ヘルファイアー
(メサイヤ)
1990年9月28日／シューティング／6800円
本作のオリジナルは、アーケードゲームで、
東亜プラン初の自社ブランドタイトルであった。
俺様はこの「ヘルファイアー」が大好き。
好き嫌いという感情的な部分に理由はいらないのだが、
本作は明確にそれが説明できる。
このゲームは横スクロールのシューティングなのだが、
本作の自機には４つの攻撃方法が装備されている。
赤い自機のときは正面に攻撃。
黄色い自機のときには後方に攻撃。
緑の自機のときには上下に攻撃。
青い自機のときには斜めに攻撃。
これらはいつでも切り替える事ができ、常に使用できる。
多くのシューティングゲームは、多彩な攻撃方法があっても、
プレイヤーがいつその装備を使えるかは確定されていない。
従って、どの攻撃方法であってもクリアできるように作られている。
だが本作のようにいつでも全ての攻撃が切り替えられるようになっていれば、
その攻撃特徴を利用したステージ構成にデザインする事が可能である。
事実、本作はステージの形状や敵のウィークポイントに合わせて
的確に、そして素早く装備を切り替えて進む事が前提になっている。
この点が単調なプレイに陥りがちなシューティングというジャンルに
起伏のあるプレイ感を生み出しており、
俺様が本作を好きな理由もそこである。
メガドライブ版には、切り替え装備とは別に、
「ハイパーカノン」という超強力なボムに相当する攻撃も追加されている。
アーケード版には無かったものだが、
ガチプレイではどうしても進めない箇所をゴリ押しで通過できる要素として
この追加は良い判断だったと思う。
(P)というアイテムを取り続けると、４つのショットがパワーアップしていく。
また、メガドライブ版のオリジナル装備として、
敵の攻撃を一回だけ防ぐ“シールド”、
独自に動いて敵を攻撃してくれる“オプション”の存在がある。
これらの装備はミスすると全て初期状態に戻ってしまう。
かなり弱体化するし、状態回復するまで時間がかかるので、
終盤のステージでミスをすると絶望感激しい。
大好きなゲームではあるが、終盤になるほど難易度は高騰し、
また武器切り替えのギミックを面白く使えるシーンも少なくなっていく。
最終面などはやたら固い戦艦みたいなのが一定間隔で何度も登場を繰り返すという、
ヤケクソみたいな設計で、作りが雑に思える。
全６ステージで、
ロボット戦艦みたいなヤツをやっつけるとエンディングへ。
DIRECTOR
C.SUZUKI(NCS)
T.JINGU(NCS)
T.OTA(TOAPLAN)
PROGRAMMER
T.UEMURA
H.MATSUMURA
DESIGNER
S.NAKAOKA
K.IWABUCHI
Y.TATAKA
SOUND CREATOR
T.UEMURA
M.YUGE
SPECIAL THANKS
ZERO ONE
PONCE 90K
RAM CHAN
JIORAMA KUN
S,HIRATSUKA
M.MURAI
KICHI NANPEI
KANSAI BOY
OTSUKA HEN
スタッフロールでのグラフィックではイマイチだが、
ゲーム中の自機のデザインがスマートでカッコイイんだよなぁ～。
静止画じゃ伝わらないけど、
本隊のまわりを砲塔みたいなのがグルグルまわってるのがたまらん。
電動式で砲塔がグルグルまわって、
色も４色に変化するスケールモデル出ないかな・・。
余談ではあるが、ネットで検索すると
本作を「ヘルファイヤー」と紹介しているサイトが見られるが、
メガドライブ版のパッケージでも、アーケード版のインストカードでも、
「ヘルファイアー」と表記されているので、
「ヘルファイアー」が正しいと思われる。
