やっぱりセガが好き第58回「フェリオス」

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フェリオス
ナムコ
1990年7月20日/縦シューティング/5800円

 

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1989年にナムコが「SYSTEM II」基盤で
アーケード向けにリリースした「フェリオス」。
ナムコメガドライブ参入第1弾としてこの「フェリオス」を移植した。
PCエンジンで数々の名作アーケードゲームを移植してきたナムコだったが、
メガドライブ参入に関しては「おや?」っと思う点が多々あった。
それは華々しい参入第1弾であるはずの本作でも垣間見られた。

本作はまず最初に海外版が作られており、
ヒロインのボイスなどの一部のみを変更してそのままパッケージ化されている。
本作ではオマケ要素(?)として、オプションで各チャプターのストーリーと
ボスキャラの設定を読む事が出来るのだが、これが全て英語。

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全然嬉しくないオマケだ。(^_^;
日本ではメガドライブソフトなんてたいして売れないから、
「極力予算をかけないで売ろう」という思いが透けて見える力の抜き具合だ。

 

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本作はギリシャ神話をモチーフにしている縦スクロールシューティングだ。
囚われた恋人アルテミスを救うため、空飛ぶ馬“ペガサス”に乗った勇者が、
メデューサや老婆三姉妹グライアイなどと戦う内容だ。

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これは映画タイタンの戦いをイメージするものであり、
タイタンの戦い」が大好きだった俺様にとっては直球で刺さる内容であった。

 

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ボタンはショットボタンのみ。
ボタンを長押ししてメーターをMAXまで溜めて離すと強力なショットが撃てる。
溜まる時間も短いし、通常ショットよりもかなり強力なので、
溜め撃ちでゲームを進めるのが基本のプレイスタイルとなる。
ライフ制で、ライフが尽きると残機が減って少し前から再開となる。

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金のフクロウを破壊すると、アイテムが出現する。
アイテムに記載されたアルファベットにより以下のような装備ができる。
(S)スピードアップ・・移動スピードが上がる
(O)オプション・・最大2つまでオプションがつく
(B)ビーム・・一定時間ワイドショットを自動連射で発射される
(A)アクロス・・地形に跳ね返るショットが撃てる
(H)ホーミング・・自動連射の誘導弾
(L)ライフ・・ライフが1つ回復する
理由はわからないけど、アイテムの出現が偏っていて、
(S)と(O)ばかり出る気がする。

 

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チャプター1のボスはメデューサ
メデューサを倒してスクロールすると、巨大な鏡のような場所に出る。
そこには囚われているアルテミスの様子が映し出される。

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そしてアルテミスのボイスが再生される。
ステージクリアのご褒美に美少女の絵が見れるという、
まるで脱衣ゲームのような構成も話題となったアーケード版の要素を
メガドライブでも再現させている。
ちなみにメガドライブ版のボイスは「しゃがれ声」などと揶揄されたが、
パソコンゲーム「ゼリアード」で鍛えられた俺様の耳には
美声にしか聴こえなかったぜ!

 

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チャプター2のボスであるババア3姉妹を倒すと、
アルテミスが火炙りの刑にされている映像が・・。
よく生きてるな(^_^;

 

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チャプター3ボスのセイレーンは、
戦いになると鳥の化け物に変身。
お楽しみのアルテミスは回想シーン。チッ。

 

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チャプター4のボスは炎の魔人アンタイオス。
アーケード版に比べてだいぶコンパクト。
そしてご褒美のアルテミス。
なにやら服が脱がされている!
生唾を飲んで見守っているとレンガが崩れる。

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ブラはしているが、先のチャプターへの期待が高まるw

 

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チャプター5ボスの妖怪スキュラ。
本体のまわりをまわる生首が広がったり閉じたりするのだが、
そのたびに間をすり抜けなければならず、これが底抜けに難しい。
この生首は破壊できるので、なるべく早く破壊して隙間を空けるべし。

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ついにアルテミスの全身が映し出される。
てことは次は・・。ゴクリ。

 

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チャプター6ボスはケルベロス
3つの首が順番に伸びてくる。
そしてアルテミス。たぶん全裸にされていると推測するが、
カメラに寄ってきてしまう空気が読めないアルテミス。
ちくしょーーーっ!!

 

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最後のチャプターでは剣の絵が描かれたプレートが出現する。
これを壊して中から出てくる
「P」「H」「E」「L」「I」「O」「S」というアイテムを集めると、
溜め撃ちが極太レーザーにパワーアップする!

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これが冗談みたいにぶっとくて気持ちイイ
あと、これ装備できないとラスボス戦がキツイ。たぶん。

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最終ボスのデュポンだが、
ほとんどの攻撃は最強レーザーで消せるのでぶっちゃけ弱い。
さて、いよいよ・・。

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全裸ちゃうんかーい!
なんだこの取ってつけたようなキスマークの便箋は!

 


PROGRAMMER
HIROKI.A

GAME PLANNER
SATORU.Y

GRAPHIC DESIGNER
NOBUHIKO.A
HIROSHI.K

SOUND DESIGNER
YOSHINORI.K

TRANSLATOR
RITARO.O

PROGRAMMER[ARCADE]
MASAYOSHI.T

SPECIAL THANKS TO
ATSUSHI.W
TAKATOSHI.K

 

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クリアすると最初からある難易度のNOVICE、ADVANCEDに追加して、
より難しいEXPERTが出現する。

 

さて、本作の目玉となっている“ご褒美アルテミス”であるが、
アーケード版とメガドライブ版で
どこまで違っているのか気になる方も多いだろうから、
比較画像を作ってみた。

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メガドライブ版の方が肌の露出が多く、
より脱衣ゲーム的な構成になっているように思える。

それはともかく、本作はフェリオスの移植としての評価は低い。
“ご褒美アルテミス”はともかくとして、
オリジナル版の「フェリオス」最大の要素がスッポリ抜けていたからだ。
SYSTEM II基盤は、ハードウェアで画像の拡大・縮小・回転ができる機能を備えており、
様々なゲームでこれがアピールされていた。
本作「フェリオス」はその最右翼であった。
例えばチャプター1のドラゴンとの戦闘では、
拡大、縮小、回転で背景が動き、目まぐるしい空中戦を演出していた。

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だがメガドライブ版ではまっすぐスクロールするだけ。
雰囲気は再現しているものの、
最大の特徴である拡大縮小回転の演出を欠いたメガドライブ版は、
似て非なる別ゲームに感じられた。

とはいえ、もともとこのゲームの世界観が気に入っていた俺様は、
これはこれとして別物のシューティングとして楽しんだ。
でもまさか、2009年にWiiで配信されるまで、
アーケード版を再現した移植が遊べる日が来ないとは思ってもみなかった。
なお、そのWii版も現在は配信終了しており、
再び家庭では(配信中に未購入だった人は)遊ぶ事が出来ないタイトルになっている。
ナムコミュージアムとかに収録するチャンスはいくらでもあったのにね。

 

追記:
2023年2月2日にPS4とSwitch向けにハムスターからアーケードアーカイブスタイトルとして
アーケード版が復刻されている。