わが青春のPCエンジン(136)「忍者龍剣伝」

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忍者龍剣伝
(ハドソン)
1992年1月24日/アクション/6500円

 

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テクモが1988年にアーケードでリリースした「忍者龍剣伝」。
その年のうちにファミコン版「忍者龍剣伝」が登場し、
1991年までに3作目まで作られて
人気アクションゲームのシリーズとなっていた。
本作はそんなファミコン版「忍者龍剣伝」の1作目を
PCエンジンにリメイクしたものである。
販売したのはハドソンで、開発はハドソンの香港支社が行った。
(テクモはPCエンジンには一度も参戦していない)

 

ファミコンでも話題になったキャラ劇シーンから始まる。

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父さんは、何者かと決闘してやぶれたという・・・
何のために闘い、そして死んだのか、
俺にはわからなかった。

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父さんが死んだ翌日、俺は父さんの部屋で、
俺への手紙を見つけた。
リュウ、父さんはこれから決闘に行く。
もし、父さんが帰らぬ時は
わが、ハヤブサ家に伝わる龍の剣を持ち、
アメリカの考古学者ウォルタースミスを訪ねるがいい。
強く生きるのだ、リュウ。」

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仇は必ず討ってみせる!

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うむ、カッコ良し。

 

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ファミコンのリメイクと言っても、
スペック的には世代の違うPCエンジンに移植するのだから、
ビジュアル的にはアーケード版のような感じになるのかな?と思っていたけど、
蓋を開けてみたら絵の構成はファミコン版そのままだった(^^;
ファミコンのドット絵を多い色数で描き直して、
背景を多重スクロールさせたり、
ステージ地形をアニメーションするように改修したりブラッシュアップした感じ。

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ファミコンそのままなので、他のPCエンジンのアクションゲームと比べて
キャラクターが小さくてチマチマしている。
また、画面構成だけでなくアクション面もそのままなので、
ファミコン特有の理不尽なアクション設計による難易度高騰も招いている。
ジャンプの高さに調整が効かないので空中の敵や弾に当たりやすい。
ジャンプ斬りが下降時にしかできないので狙いづらい。
ジャンプ中に方向転換ができない。
壁に接近してジャンプすると意志と関係なく壁にひっつく。
さらにそこから離れようとするとジャンプするしかないので、
このときも敵の攻撃を受けやすい。
敵の攻撃を受けると後方へ吹き飛ぶので、そのまま奈落へ落ちて死んだり、
別の敵から追撃を受けたりする。
・・といった具合に頭で描いたアクションが
操作に反映されないもどかしさにストレスを感じる。
ファミコン黄金時代はそのもどかしさを乗り越えるチャレンジが
魅力だったかも知れないが、
もうこの頃はストレスを超える快感(または魅力)が無いと厳しい時代だった。
ましてや3年前のファミコンゲームである。
再構築しないのであれば、せめて3部作全部入れといてよと思った。

 

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ステージ1のボス戦。
道中で拾ったアイテムによって、
方向ボタンの上を押しながらアタックボタンを押すと忍術が使える。
手裏剣などの飛び道具で遠くから狙うとボスなどはラクになる。
忍術を使うと「忍」ポイントが減り、0になると使えなくなる。

 

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やつらは何者なんだ?
俺を狙っているのは確からしいが・・・

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「だれだ?」
「女か。もう心配ない。さあ行け。」

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「ええ、でもその前に・・」

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「なに!」

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「うっ・・・ここは・・・どこだ・・・」
「麻酔が切れたようね」

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「お前は!」

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「シッ!大きな声を出さないで・・・あなたに頼みがあるの」

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「これを持って、逃げて。」
「なんだ、この像は?」

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「説明している暇はないの。さあ、はやく!」

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「待ってくれ!君は何者だ?」
「俺を殺そうとしていたんじゃないのか?」

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「誰か来る、気をつけて」

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ステージ2のボスも忍術があればなんて事はない。
(ここに到達するまでが辛かった・・)
追い込まれたら壁にひっついてから反対方向へ回り込めば良し。

 

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一体、この奇妙な像はなんなのだろう・・・
それに、あの女の正体は?
様々な疑惑を抱いたまま、俺は父の知り合いらしいスミスさんのもとへ急いだ。

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「誰だ!」

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「ウォルター・スミスさんですね。私はリュウリュウ・ハヤブサです。」
「ん?その剣は・・そうか、お前があのジョウ・ハヤブサのせがれか。」
「父の遺言であなたに会いに来ました。」
「遺言?そうか・・・とうとうやつらの手が。」
「・・・」
「わしとジョウは、南米アマゾンで見つかった遺跡の調査を行っていた。」
「その遺跡で奇妙な像とそれにまつわる出来事を書いた石版を見つけたのだ。
それには・・・」

「待ってください。もしやその像というのは・・・」

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「おお、まさしく!もしや奪われてしまったものと思っていたが。
この邪神像は、一日で大国を滅ぼすほどの恐るべき邪神の呪力が封じられておる。
邪神はこの地にいでて、その呪力で死をもたらした。
しかし、邪神を討つべく“シノビ”が現れた。

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「シノビは龍神の力を借りて、邪神の呪力をことごとく撃ち破り、
邪神を倒したのだ。」
「しかし、倒したとはいえ邪神は死ぬ事はない。
そこで彼らは邪神を封じる事にした。」

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「強大な力を封じるため、その呪力を光と影の像にわけ、
その体は神殿に封じたという・・・。
その像は、光と影のうちの影の邪神像というらしい。そして・・・。

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「邪神像は頂いた!さらば!」

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「しまった!」
「追うんだ!リュウ!」

 

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ステージ3まで進めてみたものの、
アクションゲーム部分がずっとツライばっかりなので我慢の限界を迎えた。
ファミコンゲームの絵がキレイになった」という部分に
価値を見出だせれば意義があるタイトルなのかも知れない。