日検証する事にした。

この店で飲んだ地酒は、
長崎県諫早市の株式会社杵の川「純米 杵の川」
長崎県南島原市の合資会社吉田屋「萬勝 純米吟醸酒 はね木搾り」
地酒の揃いが弱いのは昨日の店と同じ。
九州は焼酎文化だから、地酒へのこだわりは弱いのかなあ?

 


シメを食べていなかったので「らーめんシャーロック」というラーメン屋に寄る。
五島列島でヒットしたラーメン店が本土に上陸したのがこの店らしい。

 


ビールのお供に「カルボナーラ餃子」なるものを頼んでみた。
皮の中身は全てチーズ。餃子というよりチーズ揚げみたいな感じだな。

 


「とりしおらーめん」に味玉と岩海苔を追加トッピング。
あー、岩海苔追加は失敗した。
しょっぱい系のラーメンがさらにしょっぱくなっちゃった。


そのせいか鶏の風味も感じられず。

 

さて翌日。


こちらは長崎中華街。
「ハトシ」はもともと中華料理なので、テイクアウトで買える店が何店舗もある。


こちらで買おう。1個450円。


形状も全然違うなー。


あーなるほどー!
こっちのハトシはパンが薄くて練り物メイン。
揚げ蒲鉾みたいな感じ。
パンがサクサクで美味いねー!
やっぱり熱いうちに食べるべきだね。

今日のチョイ呑み(401)「酒と飯 ふ々」

俺様には20年ほど前から続けているチャレンジがある。
題して「日本全国地酒旅制覇」だ。
48都道府県、どこでも土地ごとに特色のある地酒が作られている。
そしてその地酒と最も相性の良いツマミが土地の料理だ。
料理が先か、酒が先かはわからないが、
そのどちらかに合わせて開発されているはずだし、
同じ水や気候で出来た食材ほどその効果は高い。
ならば全ての都道府県でそれらを味わってみたいと思うのが道理であろう。
これまで達成したのは、
北海道、青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、新潟県、福島県、
茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、
長野県、富山県、石川県、静岡県、愛知県、岐阜県、京都府、大阪府、三重県、
奈良県、和歌山県、兵庫県、広島県、香川県、徳島県、福井県、鳥取県、
愛媛県、高知県、岡山県、福岡県、佐賀県、宮崎県、沖縄県。
残り7県である。

さて、次なる41箇所目となる目的地は「長崎県」である。
やってきた店は長崎市を走る路面電車の大学病院駅近くにある「酒と飯 ふ々」だ。

2ヵ月ほど前に予約の電話を入れたところ、
「その日は魚市場がやってるかわからないんで、
まだ営業するか決めてないんですよね」
との事だった。
しばらく考えた店主は、
「わかりました!魚の種類は少ないかも知れないですけど予約受けます!」
その場で営業を決めて頂いた。
感謝!

店内に入ると予約でほぼ満席。
臨時営業でもこれだけ客が集まるのか・・。

 


まずは「生ビール」でスタート。
お通しは「味付け枝豆」「クリームチーズの味噌漬け」
クリームチーズ味噌漬けは酒のアテとしてレベル高し。

 

この日、提供できる料理はボードに書かれているが、
名前だけでは想像できないものが多かったので、
4500円の「お任せ6品」を注文してみた。

 


まず1品目は「蒸しアワビのキモ和え」
うわー、キモ美味過ぎ!
このアワビの食べ方初めてだ。
もちろんお酒にも合う合うー。

 


2品目は「鮪脳天炙り」
ポン酢みたいなので和えられている。
うまままままーーーーーい!!

 


3品目は「鰆刺し」
ミョウガとカイワレが添えられている。あと柚子胡椒。
鰆ってこんなに口の中で蕩ける魚だっけ?
鰆の大トロ?
一体どんな秘密があるんだろう・・。

 


4品目は「鰆焼き」
胡麻油に和えられた細切りピーマンがオリジナリティを演出。
さてはこの店、天才の店だな。見事!
俺様はこの店の店主を“海鮮の魔術師”と呼びたいw

 


5品目は「小鰯の天ぷら」
衣が薄く揚げられていてサクサク!
うまーっ!
下に敷かれているゴーヤ和えもツマミとしての価値あり。

 


