雷電
(ハドソン)
1991年11月22日/縦シューティング/7200円
「雷電」はアーケードで人気となった縦スクロールシューティングである。
アーケード版を開発したのはセイブ開発。(発売元はテクモ)
その構成は東亜プランシューティングの様式に類似しているが、
原点回帰のようなシンプルな構成と、
プレイするほど先へ進めるようになる抜群の難易度調整で異例のヒット作となる。
そんな「雷電」は翌年には4つのプラットフォームへ次々と移植された。
FM-TOWNS、メガドライブ、PCエンジン、スーパーファミコンだ。
そんな中で今回プレイしたPCエンジン版だけは「雷電」というタイトルで、
他の3機種は「雷電伝説」というタイトルになった。
理由はよくわからないが、
「雷電」というタイトルでの独占販売をハドソンが握っていたとかかな?
1プレイ専用。
ショットとボムのボタン構成。
ショットは赤と青のカプセルを取ると扇状に弾が出るバルカン(赤)と、
貫通力のあるレーザー(青)に切り替えられ、
同じ色を取り続けると4段階まで強化される。
またサブウェポンとして
直進型のミサイルと誘導型のミサイルもカプセルで切り替えられ、
こちらも同じものを取り続ける事で4段階まで強くなる。
追加のボムもカプセル取得で増やしていく。
このゲームのレーザーは押しっぱなしでは出ない。レ
ーザーであっても手動連射が必要なので、ショボく感じる。
今回のプレイは赤のバルカンとホーミングミサイルで進めた。
もともとアーケードの「雷電」は縦長画面のゲームである。
▲アーケード版の画面
だがPCエンジン版はテレビの横画面に合わせて作られているので、
ご覧のように縦のスペースが極端に狭い。
つまり敵の撃った弾が自機へと到達する距離が原作より速いという事になる。
高難易度と言われた原作よりも難易度は低く設定されているものの、
この画面の狭さでプラマイゼロ。
むしろPCエンジン版の方が難しいのではないか?とすら思える。
特にボス戦はどれも激ムズだった。
敵の弾が自機の移動スピードより速いので、近くで撃たれると避けられない。
これを突破するにはボムを使うしかない。
ボムは爆風が出ている間は敵の弾を消すので、
その間に至近距離で連射しまくる。この戦法が有効。
だがボムは有限だし、ボタンを押したあとにタイムラグがある上、連射が効かない。
さらにこのゲームはミスをするとその場で復活せず、
少し前から初期装備でやり直し。
コンティニューはクレジット制で無限ではない。
つらい戦いだったぜ(^^;
なんとかステージ8のボスを撃破!
これで苦労が報われる!
と思ったら、簡素な帰還シーンだけですぐに1ステージへループ。
すげ~苦労したのに達成感無し・・。(T_T)
このゲームを開発したのはエーアイという会社で、
PCエンジンでは他に「究極タイガー」や「PC原人3」などを開発している。
またこの「雷電」は1992年4月2日に「SUPER雷電」という名前で
SUPER CD-ROM2専用タイトルとしてリリース。
今回プレイはしていないが、BGMがアレンジされている他、
オリジナルステージが2つ追加になっているらしい。
そちらも開発はエーアイである。