わが青春のPCエンジン(151)「ダイハード」


ダイハード
(パック・イン・ビデオ)
1990年9月28日/アクション/6200円

 

ダイ・ハード」は1988年に公開されたアメリカ映画だ。


テロリスト集団によって占拠された高層ビルに一人侵入して奮闘する
ジョン・マクレーン刑事を描いたアクション映画。
この映画はアクション映画の代名詞的な評価を受け、
マクラーレンを演じたブルース・ウィリスも世界的スターへと駆け上がった。
そんな「ダイ・ハード」を原作としたゲームが本作だ。
本作発売から10ヶ月後に同じくパック・イン・ビデオから
ダイ・ハード」のファミコンゲームが登場しているが、
内容は別物で移植作ではない。
開発は日本物産

なお、映画の邦題はナカグロのついた「ダイ・ハード」だが、
なぜかPCエンジン版のタイトルは「ダイハード」である。
映画内容をイメージさせない床に落ちた銃がパッケージ写真なのも
それと何か関係があるだろうか?
(普通に映画のポスターを流用した方が売れそうなのに‥)

 


GAME DESIGN
HIROAKI KAWAMOTO


GRAPHIC
YUKI YASUDA
KENZO KANZAKI


SOUND
KENJI YOSHIDA

PROGRAM
TAKEO FUJII

(スタッフクレジットがOPにしか出ない珍しいパターン)

 

テロ組織に占拠されたビルの外からゲームは始まる。


「ビルの入り口はどこだ。この庭園の先にあるらしいが…」

 


画面はトップビューでゴールを目指してマップを探索する。
スタート時は何も武器は持っておらず、
アタックボタンを押すとパンチを放つ。心もとない・・。
ジャンプボタンでジャンプする。


敵を倒したときや、箱を開けたときなどに武器が出てくる。
武器を取るとアタックボタンが射撃に切り替わる。


画面に表示されている弾数を撃ち尽くすとまた素手パンチに戻ってしまう。
素手で進むのは難解なので、弾が尽きる前に次の武器を入手すべし。


敵の攻撃を受けたり、接触したりするとLIFEが消耗。
LIFEが無くなるとゲームオーバー。
穴などに落ちるとLIFEがあっても即ゲームオーバー。


また、画面に表示された残りタイムが0になってもゲームオーバーとなる。


コンティニューするとステージの最初からやり直し。
コンティニュー回数制限あり。

制限時間は厳しく、全ての敵を片っ端から倒していくと時間切れになる。
このゲームのテーマは潜入なので、見過ごせる敵は見過ごしてさっさとゴールを探す。

 


途中、建物の中から青い服を入手した。
この服を着るとLIFEが倍になる。
これはとても有効なのでなるべく入手しておきたい。

 


時間内にゴールを見つけるとステージクリア。

 

 


「かなり入り組んだ池だな…」

 


ステージ2は入り組んだ池からビルの地下へ入る場所を探す。
すでに迷路っぽい。迷ったら残タイムが危ない。

 


さて、ここで武器について解説しよう。
登場する武器は以下の4種。
アサルトライフル…前方に単発の弾を射出する。
サブマシンガン…前方に5連射の弾を射出する。
グレネードランチャー…前方に単発で射出、一定距離で爆破。爆風でもダメージ可。
火炎放射器…ボタンを押し続けている間は火炎を放射する。

また、敵を倒すと回復アイテムを落とす事もあるので、
それらも回収してなるべく満タンを維持していこう。

 

 


「侵入成功だ。かなり広いぞ。急がなければ!」

 


ステージ3はときおり分岐するルートがあり、
正解と失敗のルートに分かれている。


「どうやらこっちのようだな…。まだまだやつら出てきそうだな!」
正解だとこのようなセリフになる。
だが…


「一番最初に戻ってしまったぞ!」
失敗だとルートの最初に戻されたりする!ヒドイ!!

 

 


「地下の機械室らしいな。早く上に行かなければ!」

 


ステージ4は天井に金網や配線が張り巡らされており、
キャラクターが見えにくい罠が・・(^_^;

 


「奴を倒せばエレベータに乗れるぞ!」
このステージで初めてボスが登場。


ナイフを投げたり、警棒を伸ばしたりしてくる。

 


ボスを倒すと中間デモ。
エレベータに忍び込んで上の階へ。

 

 


「ガラスが割れている。足元に気をつけた方がいいな。」

 


このステージではガラスの破片を踏むとダメージを受ける。

 

 


「この階は工事中だな。床まで抜けてやがる。」

 

 


「完全に工事中だな。足場が悪そうだ。」

 


「変な物を持ってやがる。やつら半端じゃねえな!」


2回目のボス戦。

 



 


「急ごう!でも落ちたら終わりだな。」

 


「屋上に通じる機械室だ。」

 


「ここが屋上か?」

 


ステージ10。ラストステージ。
周囲しか見えない。
なるべく無傷でボスのいる屋上まで行きたい。


「ヘリまで用意してやがったのか。ここでカタを付けてやる!!」


いよいよ最終ボスのヘリとの戦い。
ヘリは機銃とミサイルを交互に撃ってくる。
このヘリがめちゃめちゃ堅い。
普通に撃ちまくっていると確実に弾が尽きる。


すると素手パンチでヘリと戦うという無理ゲーに突入する(^_^;
また、これで頑張っていても時間切れで終わる。
ではどう攻略するのか?
まずヘリがときおり落とす武器はすぐには拾ってはならない。
手持ちの武器が弾切れしてから拾うようにする。
通常ステージでは武器は拾わないとすぐに消えてしまうが、
このボスステージは拾わないとずっと残っている。
(この仕様は意地悪だ)
これで弾切れはギリギリで回避できる。
あとはなるべくヘリの攻撃を受けないように的確にヘリを撃ち続ける事だが、
ヘリのミサイルはジャンプ中は当たらないようだ。
なので機銃の間は避けに集中し、ミサイルに切り替わったら
ジャンプショットでヘリを狙おう。


ヘリが倒せる直前になると火炎放射機が手に入る。
ダメージに気をつけて火炎を浴びせ続けろ!
残り19秒でなんとか破壊!やったぜ!!

 

ゲームをクリアして余韻に浸っていると、
2周目が開始された。
このゲームで2周目プレイする奴おらんやろ(爆)

 

余談だが、本作はもともと販売も日本物産から発売予定で、
「脱出」というタイトルのオリジナル世界観となるゲームであった。
タイトルが示すように投獄された主人公が刑務所から脱獄する内容で、
本作とは真逆だった事が面白い。