最後の6品目は「赤なすと牛すきしゃぶ」
肉がすげーーーーーーーーっ美味い!
そしてナスのさっぱり感がリセットしてくれる。
魔術師は肉をもマスターしている。

これで「おまかせ6品」は終わったが、
この店、全ての料理が美味すぎるので、もう少し単品を追加する事にした。

 


追加の7品目は「桃の白和え」
白和えってつまり豆腐のクリームだよね。その上にナッツが乗る。
桃をツマミとして成り立たせている!
凄いなぁ。まさに魔法。

 


最後の8品目は「煮穴子炙り」
フワフワだー♪
これは鰻の関東焼きのように一度蒸しているのだろうか?
もちろん美味い。

 


近くに住んでたら毎月通いたくなるほどのスペシャルな店だった。
この日飲んだ日本酒は、
熊本県の熊本県酒造「九曜正宗 純米酒」
鳥取県の山根酒造場「野良 NATSUNEKO LABEL」
長崎県の福田酒造「福海 UMINARI」
あれ?地酒縛りじゃないの?と思われるでしょう。
実はこの店、長崎の日本酒は「福海 UMINARI」しか置いてなかったのだった(T_T)
ツマミは最高の店だったけど、それだけ残念だったなあ・・。
このままでは「日本全国地酒旅 長崎クリア!!」ってわけにはいかないので、
明日もまた別の店で日本酒飲む事にするぜ。

長崎の旅(2)

延長戦となった長崎の旅。
この日の最初のテーマは「ちゃんぽん食べ比べ」である。
長崎の食べ物と言えばまず思いつくのが“長崎ちゃんぽん”だよね、と。
ついでに「皿うどん」も確認しとくか。

 


こちらは長崎ちゃんぽん発祥の店「中華料理 四海樓」
創業は1899年。
創業者の陳平順(ちん へいじゅん)が、
中国人留学生や華僑のために栄養価が高く安価な麺料理として
ちゃんぽんを考案したとされている。
それにしても立派なビル。
まさに“ちゃんぽん御殿”だね。
でも今回はここでは食べない。
食べ比べといっても3杯くらいが胃袋的に限界だと思うので、
予め市内で食べられるちゃんぽん店を調べて、
食べるべき店を決めておいたのだ。

 


まずは「長崎新地中華街」へ。
横浜中華街・神戸南京町と並ぶ日本三大中華街の一つだ。
長崎は江戸時代、鎖国中でも中国との貿易が行われた数少ない窓口。
1698年の大火で貿易用倉庫が焼失した後、
海を埋め立てて「新地」と呼ばれる倉庫街が作られた。
幕末以降、中国人たちがこの地域に移り住み、現在の中華街の基礎ができたという。
そんな経緯があるから、長崎のお土産は中華系のものが多い。
横浜中華街より規模は狭いけど、
その分、どこにどんなお店があるかわかりやすい。

 


やってきたのはコチラ「中国菜館 江山楼 中華街新館」
1946年創業の人気店。
1階で受付。呼ばれた人は2階へ上がる。
俺様が名前書いた時点で
「1時間半待ちです、時間になったら戻って下さい」と言われる。
想定の範囲内だ。
名前を書いておいて、別の店で一杯目のちゃんぽんを食べる事にする。

 


やってきたのはコチラ「大波止 桃華園」
中華街から少し離れて、
フェリーターミナルや出島の近くにひっそりと店舗を構えている。
こちらは観光客向けではなく「地元民が通う実力店」といった感じ。
俺様が訪れたときにはまだ客は誰も来ていなかった。
カウンター4席とテーブル2卓という狭い店内。
客が集まってたら並ぶところだった。ラッキー。
メニューはシンプルで、ちゃんぽん、ちゃんぽん(玉子入り)、
皿うどん(細麺)、皿うどん(太麺)、皿うどん(太細麺コンビ)・・という5種類。
俺様は「ちゃんぽん」(1000円)と「皿うどん(細麺)」(1100円)を注文した。
やがてちゃんぽんと皿うどんがやってくる。


鶏ガラベースのスープで意外とあっさり。
野菜がたっぷり入っていて、
野菜の甘味を感じる優しいちゃんぽんだった。


きゃべつ以外は蒲鉾、ちくわ、イカ、豚肉などなどが刻まれ色々と入っている。
そしてボリュームも満点。
“栄養価が高く安価な麺料理”という本来のちゃんぽんに近い味な気がした。

