やっぱりセガが好き第35回「北斗の拳 新世紀末救世主伝説」

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北斗の拳世紀末救世主伝説
(セガ)
1989年7月1日/アクション/6000円

 

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ゲームを起動すると、タイトル画面のあとにストーリーが表示される。

199X年、世界は核の炎に包まれた。・・・・
そして、強い者が弱い者を、暴力によって支配する荒廃の時代となった。
一子相伝暗殺拳北斗神拳」の伝承者「ケンシロウ」は、
世紀末覇者ラオウを倒し、世界は救われたに見えたが平安は長くは続かなかった。
数年後、今度は「ラオウ」以上に強い力を持つ帝国が生まれ、
人々は圧政を受けていた。

そこで、「ケンシロウ」はかつての仲間「リン」、「バット」とともに、
反旗を翻し、「元斗皇拳」の伝承者「ファルコ」を倒し、帝国を崩壊させた。
だが、帝国の残党は「リン」をさらい、
修羅の国」と呼ばれる、謎の国へ渡ってしまった。

すぐに「ケンシロウ」は、後を追うように海を渡った。
そこでみた「修羅の国」は、3人の羅将を頂点とする恐るべき戦いの国であった。
まず「ケンシロウ」は、「リン」を助けるため、羅将の一人「ハン」を葬ったが、
再び「リン」はさらわれてしまった。
そして、こんどは「ケンシロウ」の実の兄でもある、
第2の羅将「ショウ」と、戦うはめになった。

壮絶な死闘の末、「ヒョウ」の記憶が戻り、
北斗神拳創始者の、大いなる遺言の封印を解いた。

「リン」をさらい、「北斗神拳」打倒を目指す、
真の敵「カイオウ」と戦うときがきた。

かなりの苦戦を強いられたが、
ケンシロウ」は無事勝利をおさめ「リン」を助け出した。

そして、彼の戦いは、伝説となった。・・・・・・・・

 

このゲームが発売された当時、
すでにアニメ「北斗の拳」及び「北斗の拳2」は放送終了しており、
本作は「北斗の拳2」のエピソードである、
天帝編から修羅の国編までをゲーム化している。
ここで不思議に思ったかも知れない。
そうだ。上記は「プロローグ」では無かった。
これから遊ぶゲームの
全エピソードがネタバレしているのだった(^O^;

 

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本作はサイドビューのアクションゲームで、
ボタンはパンチ、キック、ジャンプという構成。
方向ボタンで左右移動としゃがみ。
ステージの前後から突進してくる敵を撃退しながら端まで進む。
パンチとキックはジャンプやしゃがみと組み合わせる事も出来るが、
間合いとタイミングだけのシンプルなゲームで、
アイレムの「ビジランテ」やハドソンの「THE功夫」と
同系統のカテゴリーと言えるだろう。

 

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最初のステージの端まで移動すると大人になったバット登場。

 

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次のステージへの移動はこのマップ画面で行う。
道で繋がったステージからプレイヤーが選択可能だ。
一度クリアしたステージへ戻る事も可能。

 

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最初のボスバスクと対決。
なんとか倒すが、かなり体力を削られてしまった。
ところがこのゲーム、ステージをクリアしても体力は回復しない。

 

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ステージの最後にイベントキャラがいるとき、
体力が回復したり、体力の最大値が増えたりする場合がある。
減った体力を回復するチャンスはこのときだけ。
ボスなどでは体力は削られるので、
それまでになるべくザコ敵の攻撃は受けないように進まなければならない。
それがこのゲームのメインの要素。
つまり本作は「体力温存を上手くやるゲーム」なのである。

 

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「アイン」と遭遇。
すでに顔見知りみたいだw
このゲームのイベント会話は雰囲気だけでストーリー的な展開は何も語られない。
「このゲームを遊ぶような奴は全員原作読んでるからいいんだよ」というわけだ(^^;

 

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しばらく進んでいると、画面下のパワーメーターがメモリのところまで溜まり、
ケンシロウの服が破けた。
するとパンチやキックのアニメーションが連打系に切り替わる。
内部的にも攻撃力と防御力がアップ。
一見すると成長要素や弱者救済要素に思えるが、
章ごとに1回ずつしかパワーアップ出来ないので、
どちらかというと攻略には必須の要素に思える。
ダメージを受けづらい簡単なステージを何回も往復して
早めに服を破いておこうw

 

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「息するのも面倒くせぇ~」で有名な「ゲイラ」と対決。
こっちの射程距離になる前に毒ガス吐いてきて強い。
体力が尽きると有無を言わさずゲームオーバー。
最初からやり直し。
体力温存しながら進むのは神経磨り減る作業なのに、
あまりに非情な構成ではないか。

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章の中には迷路になっているステージもある。
敵はほぼ登場しないが、体力を削るためのトラップが仕掛けられている。
道に迷ったら無駄に体力が無くなっていく。
体力を温存するゲームでこういうステージをわざわざ用意するのは
とてもサディスティックな設計だ。
ちなみに迷路ステージ限定でロングジャンプが可能だ。
しゃがんでからジャンプすると成功する。
後半は必須になる場所もあるのに
ほとんど裏技みたいな隠し操作になってるのもヒドイ。

 

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最初の迷路ステージは「ハーン兄弟」の元に辿り着くとクリア。

 

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第1章のボスは元斗皇拳「紫光のソリア」

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新しい章になると体力が全回復する。
この瞬間が唯一の緊張が解ける場面だ。・・ツライ。

 

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二章最初のボスはバスクかな?

