ニンジャキッズ
1990年リリース
忍者を題材にしたベルトスクロールアクション。
忍者という題材はすでにビデオゲームに溢れていたので、
本作ならではの特徴として「忍者の人形」という設定でまとめている。
おそらくこの「人形+忍者」という組み合わせは、
「亀+忍者」という「T.M.N.T.」の着想がヒントになっていると思われる。
ま、でもそれだったらタイトルは「ニンジャキッズ」じゃなくて、
「ニンジャドールズ」とか「ニンジャパペット」とかの方が
内容にあっているのではないか?と思わなくもないが、
それはあえて言うまい。
平和な人形達の世界が
悪魔に造りだされた者たちのために無法と化してしまった……
だが、希望の光はあった。
人形達の危機を救うため
とある人形師が精魂込めて造った4体の忍者人形……
人呼んで“忍者KIDS”
まずはキャラクター選択。
4体の忍者人形から選ぶのだが、
それぞれ武器が違うので射程が変わる。
また、画面全体を攻撃する「忍法」も異なる。
オープニングシーン。
この道着を着たおっさんは誰だろう?
最後まで特に説明されないが、このおっさんが忍者人形を造った人形師だろうか?
タートルズで言うところのスプリンター先生の立ち位置?
善良そうな人形が禍々しい悪魔人形にイジメられている。
世界観がよくわからんけど、
命を吹き込まれた人形達が暮らす世界があって、
その人形達は人間が造ったんだけど、
その世界に悪魔が造った人形が紛れ込んだので、
その悪魔人形を退治するために忍者人形を造って送り込んだ・・
というお話なのかな?
(ちなみに人間は出撃シーンのおっさんしか最後まで登場しない)
攻撃、ジャンプ、忍術というボタン設計。
攻撃するとそれぞれのキャラクターが持つ武器を振る。
武器が違うので射程距離が変わるわけだが、
赤い忍者は武器が手裏剣なので、唯一、飛び道具が使える事になる。
ジャンプの高さやジャンプ中の位置など制御可能。
同じ方向2回入れるとダッシュ。
投げ技などは存在しない。
忍術のタイプは2種類あり、
1つはステージ中に落ちるアイテムを拾う事で発動する。
一定時間無敵、一定時間敵を金縛り、
一定時間体が光って敵にダメージを与えられる・・といったものがある。
あーあと、プレイヤーのまわりに
イガイガしたものが纏わりついて守ってくれるのもあったな。
アイテムは他に回復、スコア取得、巻物取得といったものが落ちる。
そしてもう一つの忍術タイプは、巻物を使う。
巻物を持っている状態で忍術ボタンを押すと発動。
そのとき持っている巻物の数によって術の内容が変化する。
(「ゴールデンアックス」方式だ)
変化とは言ってもほとんど画面全体攻撃であるが。
ライフ&残機制で、コンティニューするとその場で復活。
コンティニュー時に改めて操作キャラが選択できる。
4人まで協力プレイが可能。
おっと、壁に小夜ちゃんのポスターが。
あ、車に轢かれた(^^;
捕まっていた人形が狼男にされてしまった!
狼男が遠吠えすると、子供狼が群れで襲ってくる。
なかなか面白い演出。
ボコボコ殴ってたら善良な人形に戻ったぜ。
よかったよかった。
おのれ!忍者KIDSめ……
われらの力、思い知るがよい!
次のステージはビルの壁をよじ登る
「クレイジークライマー」のような構図で始まる。
ビルの屋上ではグラサンマッチョコンビが襲ってくる。
ビルの中には魔法陣の描かれた部屋があり、
そこで炎の化け物が襲ってくる。
これも人形なのか!?
さあ来い、忍者KIDS。ここが、お前達の墓場だ。
このステージのボスは、
「エイリアン2」のパワーローダーをオマージュ。
ちなみに「エイリアン2」の公開は1986年8月。
この時代のビデオゲームへの影響は絶大な映画だ。
ついに、ワシの出番が来たか。覚悟しておけ、忍者KIDSよ!
「悪の忍者」ってのも悪魔が造った人形だろうか?
(その答えは特に用意されていない)
次のステージでは飛行船に搭乗。
CAさんから羨望の眼差し。
外に出て飛行船をよじ登る無茶な忍者KIDS。
悪の忍者と遭遇する忍者KIDS。
上空(飛行船の上)で無茶な忍術を使う忍者KIDSw
(たぶん地球が水の底にww)
悪の忍者ボスは分身の術を使ってくるぞ!
悪魔復活の時は近い。何としても奴らをくいとめるのだ!
いよいよ最終ステージ。
いつの間にか悪魔復活を阻止する展開になっているけど、
まあ細かい話は良いだろうw
墓場の先の館に入る。
上から骨がボロンボロン落ちてくる骨捨場みたいな部屋いいね~。
カダッシュにも似たようなステージあったね。
骨捨場のさらに下に落ちると、既に悪魔が復活していた!
忍者KIDSの活躍によって悪魔の野望は阻止された……
人々は決して忘れないだろう。
勇敢な忍者の姿を…
ありがとう、忍者KIDS!
ちょっと待って。
平和な人形世界を取り戻すために悪魔人形を全滅させる事が目的じゃないの?
復活した悪魔を倒しただけで阻止した事になるの?
打ち切りアニメみたいな終わり方だな・・。(^_^;
GAME DIRECTOR
TAKESHI ISHIZASHI
GAME DESIGN
KEPPEL MAEKAWA
PROGRAM
TAKESHI ISHIZASHI
FZR.MOM
HARDWARE DESIGN
E.TAKAHASHI
S.WATANABE
CHARACTER DESIGN
POKEEL YAMADA
JSUNJI MATSUMOTO
SOUND
FUMMY
TONO
WIZ. MASTER
PINCH PUNCH
DESIGN
RINTARO DOI
SPECIAL THANKS
KAWAMOYAN
"WOLF" KATO
OSAKA R&D STAFF
AND MANY OTHERS
攻撃のアタリ範囲が全体的に広く、
敵に囲まれてボコられる事が少ないのでプレイ感は良好。
難易度も低めだと思う。
もしかしてキッズ向けだから「忍者KIDS」?
でもそれにしてはプレイヤーキャラがカワイクない(^^;
パペットがデザインテーマだとしても、
「トイポップ」みたいな路線でカワイク出来たと思うし、
悪魔人形においてはカルト的な禍々しさすらあるよなぁ。
BGMはカルトなゲームの雰囲気に反して軽快でキレキレ。
オリエンタルな音色も取り入れていて熱い。