 


続いては「皿うどん」
こちらはやや餡が甘めな以外は特別感はあんまり無かったな。
普段東京で食べている「皿うどん」に近い。
出来れば太麺も試したかったけど、次の店もあるからね。
ちなみに細麺はパリパリで、太麺はちゃんぽんのように柔らかい麺らしい。
(麺上げ写真撮るの忘れてました、ゴメン)
俺様が食べ終わる頃には店内は満席になっていた。

 

そろそろ時間なので「中国菜館 江山楼 中華街新館」に戻る。
困ったな。だいぶ満腹だ。(^^;
だが、まだ俺様の前に6組ほど待っている。
待っている間、ジャンプしてなるべく胃袋に隙間を空けておく。
そこから30分ほどで2階に案内された。
俺様が注文したのは「特上ちゃんぽん」(2750円)と「黄金酢豚」(2420円)。


注文が届くまで生ビールをゴク飲み。


まずは「黄金酢豚」がやってきた。


豚肉がカリカリに揚げられていて、甘めの餡に絡む。
まあ、美味いけど、単品で2420円というのは観光地価格にしても凄い。
個人的には酢豚は柔らかく揚げられたものの方が好きかなあ。

 


そして「特上ちゃんぽん」がやってきた!
具材は野菜と一緒に海鮮モリモリ!
中央にあるのはフカヒレ!


そしてそれら海鮮の旨味が溶け込んだスープが激旨!
こちらのスープは豚骨ベースかな?
白濁としてクリィーミィだ。好きなヤツ。
単純に味を比べたら「桃華園」より上だけど、
こっちは値段が倍以上だからね。
気軽にリピートするのは「桃華園」な気がする。

 

さて、もう胃袋に何にも入らん(^^;
観光スポットを巡ろう。

 


やってきたのは「オランダ坂」
江戸時代から明治時代にかけて、
長崎では外国人を「オランダさん」と呼ぶことが多く、
外国人居留地にある坂道を「オランダさんが通る坂」という意味で
「オランダ坂」と呼んでいたらしい。


この坂を登り、洋館へ辿り着く。


ここは「東山手甲十三番館」という明治時代の洋館だ。
ここを通過し、オランダ坂は下り坂になる。


写真映えの景観はこちら側が良いかな。
口の悪い地元民のおじさんが言っていた。
「長崎は坂と墓と馬鹿が多いんだよ」だってw
(定番の長崎ギャグなのかな?)
ちなみにここ長崎のオランダ坂は、
「札幌時計台」「高知のはりやま橋」と並んで
“日本三大がっかり名所”に数えられているらしい(爆)
その割には写真映え良いけどな。

 


次は「長崎歴史文化博物館」というところにやってきた。


高知の坂本龍馬がなぜココに?
と思っけど、竜馬は長崎に「亀山社中」という
日本初の株式会社的組織を作っていたんだっけ。

 


こちらは歴史文化遺産などの展示ゾーン。

 


こちらは長崎奉行所が再現されたゾーン。
見事な屋敷再現だけど、外気がそのまま入ってるから暑い(^^;

 


出口にはダルそうにしている龍馬さんw

 


余談だが、20時半頃に長崎新地中華街に訪れたら、ネオンが点いていた。


写真を撮っている最中に消えてしまった。
どうやらこの中華街のネオンを見るのはレアらしいw

 

翌日。
この日は飛行機が飛ぶみたい。
ランチを食べてからプチ観光して帰る事に。


やってきたのはコチラ「吉宗 本店」
“よしむね”と読みがちだが“よっそう”である。
こちらは創業1866年の老舗茶碗蒸し専門店
俺様は「茶碗蒸し」と「蒸寿司」がセットになった「御一人前」を注文。


一般的な「茶碗蒸し」より大きな器に入っているのが特徴。
茶碗蒸しはスプーンを入れると、中からダクダクのスープが溢れる。


これが激ウマの出汁スープ。
茶碗蒸しか出汁料理である事を思い出させてくれる。
茶碗蒸しは飲み物だ!
蒸寿司のトッピングは錦糸玉子、そぼろ、桜でんぶ。
ちょっとこっちは淡白かなぁー・・。
食べてるうちにピンときた。


蒸寿司に茶碗蒸しのスープを投入してお茶漬け風に!
これをサラサラっと・・ほら美味い!