 

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アインの娘「アスカ」
え!?
いつの間にアイン死んだんやーっ!!

 

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元斗皇拳伝承者「ファルコ」との死闘を制す!

 

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天帝の居城の中は迷路。
だんだんトラップがひどくなってくる。
トラップに挟まれて連続ダメージを受けたり、キレそうになった。

 

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居城の奥に囚われていた天帝を発見。

 

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第3章では赤鯱の船で修羅の国へ向かう。

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修羅の国には先に乗り込んでいたファルコがいた。

 

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修羅の国での最初のボス戦は「砂時計のアルフ」
マントをかざしているときに攻撃してしまうと毒にやられて幻覚を見てしまう。

 

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「羅将ハン」は迷路ステージのゴール地点にいる。
トラップで体力が削られまくった先にいるんだからズルイ・・。

 

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いよいよ最終章へ。

 

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こいつに攻撃のタイミング合わせるの難しかった~。

 

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途中の城で「カイオウ」に遭遇するが、
なぜか戦いにはならず体力の最大値を上げてくれるw
ただし体力自体は回復しない。

 

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いよいよ「ヒョウ」との対決だが、
ここに辿り着くまでにどのルートを通っても体力が回復するステージは無い。
この体力じゃ勝てぬ・・。(T_T)

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ここまで来てもゲームオーバーになったら最初からやり直し。
本当にひどい。
このゲーム、実は到達した章の最初からやり直せる裏技がある。
今回はその裏技を使って4章の始めからプレイ。
今度は「ヒョウ」のステージに着くまでほとんど体力が削られないように進める。
もし体力が削れ過ぎたら裏技を使ってもう一度章の最初から。
これを繰り返し、なんとか「ヒョウ」を倒した!

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シュウに勝つまで4時間ぐらいかかった・・。
疲れた・・。
だがまだ「カイオウ」を倒していない。
このあと「カイオウ」にやられたらまたあの4時間をやり直し。
嫌だ~!!!!

 

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カイオウと戦うには、「泰聖殿」(迷路ステージ)を抜けて
聖母像に辿りつかなければならない。苦行。

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北斗神拳の封印を解くと体力が満タンに回復する。
でもカイオウの元に移動するにもザコ敵のいるステージを通過するので
またチマチマ削られる・・。(××)

 

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いよいよカイオウとの対決。
カイオウは途中で魔闘気を身にまとって激オコになるが、
なんとか撃破!
良かった!本当に良かった!

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バットよ リンの愛に応え ともに生きてくれ!

 

DIRECTOR
THE HASE

MAIN PROGRAMMER
DANDY MATSU

PROGRAMMER
MOMONGA MOMO

ART DIRECTOR
BIGISLAND

SPECIAL DESIGNER
JUDY TOTOYA

DESIGNER
GOTANI
TOYO OZAKI

MUSIC
BOOTY

 

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メガドライブに魅了された者であり、
かつ無類の「北斗の拳」好きの俺様は本作をどう感じたか?
まず原作で言う第二部をステージに選んだのは純粋に嬉しかった。
これまでゲーム化された「北斗の拳」は
ほとんどラオウ編以前のゲーム化だったからだ。
そしてメガドライブという最新ハードで描かれたドットキャラクターは、
これまでゲーム化されたものより大きく描かれていてカッコ良かった。

では「北斗の拳」の魅力を再現できているかというと、
首を縦には振れない。
まずケンシロウの特徴である「あたっ!」というボイスであるが、
特定ボスへのトドメの一撃のときに鳴る一音のみ。
「お前はもう死んでいる」などのお馴染みのセリフが文字で出る事すら無い。
そしてケンシロウの攻撃はパンチとキックのみ。
北斗神拳の技らしきものを使うシーンは皆無だ(^^;
BGMにしてもアニメの使用曲は流れない。
(これたぶん使用料をケチったんだと思うw)
ここまで「北斗の拳」のアイデンティティを無視して作り上げたのは逆に凄い(^^;

そして問題の難易度。
前述したように本作は「体力温存ゲー」なのであるが、
延々と目押しを成功させないとジリ貧になっていくゲーム構成は
ユーザーに過度なストレスを与えるだけだ。
当時はアーケードゲームでもないのに
「簡単にクリアさせてなるものか!」とヒドイ苦行を強いるゲームは珍しくなかった。
一節には「すぐクリアされてしまうと中古に売られてしまうため」という話もあるが、
難易度を不用意に上げた事で面白味を失えば、
それこそ中古に流れる原因になったのではないかと思うのだが・・。
今回はメガドラ愛と北斗愛で何とかエンディングまで到達したが、
このゲームがマップ画面で普通に回復できたり、
成長などの弱者救済要素が用意されたりしていたら、
もっと良い印象のゲームとして記憶に刻まれていたと思うよ。