マネーアイドルエクスチェンジャー
(フェイス)
1997.1.17発売/価格不明/落ち物パズル
フェイスがMVS専用タイトルとしてリリースした落ち物パズル。
その世界観は「美少女戦士セーラームーン」に代表される
美少女変身キャラクター路線であり、
この手の世界観はコンシューマゲーム(特にCDメディアのゲーム)には、
広がりつつあったのだが、アーケードゲームとしてここまで振り切ったのは珍しい。
当時まだまだアーケードゲームは硬派であり、
美少女ゲーム丸出しのタイトルを遊ぶのは恥ずかしい時代であった。
主人公は二人の女子高生で、「両替戦士エクスチェンジャー」に変身。
秘密結社マニ―教団の幹部達と戦っていく。
…のだが、特にストーリー展開を示すシーンなどはなく、
ひたすらパズルで次々と幹部相手に戦っていくだけである。
7人のキャラクターに勝利するとエンディングヘ。
エンディングも夕陽の中で走るシルエットとスタッフクレジットのみ。
キャラクターをデザインしたのは、
アニメ勇者シリーズなども手掛けたアニメーターの石田敦子さん。
フェイス作品とは思えない質の高いドット絵とアニメーションが収録されている。
システムとしては、
ランダム配列で下降してくる硬貨を両替しながら消していくというもの。
地上にいるキャラクターが“頭上にある硬貨の一種をまとめて取るボタン”と
“取った硬貨を頭上に投げるボタン”の二つを使って、
同じ種類の硬貨を縦か横に揃えていく。
揃った硬貨が両替可能ならば硬貨が変化する。
1円なら5枚で5円、5円なら2枚で10円という具合だ。
500円玉2枚で硬貨は消える。
誰もが普段より経験している“硬貨両替”という仕組みを取り入れた事で、
直感的でわかりやすいパズルになっていると思う。
(海外では売れなそうだけど(^^;)
連鎖させるとその分の硬貨が相手側に迫り出す。
硬貨がキャラクターの立つ位置まで降りてきてしまうとゲームオーバー。
ところで本作の降りてくるものを地上にいるキャラクターが一度吸い取って、
特定の場所に吐き出すという操作設計は
データイーストの「マジカルドロップ」そのままだ。
実際、本作は著作権侵害でデータイーストより訴えられている。(のちに和解)
前述した通り、当時はまだ公衆の面前で美少女ゲームを遊ぶのが恥ずかしい時代。
本作もあまり積極的に遊ぼうという気にはなれなかった。
俺様が思うに、本作に脱衣要素があったら違った展開になったのではないか?と思う。
もし本作が脱衣ゲームであったなら、
ゲーセンではアダルトゲームコーナーに設置される事になり、
周りの目を気にせずプレイできたと思うからだ。(^^;
また、ゲームもそこそこ面白く、ビジュアルの質も高い脱衣ゲームとなれば、
市場価値はもっと高くなり、歴史に残ったのではないかと思われる。
(ただし復刻ハードルは今より高かっただろうけどw)
さて、本作はSwitchやPS4などでMVS稼働時そのままのものが遊べるわけだが、
美少女ゲームファン向けにはイベントシーンが追加されたPS版という選択肢もある。
より世界観を楽しむPS版か、
読み込みストレス無くパズルを楽しむMVS版かで決めると良いだろう。
(PS版は未プレイなのでパズル部分の移植度は不明)
PRODUCER
KENGO ASAI
PLANNER
STARMAN
PROGRAM
PIGGY
GRAPHIC DESIGN
SABBY
TOSHIKAZU UECHI
MARIKO SUMIYOSHI
MUTSUO KANEKO
SOUND DIRECTOR
SHIGEAKI "ANITHIN'" IRIE
COMPOSER & SOUND PROGRAMING
KENNOSUKE SUEMURA
NORIHIKO TOGASHI
CHARACTER DESIGN & ANIMATION PART
ATSUKO ISHIDA
ANIMATION STUDIO
JC STAFF
VOICE CAST
SAKURA TANGE
YUKANA NOGAMI
YUKO NAGASHIMA
RUMI KASAHARA
MACHIKO TOYOSHIMA
HOUKO KUWASHIMA
HIDEO OSHIKAWA
DAISUKE SAKAGUCHI
SPECIAL THANKS
SATOSHI NAKAMURA
Z K
YAMADA ROKUGATSU
WAKKEY
SHINICHI KAWAGUCHI
NAOKO ITO
R.O.P.