 


ちょっと脂っけが欲しくなったので「岩崎本舗」に立ち寄り。


長崎名物の一つ「角煮まん」をパクリ。
とろとろの角煮をフワフワの肉まん皮に包んで食べる感じ。
全然筋張って無いのがさすが。

 


続いてやってきたのは「長崎原爆資料館」

 


止まった時計。

 


生々しい展示が多かったなぁ。
これを見て海外からの観光客が核の使用を少しでも嫌悪してくれたらと思う。

 


そこから「平和記念公園」へ。
高校生のときに修学旅行で訪れて以来だけど全く覚えてないんだよ。
(この像の前で撮った集合写真があるから来たのは間違いない)
あのときは帰りは長距離フェリーだった。
乗り込むときにクラスとはぐれて、船内のゲーセンでずっと過ごしてたんだけど、
あとで担任の教師に怒鳴られたなあ。
今は飛行機で1時間半で帰れるんだぜ。
羽田空港から家までも1時間半かかるけどな(^^;

 

~長崎の旅 おしまい~

長崎の旅(1)


長崎県長崎市にやってきた。
この日は海水浴に行く予定だった。夏だからな。
目指したのは「伊王島」
伊王島は長崎市の離島だけど、伊王島大橋が本土からかかっていて、
バスで行く事が出来る。
事前調査していたバスに乗ろうとすると、
伊王島へのバスは「事前予約しないと乗れないバス」だった!!orz
駅の観光案内所で聞いたら、やはり伊王島に行くにはバスしかないらしい(泣)
そこで作戦変更。
レンタサイクルを借りて、一番近い海水浴場へと走る事にした。
調べると駅から徒歩5分ほどの場所にあるホステルでレンタサイクルを扱っていた。
電話で確認したところ当日でも借りれるとのこと。
レンタサイクルで電動自転車を借りるときに聞いてみた。
「自電車で行ける近くの海水浴場ってどこでしょう?」
「うーん・・・伊王島なんていいんじゃないですか?」
「自転車だとどのぐらいかかります?」
「自転車だけだと17kmぐらいあるけど、フェリーで島まで行けるから。
自転車も載せられるし。」
なんだってー!
観光案内所ではフェリーの事なんて何にも言ってなかったぞ?
とにかくその案に乗る事にした。
フェリーのターミナルまで自転車で移動し、
自転車を載せられるか聞いてみる。
先着3名までなら追加200円で可能で、まだ誰もいなかったので
1時間後のフェリーに無事乗れる事になったのである。

 


時間が出来たのでターミナル内にある「南蛮亭」という
うどん店でランチを取ることに。
ここは創業1969年。長崎港のシンボル的存在のうどん店である。
名物は「五色うどん」という創業当時のままのうどんであったが、
「白いドラゴン」なるメニューが気になったので、その衝動に従う事にした。
やがてうどんがやってくる。


こちらが「白いドラゴン」。そして「塩にぎり」も追加した。
「白いドラゴン」は冷たいうどんメニュー。
トッピングにはごぼ天、豚バラ、青ネギ、ひき肉などが乗っている。
このスープは豆乳の入った坦々麺スープのような感じ。
口当たりクリィーミィなのにしっかり辛い!
辛くても美味いし、冷たいからスルスル食べられる。


麺は“やややわめ”。このスープに合う。
ごぼ天のサクサク食感が面白い。
これ、うまぁーい。
辛いけど美味すぎてスープ完飲。
この辛さには「塩にぎり」はベストなパートナーだった。

 

そして時間になりフェリーに乗り込む。
伊王島に上陸し、コスタ・デル・ソル海水浴場というところへ向かった。
こういう場所では自電車は機動力として最高だ。


コインロッカーに荷物を預けたら、シャワーや更衣室は無料だった。
海は波が静かな白砂340mの人工ビーチ。


海上アスレチック「NAGASAKI WATER ISLAND」が一番の売りだと思うけど、
「こちらは子供向けの施設です」とのこと。残念。
3時間ほど海水と戯れた。水中メガネと浮き輪をもってくるべきだったな。
すぐ近くに鯛が泳いでいたよ。

