寄生獣 ザ・グレイ

2024年4月5日にNetflixで配信開始
制作:Climax Studio、WOW POINT(韓国)
監督:ヨン・サンホ
脚本:ヨン・サンホ、リュ・ヨンジェ
原作:岩明均
出演:チョン・ソニ
シーズン1(全6話)

 

舞台は韓国。
スーパーの店員をしている29歳の女性スインは、
レジでのトラブルになった男に夜道で刺される。
そのとき、地球上に飛来した寄生生物に体を乗っ取られそうになるが、
スインが死にそうだったために脳を完全に乗っ取れずに定着してしまう。
同じように寄生生物に脳を乗っ取られた人間は韓国中に現れ、
その存在を知った政府は対策チームを作っていた。

 

日本の名作漫画「寄生獣」と世界観を共有するが、
漫画のエピソードをそのままドラマにしたのではなく、
「漫画の事件が韓国でも起きていた」という解釈で
オリジナルのシナリオ展開を描いている。
監督は「新感染ファイナル・エクスプレス」で
質の高い韓国産ゾンビ映画を生み出したヨン・サンホ
原作をリスペクトしつつ、
社会派スリラーとして再構築しているのが素晴らしく、
漫画実写化の正しい形の一つだと思った。
また、ヨン・サンホ監督のスピーディでドラマティックな展開は
連続ドラマとの相性がとても良く、痛快な出来映えであった。
主人公を自分に自信の無い内気な女性にしたのも巻き込まれ感が出ているし、
ハイジ(寄生獣の人格)との二面性も強く出て面白い。
きっと演技も上手いんだろうな。
また、寄生獣の描写にはCGが必要不可欠だが、
かなりリアルに描写できている。
物語の最後に菅田将暉演じる泉新一を登場させ、
続編への期待を抱かせる締め方もいいね!