サンダーフォックス
発売元:タイトー
発売時期:1991年6月26日
定価:8500円
1990年にタイトーから稼働された同名アーケードゲームの移植。
移植を担当したのはアイシステム東京。
オリジナルは2人協力プレイが出来たが、
メガドライブ版は最初に「サンダー」か「フォックス」のどちらかを選ぶ
1人プレイ専用ゲームになっている。
サイドビューのアクションゲームで、
近接攻撃、ジャンプ、武器攻撃の3つのボタンを使う。
武器攻撃は武器を拾ったときだけ使えるが、弾が切れると使えなくなる。
ここからアーケード版との比較をしながら記事を進めよう。
まずはステージ1。
▲アーケード版
アーケード版での遠景はメガドライブ版でかなり省略されている他、
アーケード版では途中で雨が降ってくるが、メガドライブ版は降らない。
▲アーケード版
アーケード版では途中に止まっているジープに乗って突き進めるが、
この要素も再現されていない。
そのため、徒歩での戦闘がアーケード版よりも長く、
プレイが間延びしているように感じる。
▲アーケード版
▲メガドライブ版
ステージ1のアーケード版ボスは戦車だが、
メガドライブ版は戦闘ヘリになっている。
▲アーケード版
アーケード版ではジャイロマシンに乗り込んで
ステージ2はシューティングとして開始される。
▲アーケード版
そしてこのあとジャイロに乗ったまま空中要塞に突撃する。
▲メガドライブ版
メガドライブ版のステージ2は空中要塞に生身で潜入したところから始まる。
▲アーケード版
▲メガドライブ版
空中要塞の機関部破壊のシーンはちゃんと再現されている。
▲アーケード版
このあとアーケード版では爆発する空中要塞からマリンジェットで脱出し、
ステージ3はマリンジェットに乗ったまま敵潜水艦上に上陸。
そこから敵空母へと上がる。
▲メガドライブ版
メガドライブ版では敵潜水艦の上からスタートし、
空母へと上がる流れになっている。
▲アーケード版
▲メガドライブ版
長槍を使う長身の落ち武者みたいな髪型のボスはメガドライブ版でも再現。
▲メガドライブ版
ステージ4はジャングルから敵鉱山へ入っていく流れ。これは概ね同じ。
▲アーケード版
▲メガドライブ版
だがステージ4のボスが違う。
アーケード版はクレーン車を破壊するのだが、
メガドライブ版では戦車。
ステージ1で再現されなかった戦車がこっちへ移動した感じ。(攻略法も同じ)
さて、このあと最終ステージになるわけだが、
俺様はこの戦車が倒せずに終わってしまった。
メガドライブ版はゲームオーバーになると
コンティニューしてもステージの最初に戻される上に
コンティニュー回数も有限になっている。
ちなみにアーケード版はコンティニューするとその場で復活できるのだが、
最終ボスとの戦いだけはボス戦前に戻されるようになっている。
アーケード版の魅力は途中で乗り物に乗ったりして
テンポよくゲームが進む点にあったように思う。
だがメガドライブ版はそれらをカットした上、
カットした部分を同じゲームで伸ばしているので
魅力だったテンポを失った移植になってしまっている。
コンティニューをステージ最初からにしたのも改悪だと思う。