天聖龍
(エイコム)
1990年12月21日/シューティング/7200円
本作はNMKが開発したアーケード向けシューティングゲームの移植である。
(アーケード版の販売はジャレコ)
龍の形をしたメカで、頭に短い胴体がついているデザインは、
タイトーの「サイバリオン」に類似している。
▲こちらは「サイバリオン」
「サイバリオン」はトラックボールで操作する独自性の強いゲームであったが、
本作はオーソドックスな横スクロールシューティングである。
そんな「天聖龍」をPCエンジンに移植したのはエイコム。
そしてエイコムがPCエンジンでリリースした最後のタイトルとなる。
移動するとその動きに合わせて胴体の形が変化する。
胴体は通常の弾をガードする事が出来るのだが、
このゲームは動きの速い貫通弾の多いゲームなので、
R-TYPEのフォースほどは有効活用できない。
胴体がもう少し長かったらもっと便利だったと思う。
攻撃はメインショットとサブショットの2種類あるが、
同じボタンで両方同時に出る。
ステージ中に登場するアルファベットを取得する事でショットが変化する。
本作は自機のアタリ判定が大きく、敵の攻撃も素早いので
かなり難易度の高いゲームに位置する。
設計はシステムだけでなくステージ構成もシンプルだ。
シンプルだけならまだしも、あまりに地味なセンスが鈍く光る。
例えばこのボス。
お城のお堀だけみたいな謎のデザイン。
こんな感じで「これホントにステージボスでいいの?」というのが続く(^^;
そして最終面のステージ6。
なんとそこには「サイバリオン」の自機そっくりな金の龍が!
そうか!
最後はサイバリオンと直接対決するのか!
なんてロックなゲームデザインなんだ!!
そう思ったのも束の間。
サイバリオンの手前にザコメカみたいなのが出現。
それを破壊したらゲームクリアとなった・・。
(しかも瞬殺できる)
STAFF
IKEHATA
KANNO
OUMORI
KATOH
TAKAYAMA
TOMATON
MIZUTANI
DIRTY
MYOOO
スタッフロールを見ながら、俺様はバッドエンドを踏んでしまったのか?と疑った。
何かクリア条件を満たしていなかったのかと。
もしくはPCエンジンのスペック的に移植し切れない要素が
大幅にカットされているのか?
アーケード版を確認してみたら、まったく同じ結末だった。(^^;