わが青春のPCエンジン(132)「サイドアーム」

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サイドアーム
(NECアベニュー)
1989年7月14日/横シューティング/5400円

 

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1986年12月にアーケードで稼働した同名タイトルの移植。
NECアベニューから発売されたが、開発はオリジナルと同じカプコンが行っている。

 

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ゲームがスタートすると簡単なプロローグ演出。

 

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本作はサイドビューのシューティングゲーム
ショットボタンは前方と後方に分かれている。
敵の出現状況に合わせて撃ち分けるのだ。
ゲーム中にアイテム取得すると攻撃種類が増えていく。
アーケード版では攻撃切り替えボタンがあったが、
本作ではポーズして切り替えるようになっている。
ボタンが足りないからそうしたのかも知れないが、
落ち着いて切り替えられるので家庭用ならではの良い改変だ。

 

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アーケード版最大の特徴は二人同時プレイでの“合体”だった。
アーケード版の合体はアイテム取得で行う。
合体したときは、「移動&通常攻撃」と「特殊攻撃」に操作を分担する。
また、どちらのプレイヤーがアイテムを取得したかにより、
α合体とβ合体に変化する・・といったものだった。
ところがPCエンジン版では2人同時プレイ自体が無い。
合体アイテムを取ると、β機が画面外から飛んできて
α合体を行う一人用のパワーアップ要素になっている。
合体はダメージを受けるまでは継続する。

 

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ステージの端まで行くとボスと対決。
ボスにはライフ表示がある。
ボスを破壊するとクリア画面のようなものはなく、
なんと暗転すら挟まずにゲームが継続する。
このときスクロールが縦方向に変化するときもある。
暗転せずに進んでいくという意味では、
このゲームにはステージの区切りはなく、
凄く長い1ステージをプレイしているような印象
になっている。

 

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DIRECTED BY
YOSHITO ITOH

CHARACTER DESIGNED BY
SUSUMU UEDA

SCROLL DESIGNED BY
SUSUMU UEDA
NAOE NONOMURA

MUSIC COMPOSED BY
TAKASHI TATEISHI

PROGRAMMED BY
YOSHITO ITOH

AND SPECIAL THANKS TO
AKIRA YASUDA
MASAYUKI AKAHORI
ATSUSHI KAKUTA
YUKI KYOURANI
MIKI KIJIMA
TOSHIFUMI OHNISHI
YOSHINORI TAKENAKA
HAJIME TOSADA
TADAKATSU MAKIUCHI
KOJI YOSHIDA

YOSHIKI OKAMOTO

PRESENTED BY
NEC AVENUE

LICENSED BY
CAPCOM

 

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サイドアームは敵弾のスピードが速く、避けるのが難しかった。
意地悪な動きの敵はほとんどいないのだけれど、
根本的に難しいゲームだと思う。
カプコンが直接移植しているだけあって、
アーケードゲームっぽいドット絵は見事に再現されている。
それだけでも価値のある移植タイトルだった。

・・ところが。
本作はネガティブな評価をしている人が多い。
事件は本作発売からわずか3ヶ月後に起こった。
PCエンジンCD-ROMROM向けに
「サイドアーム スペシャル」というタイトルが発売されたのだ。

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こちらはモードが2つあり、
1つはHuカード版の内容にCD音源のBGMを載せ替えたモード。
そしてもう1つは、アーケード版をもとに新構成で作られたアレンジモード。
ほぼ2つのゲームが入っているに等しい豪華版。
こちらのタイトルが出るのを知らずにHuカード版を買ってしまったユーザーは、
「劣化版を買わされた!」と腹を立てた。
(Huカード版には、CDの読み込み時間が無いメリットはあったけど・・)


ところで本作はPCエンジンでリリースされた上記2本以降は、
ほとんど日本でリメイクされていない。
PS3XBOX360でリリースされた「カプコン アーケード キャビネット」という
配信専用ソフトに収録されていたぐらいだ。
本作には他作品のパロディネタが多い。

 

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ズゴックとか・・

 

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巨神兵とか・・

 

まさかこれらが原因で復刻しづらい・・
とでも、言うのだろうか?