リーサルエンフォーサーズ
(コナミ)
1993年12月10日/ガンシューティング/9800円
1992年にコナミからアーケード向けにリリースされたガンシューティングの移植。
実はこのゲーム、1993年10月29日にメガCD版が先行販売されている。
例えばメガCD版はサウンドが生音で入っているとか、
大容量を使って動画のシーンが追加されているとか、
そういった違いがあるのかと思いきや、
同じ年の12月10日に発売されたROM版と中身はまったく同じらしい。
9800円と高額なのは、ガンコントローラが付属しているから。
このガンコントローラ、アーケード版とほとんど同じデザインでゴキゲンな代物だ。
ところがこのガンコントローラで遊ぶ事は容易ではない。
ブラウン管テレビの仕組みを利用して射撃を判定しているために、
現代家庭に普及している液晶テレビでは使用できないのだ。
仕方無く、今回のレビューではジョイパッドでプレイする事にした。
ガンコントローラ持ってるのにパッドでプレイする事になるとは、トホホ・・。
このゲームは実写取り込み画像で構成されている。
最初に言っておくと俺様は実写取り込みゲームが大好きである。
実写をペラペラの画像として動かすチープさが愛おしい。
本作はアーケード版からの移植だが、
メガドライブだとさぞかし劣化しているのだろうと想像されるかも知れないが、
アーケード版でも、もともとチープなのであまり劣化は激しく感じない。
ステージ1「THE BANK ROBBERY」
主人公は刑事である。
最初は銀行強盗ステージだ。
まずは銀行内で物陰から現れる強盗達を射殺していく。
カーソルを強盗に合わせてAorBボタンで射撃。
遅れると逆に撃たれて体力が一つ減る。
初期の武器は6連装のリボルバーで、Cボタンを押すとリロードとなる。
ガンコントローラの場合は画面外を撃ってリロードだ。
その後のガンシューティングでは当たり前のような仕様だが、
このリロードという仕様を発明したガンシューが本作らしい。
カーソルは十字ボタンで移動させるのだが、
ここに最大の難点がある。
ガンコントローラでは瞬時に標的に銃口を向ける事ができるのだが、
ジョイパッドではカーソル移動時間がかかるので、
例えば同時に2体の敵が出現したときなどは、
物理的に間に合わない事もある。
ぶっちゃけ、出現する場所を全て暗記して、
射撃後にすぐに次の敵の出てくる場所へ予め移動しておかないと、
ノーコンティニュークリアは無理だ。
現場には逃げ遅れた一般市民や、仲間の警官などもフレームインする。
その人達を間違えて撃ってしまうと体力が1つ減る。
ステージ内に銃のアイコンが出現したとき、
それを撃つと武器が変更される。
ライフル、マグナム。ショットガン、オートマチック、
マシンガン、グレネードガン・・といったものがある。
ただ本作は一撃必中ゲームなので、
武器を変えたからといって有利になっている気はせず、
逆に言えばデフォルトの武器だけでもクリア可能である。
銀行内を一掃したら裏口へ出る。
ちなみに背景は左右二画面ぐらいあるものが多く、
展開とともに右へ左へとスクロールする。
続いて逃げる銀行強盗を追ってカーチェイス。
車の窓などから銀行強盗が顔を出すのだが、
車自体も動いているので照準を合わせるのが少し難しくなる。
最後はワゴン車の中から強盗リーダーが
ロケットランチャーを撃ってくる。
リーダーを撃ちつつ、発射されたロケット弾も迎撃しなければならない。
ステージをクリアすると成績が表示され、それに応じて階級が上がる。
ステージ1が終わるとボーナスステージ。
時間内にいくつのターゲットを命中できるかというもの。
ステージ2「CHINATOWN ASSAULT」
このステージの舞台は中華街。
胡散臭いチヤイニーズが次々と登場する。
駅の改札を通過してホームへ。
画面の中央には呑気にホームレスのおじさんが寝ている(^^;
もちろん撃ってはダメ。
こっちにカメラを構えて撮影してくる一般人もいる。
こんな危機管理能力の無いヤツは
撃っていいんじゃないか?(爆)
チャイニーズはアクロバティックだぜw
通過する電車の窓から悪漢が登場する。
ステージボスは電車内からナイフを投げてくる。
ステージ3「THE HIJACK」
次のステージはハイジャックに占拠された飛行場。
飛行機の小さい窓から顔を出す悪漢。
めっちゃ狙いづらい。
モグラ叩きみたいw
翼の上からグレネードランチャーを撃ってくるボス。
ボスを撃破すると吹き飛んでいくのがユーモラスだ。
このあとに再びターゲットを狙うボーナスステージがある。
ステージ4「THE DRUG DEALER」
麻薬取引を阻止するために港へ。
足取りを追って倉庫みたいなところへ。
人質を取る汚いやつもいる。
ハイウェイへ追跡。
するとヘリから攻撃が!
ヘリのウィークポイントを全て射撃するとクリア。
ステージ5「THE CHEMICAL PLANT」
いよいよ最終ステージ。
何かの工場のような場所。
後半には無人銃撃タンクが出てきたら、
銃座を素早く破壊しよう。
終盤、証明が消えて暗視ゴーグルの映像になる。
メガドライブのスペックでこの表現をするのは凄い!
工場の奥から突然戦闘ヘリが登場!
まずはヘリの全ての装備を破壊しよう。
残したままだと次々と射撃されて体力がガンガン減る。
装備が無くなると、ボスが操縦席から直接撃ってくる。
なんかカワイイ(^^;
最終的には「COMMANDER」に昇格。
エンドロールで表示される名前は、
これらのキャラクターの名前だろうか?
それとも演者の名前だろうか?
(たぶん演者かな?)
ARCADE GAME STAFF
PROGRAMER
Y.HATANO
GAME GRAPHICS
S.JOHNSON
PHOTOGRAPHERS
J.NARITA
SOUND EFFECTS
H.MAEZAWA
MUSIC COMPOSER
K.FUKUI
HARDWARE DESIGNERS
H.MATSUURA
H.UENO
CABINET GRAPHICS
K.HALE
D.MARSHALL
DIRECTOR
Y.HATANO
GENESIS STAFF
PROGRAMERS
M.UENO
Y.MATSUHANA
MOAI SASAKI
K.HASHIMOTO
GAME GRAPHICS
N.TAKEMOTO
N.SASAKI
SOUND EFFECTS
DEVI KOBAYASHI
COMO SOEDA
OKEJIRIOOUCHI
OTSUMAMI MATSUO
SOUND PROGRAMERS
A.FUJIO
O.KASAI
THE JUSTIFIER DESIGN
M.OKADA
T.OHISHI
PACKAGE DESIGN
YOSHIHASHI
DIRECTOR
M.UENO
PRODUCER
TOMIKAZU KIRITA
エンディングで初めて登場する主人公の二人w
今回はEASYモードでプレイしたのだが、
それでも相当に難易度が高い。
「これで本当にEASYかよ!?」って思ったが、
プレイを続けていると、一定の得点に到達するごとに
クレジット数が加算されていく事に気づく。
もしかしたらEASYにするとクレジット数が増えやすいのかも。