 


気分が良いので、帰りはフェリーは使わずに自転車で長崎市街まで戻る事にした。
その道中の景観も楽しめるしな。


こちらが「伊王島大橋」を。


最高の展望スポットを独り占め。

 


途中、ひまわり畑を発見。

 


高いところにある神社。

 


こちらは2006年に開通した「女神大橋」
なんで女神って名前なのかというと、橋のたもとが“女神”という地名なんだよ。

 


黄金聖闘士いそう。

 


カレーと酒。気になるw

 

さて、世界三大夜景をご存知だろうか?
そう、香港のビクトリア・パーク、函館の函館山、ナポリのポジリポの丘。
それも間違いではない。
だが2012年に選定された世界新三大夜景というのが存在する。
それが香港、モナコ、そして長崎の稲佐山なのである。
長崎に来たので稲佐山で夜景を見ないわけにはいかない。
まずはタクシーで頂上まで移動した。


これら電波塔がシンボル。
そして夜景へと目を移す。

素晴らしい夜景だ。
ギャルもうっとりする事だろう。


たまに街の中にハートが出現。
ギャルも俺様に胸キュンであろう。

 

さて、下山しよう。
頂上ではタクシーは呼べないので、帰りはロープウェイを使おう。
だが長蛇の列だ。なかなか進まない。
しばらく並んでいると係員の人がいった。
「このロープウェイは往復券を持っている人だけが利用できます!」
はい?
俺様、頂上に取り残されんの?
オロオロして周辺をさまよっていると、
中腹までの無料バスを発見!
なんとか中腹まではいけた!
だけとそこからは移動手段はタクシーを呼ぶしかない。
ライバルが多いのでなかなかタクシーが呼べない。
しばらくすると
「この中腹駅は22時半に閉めますので、それまでに出て下さい!」
ヤバい・・。
そうなったら暗い山道を歩いて帰るしかない・・。
なんとかギリギリでタクシーが捕まる。
九死に一生を得た。

 


変な汗が吹き出たので、
駅ナカの立ち飲みバーで「シークァーサービール」を一気飲み。


さて翌日、俺様は再びフェリーのターミナルに来ていた。
今回最大の目的であったスポットの軍艦島へ向かうのだ。
周遊フェリー出発までの時間は、再び「南蛮亭」へ。


朝ごはんがわりに定番の「五色うどん」を食べてみた。追加で温泉たまご。
かまぼこ、なると、天かす、ねぎ、とろろ昆布といったトッピングが乗っている。
甘めのあご出汁スープが美味い。麺はやわやわ。
でもやっぱりもっとトッピングが欲しいかな。シンプル過ぎる。

 


時間になったのでフェリーに乗り込む。
いざ、夢にみで見た軍艦島へ。


軍艦島が近づいてきた!


凄い存在感だなぁ!
こんな海の中のコンクリートの塊の中に人がぎっしり住んでいたかと思うと、
まるでファンタジーの世界だよねえ。
ただ俺様が思い描いていた軍艦島とは少し違った。
俺様が思っていたのはこういうのだった。
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等身大のロボダッチを設置してくれたらまた来るよ。

 


わー、自衛隊艦だー。

 


長崎市街へ戻り、ちょうどランチの時間。
訪れたのは「ニッキーアースティン 万屋町店」だった。
こちらは長崎名物トルコライスが食べれる1973年創業の老舗。
そしてその組み合わせは195種類以上ある。
悩みに悩んで決めたトルコライスがやってきた。


ドライカレーピラフの上にオムレツ、スパゲッティの上にロースカツ、
その上にたっぷりのデミグラスソース。
サイドにコーンサラダとドレッシング。
瞬間瞬間に食べたいものを変えられる大人のお子様ランチ!
いや、おとな様ランチだコリャ!!
美味い!!

