EGRETⅡ mini収録タイトルレビュー(22)「クライムシティ」


クライムシティ
1989年リリース

 


タイトーの内部開発となるサイドビューのアクションゲームだ。
前年に稼働しているチェイスHQ」という犯人追跡ドライブゲーム
その主人公である白人刑事トニー・ギブソン
黒人刑事レイモンド・ブロディーを操作するスピンオフゲームとなっている。
チェイスHQ」の世界観は
アメリカのドラママイアミ・バイス」をモチーフにしている事から、
本作はマイアミ・バイス」的な世界観で遊べるアクションゲーム
と考えても良いだろうw

 


スティックで左右移動。しゃがみ。
攻撃ボタンとジャンプボタンの構成。
スティックの上を入れながらジャンプすると高く跳ぶ。
また、しゃがみながら斜め下に入れると、しゃがんだまま振り向ける。
攻撃ボタンで射撃するが、左右方向にしか撃てないので、
敵へ当たるラインを狙うのが重要なゲームになっている。

銃は弾数制限があり、弾が尽きると素手でのパンチに切り替わる。
敵が落とす銃を拾う事で再び銃撃可能となる。
落とされる銃は以下の通り。

ハンドガン/装弾50・・最初から持っている
マシンガン/装弾40・・ボタン押しっぱなしで連射になる
オートマティック/装弾30・・貫通弾を発射
ショットガン/装弾20・・3方向一度に弾が出る
榴弾/装弾1・・放物線上に投げて爆発する

落とすアイテムとしてはその他、弾丸を2発まで耐えられるプロテクターや、
ライフが回復するウイスキーなどがある。

このゲームには銃撃やパンチの他に“ローリングアタック”という技が存在する。
スティックの斜め下を入れながらジャンプボタンを押すと、
ゴロゴロと転がって敵に体当たりする。


弾が切れたとき、または弾の消費を抑えたいときはかなり有効。
ゴロゴロ転がって犯罪者に対抗する刑事の風景はかなりシュールw
しかもジャンプ中に使うと空中から斜め下へとローリングアタックする事も可能w


ブランカかな?(^^;
ただしローリングアタック中は無敵ではなく、敵の銃弾に当たってしまう。
ジャンプ中のローリングアタックでは被弾しがちなので注意。

本作はライフ制なのだが、敵の銃弾に当たると一発で残機が減る。
ライフが減るのは敵に直接接触したときのみ。
また、ジャンプに失敗して即死する場所も多々あり、
ライフの恩恵はあまり受けない。(敵の攻撃はほとんど銃だし)
むしろ“即死じゃない攻撃も用意して難易度に抑揚をつけている”と考えるべきだろう。

 


本作は2人同時プレイ可能なので、気の合う友人とともにプレイして、
バディムービー気分を味わうのも一興だろう。


第1話
集団脱走

 


ステージ1のボス。
弾丸をたくさん撃ち込まないと死なない大男。
ただ、このゲームのボスはこのように無防備で弾を受けまくってくれるヤツが多く、
相手の攻撃を上手く回避できればそれほど難しくはない。
ただし弾切れに注意。

 

第2話
銀行強盗発生


ステージ2はなぜかヘリでハイウェイに急行し、
走っている自動車の上に降ろされるw


そして車から車へジャンプで飛び越えながら犯行現場の銀行へと向かうのであるw
いやヘリで銀行まで行けってww


地下駐車場を進むと、急に視点が奥向きに切り替わって、
奥から来る敵を射撃するシーンになる。
このあたりコナミっぽいw


全ての敵を倒すと奥へと歩いていく。
ファミコンの「闘将!!拉麺男」を思い出したw

 


銀行に到着したら女子を救おう。

 

第3話
密輸組織摘発

 


密輸組織のボスはプレイヤーの登れないところから
ロケットランチャーを撃ってくる。卑怯。

 

第4話
誘拐された市長(前編)

 


ボスは火炎放射で襲ってくる。


第5話
誘拐された市長(中編)

 


このステージのボスは天井に設置された防犯レーザー。

 

第6話
誘拐された市長(後編)




ステージが始まるとゴンドラに乗って登場。
左右移動は出来ず、上下でゴンドラを操作可能。
これタイトーの名作ゲームエレベーターアクション」のオマージュかな!?


最後はあからさまにプレイヤーが登れない足場から
ロケットランチャーを撃ってくる市長。
ジャンプショットしか当たらない中でザコもワラワラ出てきて大変。


何とか倒したら本物の市長登場。


めでたしめでたし。

 


エンドロールはキャラクター紹介。
丁寧にザコキャラまで紹介するけど、
スタッフクレジットは無し。

 


ネームエントリーは弾痕で描いた絵が登録される特殊仕様w


チェイスHQ」のスピンオフだけど、
気づく人しか気づかない控え目な世界観共有。
せめてステージ開始時には“ナンシーから緊急連絡”があった方が良かったと思う。
ゲーム構成はセガの「忍 -SHINOBI-」に似ていてプレイ感も類似
また世界観は「ファイナルファイト」から継承される
犯罪都市で市長が拉致されるというテンプレートで構成されており、
あえて何匹目かのドジョウを狙っているような内容だった。