テスタメント
発売元:バショウハウス
発売時期:1987年10月
定価:7800円
機種:PC8801mk2SR以降
バショウハウスからの発売だが、開発したのはグローディアである。
グローディアとしての作品は、BPSから発売された「ライレーン」が第1弾で、
本作「テスタメント」は2本目のタイトルという事になる。
グローディアは日本テレネットで
「アルバトロス」「ファイナルゾーン」などを開発した
天才プログラマー池亀治さんが中心となって設立された開発会社だ。
(のちに販売も手掛けるようになる)
私は、戦わねばならなかった・・・・・。
今から2億万年前の地球は、“妖精時代”と呼ばれ、
様々なモンスター達が生息していた。
ある時、暗黒の空から降り立った五つ首のドラゴンが、ディオドラン大陸を征伐した。
邪神を信仰するモンスター達は、ついに神の怒りに触れ、
ラストラム城もろとも永久に海の底に葬られたのだった・・・・。
しかし、今、新たにペンタドラゴン率いるディオドラン大陸は、
ラストラム城を本拠地に甦った・・・・・・私は、神に誓ったのだった・・・・。
このゲームは全方向スクロール型のアクションゲームだ。
この全方向スクロールというのは、88ではもの凄い事だった。
しかもフルカラーで!
88にはテレビゲーム機にあるような
ハードウェアスクロール機能やスプライト機能が搭載されていない。
(88だけでなく当時のパソコンはほとんどそうだった)
そのため、スクロールしているように見せるには
画面全体を高速で描き換える必要がある。
だが、ただそれをしただけでは、画面がウネウネと波打って見えたり、
画面がカクカクしてしまうなどの弊害がある。
なのでパソコンゲームは静止画の美しさをアピールできる
アドベンチャーゲームやRPGが発展したわけである。
そんな前提があるので、パソコンでなめらかに全方向スクロールするというのは、
その裏に高度な技術や工夫が想像され、ユーザーの心を踊らせたのである。
画面右にプレイヤーのパラメータが表示されている。
人型メーターの赤い部分が体力。
体力が無くなるとゲームオーバー。
ステージ中に落ちているハンバーガーを食べると少し回復する。
ただし、満タンの状態で食べると赤点滅して動きが遅くなる。
(「食べ過ぎ」ってわけであるw)
テンキーで8方向に移動。
スペースキーで攻撃。
攻撃は初期状態はピストル。
弾切れは無く、連射可能。ほぼシューティングだ。
武器はマップ上で拾うと以下の3種類に切り替える事ができる。
らいふる
3方向に弾を発射する
しょっとがん
前後2方向に弾を発射する
ばずうがー(バズーカの事)
2方向に弾を発射する
また、ステージ上では「しゅりゅうだん」も手に入る。
これはシフトキーで発射でき、画面内のザコを一掃できる。
ただし15個までしか持てず、使うと無くなる。
このゲームのステージは複雑な迷路のようになっている。
ゲームの目的はステージのゴールへ辿り着くこと。
闇雲に探索していてはなかなかゴールに着かない。
ステージ上に「マップ」が落ちていたら拾う。
するとESCキーでステージマップを見る事ができる。
(ESCキーにはゲームポーズの役割もある)
「マップを見つけて、あとはそのマップの通りにゴールに向かえば良いゲームか」
と考えるのは早計である。
このマップを見ても、ゴールへの道が通じていない。
このゲームでは上記のような
近づくとシャッターが開閉するような
マップでは閉ざされている場所が点在している。
これらはマップで見ても壁に見えるのである。
結局のところ、何度もさ迷ってマップの形状を覚え、
敵との接触を最小限に抑える最短ルートを編み出すという
トライ&エラーの迷路ゲームなのである。
ゴールに辿り着いても、ゴール付近のボスキャラを倒さなければ入る事が出来ない。
なんとか倒してステージ2へ。
こんな感じで全7ステージを駆け抜ける。
敵の攻撃は激しく、迷っていると次々と体力は減るし、
先のステージに進むほど難解なトラップが用意されている。
シンプルだけど難易度はかなり高いゲームだ。
ここで探索をサポートするその他のアイテムをご紹介。
SHIELD
ダメージが半減する。
REPEAT
一定時間、連射ができるようになる。
WARP
ステージ内のとある場所に転送される。
LAILLE DOLL
コンティニューが出来るようになる。
TANAKA CHAN
?
KIMURA NEKO
?
LSP
?
RSP
?
MAP
?
POWER
?
WEAPON.1
?
WEPOM.2
?
WEPON.3
?
SHIELD
?
WARP
?
EXIT
?
後半のアイテムが本当に登場するのかは不明。(^_^;
続いて登場キャラクターをご紹介。
紹介の文面はゲーム内のものをそのまま掲載する。
MAGE
ぞくにいうまほうつかい、まほうをつかって きえたりする。
HOBBIT
こびとのようにちいさく ちからもよわいがうごきは はやい!
DRAGON PUPPY
いわゆる どらごんのこども、だがけっこうつよいからねっ!
KAMIKIRIN JR
とつぜんおおきくなってしまった、かみきりむしの こどもです。
ORC
ぶたにんげん、というのがぴったりの もんすたーだ!
KOBOLD
あたまはいぬのようで、からだはにんげんというもんすたー
VAMPIRE
きゅうけつきなんだけど、にんにくやじゅうじかは きかない!
ZOMBIE
いのちをふきこまれた したい、それゆえになかなか てごわいぞっ!
DOPPELGANGER
みたものにへんしんしてしまう、かれの ほんとのすがたみれるかも?
SKELETON
いきている がいこつ。まほうしかきかなく、ぶきをぬすむ けちなやつ!
KILLER KNIGHT
しんでいったせんしたちの もんすたーなので、けっこうつよい!!
AMOEBA
はっきりいって、はやい・つよい・しなない、というやつだ。
ぶきを、とかされるなっ!
ORIE
?
FAIRY
?
LSP-1
?
LSP-2
?
RSP-1
?
RSP-2
?
DEMON
じごくからやってきたあくまのつかい、たましいをとられるなっ!
KAMIKIRIN
もうどくをもったきょだいかみきりむし、てごわいやつだっ!
HARPY
とりのようなかはんしんをもつ かのじょは、ひねくれものだっ!
SKELETON HEAD
めをみはるおおきさのずがいこつはしにがみといわれている。
KUMON MASATO
まほうにかかってどくをもち、きょだいかしてしまったもんすたー
GHOST
やすらかにねむれなかった ゆうれいたち、それゆえにおそろしいぞっ!
TOMOKO
?
OTAKE
?
RSP-BIG
?
操作はジョイパッドにも対応していて快適。
BGMや音声合成による演出、隠しのシューティングステージなど、
ノリノリでゲームに要素を盛り込んでいる情熱を感じるタイトルとなっている。
この「テスタメント」には、パソコン雑誌「ポプコム」の読者プレゼントとして
拡張マップという追加ディスクが作られた。
のちにソフトベンダーTAKERUで一般にも販売されている。
あと、ゲーム内でここまでハッキリと
スタッフの顔がクレジットされているゲームも珍しいw