 


長崎の「めがね橋(眼鏡橋)」
1634年に架けられた日本最古級の石造アーチ橋。
水面に映る姿が“眼鏡”のように見えることから名付けられた長崎市の象徴的名所だ。


この飛び石を渡る事も有名なスポット。

 


このハートもスポットになっているみたい。

 


めがね橋のすぐ横で有名な「ちりんちりんアイス」を発見。
あー、でもこの後の事を考えてグッと我慢。

 


やったきたのは1925年創業・九州最古の喫茶店と言われている「ツル茶ン」。
ここで食べたかったのはコチラ。


「元祖 長崎風ミルクセーキ」だーっ!!
シャリシャリとキメの細かいかき氷のようになっている
スプーンで食べるミルクセーキ。
甘さ控えめで卵の味が濃厚。
これンマーーーーイ!!
スプーン止まりません。
(これのために“ちりんちりんアイス”を我慢したのである)

 


続いて「出島」にやってきた。
1636年に江戸幕府が築いた“日本唯一の西欧への窓”で、
約200年間オランダとの貿易・学術交流を担った人工島だ。


中は出島の建物などが再現展示されている。

 


出島の中のミニ出島。

 


出島の生活ってけっこう優雅だったんだねえ。

 


ちなみに出島の奥側は、今はもう海ではなく、すぐに道路や住宅地になっている。
さて、他にも観光スポットを色々と巡ろう。

 


「国宝 大浦天主堂」だ。

 


ベタに「グラバー園」にも行くぞー。


グラバーや敷地内に住んでいた外国人達の暮らしが伺える。

 


ナイス、グラバー。

 

炎天下で歩き回ったので、すっかりバテた。
ホテルでゆっくり休み、明日は長崎空港から羽田空港へ戻る事になる。
翌朝。衝撃的なメールが届く。
「着陸する羽田空港に台風が直撃する見込みのため、
貴方の乗る機は欠便となりました」
ええーーーっ!!
長崎から出る事が出来なくなった・・。
長崎でもう一泊する事に・・。
あわててこの日に泊まるホテルを予約したのだった。

 

明日へ続く。

佐世保の旅

長崎県の佐世保市にやってきた。


こちらは佐世保駅にある桃鉄の“ぼんびー”石像だ。

 

さて、佐世保に来た最大の目的は「佐世保バーガー食べ比べ」だ。
俺様は東京のイベントなどで佐世保バーガーを食べた事はあるが、
現地の佐世保バーガーの味は知らない。(そもそも佐世保は初上陸)
予め調べていた店を胃が悲鳴を上げるまで食べ歩いていくぜ!

 


一軒目に向かう途中でカッコイイ造形の教会を発見。
ここ「カトリック三浦町教会」というらしい。

 


さて佐世保バーガー1軒目はこちら「BigMan 京町本店」
こちらは佐世保バーガーが全国に広まる前から営業している元祖的存在で、
自家製ベーコンによる「元祖ベーコンエッグバーガー」は
佐世保バーガーと言えばコレという存在だ。


当然注文したのは「ベーコンエッグバーガー」だ。
鉄板で焼き上げてすぐに提供されるので全てがアツアツだ。
掴む指がアチアチであるw
レタス、トマト、玉子、パテのバランスがよく、
甘酸っぱいリンゴ入りマヨが旨味を倍増している。
まさに王道の美味さ!!

 


続いてやってきたのは「ベースストリート 防空壕店」
すでに外に3人ほど並んでいたのでその後ろへ並ぶ。
ところが30分ぐらい経ってもなかなか列が進まない。
あとでわかったのだが、席が空いたら次の人が入るのではなく、
店内の1グループが全員店を出たら次の1グループを入れるシステムだったみたい。
この日は灼熱の炎天下で、外で待つの辛かったぜ。
店内に入ってもすぐには食べれなかった。
全て店主のワンオペでやっているので、
全員の注文を聞いて代金を受け取る、
最初の人から順番にバーガーを焼き始める、
といった流れになっている。
ようやく食べれたのは、俺様が並び始めてから1時間ほど経過したあとだった。


俺様が注文したのは「ベーコンエッグチーズ」のレギュラーサイズ
パテ、スクランブルエッグ、ベーコン、スライスチーズ、レタス、
トマト、オニオン、デミソース・・という構成。
こちらもアチアチで提供される。
バンズがBigManよりもサクサクと焼かれているね。
こちらは濃厚なデミグラスソースが特徴。
パテは空気がたくさん入っていてホロホロ。
同じ佐世保バーガーでも方向性が全然違うんだなあ。
ちなみにこの店なんで“防空壕店”というのかというと、
本物の防空壕跡をそのまま店舗にしてるんだって!
すごー。

