鮫!鮫!鮫!
東亜プラン
1990年11月2日/シューティング/6500円
東亜プランのメガドライブ参入第1弾で、
1989年にアーケード向けにリリースした縦スクロールシューティングを移植した。
東亜プランと言えば縦スクロールシューティングに名作が多い会社で、
本作は1987年にリリースした「飛翔鮫」の続編であるが、
その後、「究極タイガー」「TATSUJIN」「大旋風」という縦シュー作品を経て
「鮫!鮫!鮫!」は登場している。
東亜プランのメガドライブ版に賭ける期待は大きく、
テレビCMまで制作されている。
魚市場で鮫を背負ったおじさんが台車に乗りながら
「鮫、鮫、鮫、てぇーいっ!」
と言いながら登場。
カメラに向かってポーズを取って
「マイ・コードネーム・イズ・鮫!鮫!鮫!」
と言うインパクトのあるCMだ。
(当時、こういうコント仕掛けのゲームCMは多かった)
ゲームスタート時に飛び立つ演出があるのだが、
ステージクリアすると別の場所に着地し、
そこから飛び立つ事になる。
戦場を転々としている雰囲気が出て盛り上がる。
ショットボタンとボムボタンというシンプル構成。
ショットの内容は青、緑、赤のカプセルを取るごとに切り替わる。
最初は青の攻撃が装備されており、
正面と斜めの方向に扇状に攻撃する。
押しっぱなしでは連射性が低いので、
このショットの場合は手動連打する必要がある。
緑の攻撃は前方のみ発射するビーム。
こちらも手動連打が必要。
このゲーム最大の魅力は赤の攻撃。
ボタンを押しっぱなしにするだけで火炎放射が出続ける。
この3種の攻撃は、Pと書かれたカプセルを3つ取得するごとに強化。
3段階まで攻撃が変化する。
青は扇の範囲が広がり、緑は貫通力が広がる。
そして赤は火炎の本数が増えるだけでなく、
後方から前方までを仰ぐように火炎が動く。
これがカッコよくて強力。
縛りプレイでもない限り、このゲームでは赤の攻撃一択のように思える。
どうやら赤攻撃で継続させたくないのか、
後半になると赤以外のカプセルが画面内に大量に浮遊し、
なんとか武器を切り替えさせようとする場面が何度かある。(^^;
このゲームのカプセルは時間で変化しないので、
画面外へ消えるまで取らないように避け続けるしかない。
その他、Sカプセルでスピードアップ、Bカプセルでボムのストックが増える。
稲妻の形をしたアイテムはクリアボーナスでスコア加算に影響する。
特定の敵を倒すと残機の増える1UP(2UP)のアイテムも出現する。
最後は温存しといたボムを使いまくって爽快勝利w
このゲームのボムは爆風に巻き込まれた相手にしかダメージを与えず、
無敵時間も無いので緊急回避には使えない。
最後はクリア画像をどうすれば良いか思いつかなかったのかw
意味不明な演出で終わり、スタッフロールは無し。
最後にパスワードが表示されたが、使う場所はわからず。
直後に2周目が始まる。
縦画面のアーケード版から横画面への移植なので、
かなりアレンジが加えられている模様。
アーケード版は激烈な高難易度だったのであんまりプレイしていないから
どのあたりが違うのかはよくわからない。
このメガドライブ版はかなり難易度を押さえられており、
赤のレベル3を維持していれば、出現する敵を次々と薙ぎ倒す事ができ、
かなり爽快で楽しかった。
なお、「鮫!鮫!鮫!」はファミコンはおろか、
PCエンジンやスーパーファミコンにも移植されておらず、
「鮫!鮫!鮫!」は長年メガドライブでしか遊べなかった。
(ちなみに前作の「飛翔鮫」が遊べたのはX68000とFM-TOWNSだった)
2022年現在では「飛翔鮫!鮫!鮫!」というタイトルで
両タイトルのアーケード版を忠実に再現したパッケージがリリースされている。