~前置き~
「ファミっ子」とは、
リアルタイムに任天堂ハード(主にファミコンだが)を楽しんだ勇者達の事である。
当時、「ファミっ子大作戦」「ファミっ子大集合」といった
子供向けテレビゲーム情報番組もあった。
そんな「ファミっ子」も大人になって思い出す。
夢中になって遊んだゲームだったけど、
結局エンディングまでは行けなかったな・・と。
そんなファミっ子の忘れ物をいま取りに行く。
当時遊んでいてクリア出来なかったゲームが対象なので、
挑戦してクリア出来なかったら掲載を見送るものとする。
この連載では主にファミコン、ゲームボーイ、スーファミ、
アドバンスぐらいまでを取り扱う事にする。
そして第一弾はコチラ。
田代まさしのプリンセスがいっぱい
EPIC・ソニーレコード
1989年10月27日
5500円
~挑戦~
この前、テレビ見てたら久しぶりにマーシーが映し出された。
それを見て思ったのだ。
マーシーと言えばその名前の入ったファミコンゲーム、
「田代まさしのプリンセスがいっぱい」があった。
そう言えばこのゲームはちゃんと最後までクリアした事が無いなぁと。
そこでマーシー思い出しついでにプレイする事にしたのである。
ゲームをスタートするとベッドに寝ているマーシー。
そこに妖精が現れる。
おとぎの国でプリンセスが囚われてしまったという。
マーシーは愛の力で救出に向かう。下心なんてぜーんぜん無い。
なんの疑いもなくおとぎの国へ向かうマーシー。
もしかしたらこのときもキメてたのかも知れないw
救出するプリンセスは4人。
(みんなカワイく描けてるね)
それぞれのステージに救出に行くのだが、
好きなステージから選択する事が出来る。
ゲームはサイドビューのジャンプアクション。
ヨーヨーで攻撃。
方向ボタンと攻撃ボタンを組み合わせる事で攻撃方向も変えられる。
攻撃ボタンを押しながら移動するとダッシュ。
ダッシュ中にジャンプすると高く跳べる。
体力は数字で表されている。
体力が0になるとミスだ。
敵を倒すと出るハートを取ると少しだけ回復。
ヨーヨーで攻撃してもアイテムが取れるのは便利だね。
パワーアップアイテムを取ると、攻撃が3方向に出るなど変化する。
またステージクリアごとに新しい攻撃パターンが手に入り、
ポーズメニューで切り替える事が出来る。
このゲームはジャンプが厳しい。
例えばこのシーンのような場所。
ジャンプで上の台へ飛び移っていくのだが、
上の台に頭ぶつけてもジャンプ失敗するし、
この狭い台の幅でダッシュしてからジャンプしなければ届かない。
落ちた先にはダメージ床があったり、一撃死の穴に落ちたりする。
これはバランスに問題があるなぁ・・。
後半は敵の城の中に入る。
城の中は迷路のようになっていて、
ボスのいる部屋を探す事になる。
ボスの部屋は鍵がかかっているので、
最初に鍵となるアイテムを貰える部屋を探す。
ボス戦は力押しで倒せる。
このゲームは体力値を増やせるので、
倒せなければ体力を好きなだけ増やして部屋に入れば良い。
プリンセスを助けただけで終わりではない。
城が崩れ始めるのでプリンセスを連れて城を出なければならない。
迷路になっているルートを時間内に戻れなければミスになる。
(プリンセス救出のやり直し)
報酬はプリンセスからのキス。
そしてゲーム再開時のパスワードを教えてくれる。
(このゲームは電源を落としてもステージクリア状態で遊べる!)
残り3ステージも順調に進めていく。
4人目を助けるとラスボスを倒すように頼まれる。
ゾンビハンターみたいな鎧を着て出発。
最終ステージはいきなりトップビューに変化。
そして後半は最後の城へ。
なんだかゼルダの伝説みたい。
ラスボスの部屋。
ここではバルト前に会話の選択肢を選ぶ。
ここで「ごめんなさい。ゆるしてください。」を選ぶと・・
よし、ゆるしてやろう。
そのかわり私とともにこの国を支配するのじゃ。
自分の城を決めよ。
こうしてマーシーは、ウルトラマージョとともに
おとぎの国を支配しました。
世界中の絵本から美しいお城や動物達が消え去り、
それを読む子供達に悪の心が芽生えました。
そして-----。
なんと選択肢でふざけただけでバッドエンド。
ラスボス部屋まで辿り着いた苦労、やり直し(^^;
再びラスボス部屋へ。
ラスボスは第一形態は超弱いのだが、
第二形態はなかなか攻撃が当たらない。
ラスボスの弱点は頭の狭い範囲にしかないようなのだが、
トップビューだと移動する方向にしか弾が出ず、
相手の攻撃を受けると横を向いてしまうからだ。
まずは長期戦を覚悟してここに来るまでに体力を2000にしておく。
そしてポーズメニューで拡散弾(PLANT)に切り替えておこう。
(ボス戦の間はポーズメニューが開かないから忘れないように)
体力ギリギリで勝利!
危なかった・・。
そしてエピローグヘ。
マーシー。
本当にありがとう。
これでおとぎの国は救われました。
絵本を読む子供達に悪の心が芽生える事も無いでしょう。
本当にありがとう。
すてきなマーシー。
ん?ん?
夢か?
でもいい夢だったな。
よし!もう一度寝よう。
CAST
RATS&STAR
MARCY(MASASHI TASHIRO)
SU CHAN(MASAYUKI SUZUKI)
TSUBAME(YOSHIO SATOH)
KERAI(HIROYUKI KUBOKI)
BANPEI(KIYOTAKA SHINPO)
MURABITO(RYOICHI IZUMO)
KAME(NOBUYOSHI KUWANO)
EXECUTIVE PRODUCER
SHIGEO MARUYAMA
PRODUCER
TETSUJI YAMAMOTO
DIRECTOR
RYOTARO HASEGAWA
SOUND
DAISUKE INOUE
GAME&CHARACTER MAKE
ATSUSHI KODAMA
TOTAL PRODUCER
MASASHI TASHIRO
EPIC/SONY RECORDS
~あとがき~
今回の挑戦で初めてエンディングを迎えた
「田代まさしのプリンセスがいっぱい」。
当時は序盤だけ何度かプレイしただけで、
それほど興味がそそられなかった。
ゲームはとてもシンプルな内容で、
特にこのゲームならではの要素は見当らない。
また、田代まさしは人気もあったし、
好感度の高いタレントであったが、
だからといって子供が
ゲームキャラとして操作したいと思うかというと別の話。
マーシーにゲームキャラとしての引きは感じられず、
「ゲーム会社の人はなぜこのゲームを作りたかったのか?」
ピンと来なかったのである。
だが今のこのタイミングでプレイすると心に響くね。
マーシーの最後のセリフ
「でもいい夢だったな。よし!もう一度寝よう。」
『夢』ってつまり“マーシーの華やかだった芸能生活”の事とも言えるよね。
そしてエンドロールでラッツ&スターが揃って画面に映し出され、
流れるBGMは「ランナウェイ」。
涙無くして見られないねぇ。
ミニにタコができちゃう。
余談:
「プリンセスがいっぱい」というタイトルの割には
最後は今まで助けてきたプリンセスは登場せず空気だった(^^;