 

さて、胃袋的にはあと1店舗ぐらい食べれたけど、
時間をかなり使ってしまったのでここでタイムリミット。
予定以外の近くの店でパッと食べても良いけど、
今食べると夜ごはんに影響しそうだったのでやめといた。
佐世保バーガーはいつかまた別の店も確認したいぜ。

 

佐世保のもう一つの名物に「レモンステーキ」というのがあるのをご存知かな?
夜はその「レモンステーキ」を食べたいと思う。
それまで観光スポットを巡って時間を潰そうと計画。
駅に戻り、観光案内所でレンタサイクルを借りる事にした。
指定されたアプリをインストールし、個人情報を入力して会員登録したのに、
最終的に「クレジットカード情報を入力した上でのクレジット決済のみ」
である事を知り断念。
俺様は普段、クレジットカードを持ち歩かない主義なのだ・・。
なんて不便なシステムなんだ・・。
スマホでのアプリを用意しているのにキャリア決済すら対応していないのか・・。

 

仕方無いので海沿いにある
「九十九島水族館海きらら」というところまでバスで行く事にした。
バスは1時間に1本しか出ていない。
行くときも結構待ったし、帰りもバスの時間を気にして行動しなければならなかった。


「海きらら」着いた。
入館料1470円。

 


魚の擬態面白いね。

 


フサフサァ・・。

 


アートの世界。

 


クラゲの形状ってホント、未確認飛行物体だよなあ。

 


この魚、なんで透明な身体に進化したんだろう?

 

「海きらら」は全体的に規模の小さい水族館で、
コレという目玉が無いように感じたな。
子供向きなのかも知れん。

 

このあと駅前に戻り、ホテルで夜まで身体の熱を覚ました。
暗くなった頃合いで商店街へ。

 


やって来たのはコチラ「ステーキ酒場Nobu」
ここで「レモンステーキ」が食べられるようだ。

 


まずは生ビールで喉を洗おう。

 


アテに頼んだ「海鮮アヒージョ」
バケットつき。
アヒージョと言えばオイルが主役みたいなところあるけど、
これはとても具沢山で嬉しいねぇ~。
オイルにエビの旨味が溶け込んでいてアヒージョとしても優秀。

 


来ました「レモンステーキ」!!
大きさは150g、200g、250gとあって、こちらは200g
味のしっかりした赤身肉!
コーンと一緒にソースにヒタヒタ。
上にはレモンとクレソン。
ソースをたっぷり絡めて肉をガシガシ噛むたびに肉汁もダクダク
たまんねぇーっ!
これはいくらでも食べられるステーキだな。
本当はこのソースにガーリックライスを投入して食べるのがセオリーらしい。

 


満腹になっちゃうとアレなのでワインで余韻を楽しんだ。

 


そのあとにやってきたのがコチラ「屋台村 やまがたパラダイス」
山形県の“やまがた”ではなく、佐世保市山県町の“やまがた”だ。
入口前ではオープンスペースでバーベキューを楽しんでいる人達。
夏に向いた施設だねぇ。

 


そんな中でやってきたのがラーメン店「情熱ゴリラ」
店内はカウンター2席、テーブル2卓というコンパクトさ。
並ばずに入れて良かったぜ。

 


仕切り直しで「レモンサワー」「白トリュフ餃子」
口に入れると白トリュフの風味が広がる!
いつもの餃子とは種類が違う感じ!
うまーっ!!

 


シメの「貝ラーメン」キターーッ!!
トッピングは鴨チャーシュー、青ネギ、なめたけ、黒ごま、白ごま。


麺は中細ストレート。
とにかくスープがめちゃくちゃ美味い!!
もともと貝出汁スープは好きだけど、その中でもトップ3に入る!
貝白湯と香味油が合わさって、さっぱりとした中で爆発的に広がる旨味。
きくぅーーーっ!!
満腹でも関係無く美味い。
たまたま見つけた店で傑作ラーメンに出会ってしまった。
(佐世保発の超人気店「らーめん砦」のプロデュースらしい)
ツマミ系も美味そうなものが多いし、佐世保に来たらまたシメに寄りたい。