やっぱりセガが好き第96回「バーニングフォース」


バーニングフォース
ナムコ
1990年10月19日/シューティング/5800円

 


バーニングフォース」は1989年11月にアーケードで登場した
疑似3Dのシューティングゲーム
ゲーム内容的にはエアーバイクを模した体感筐体でも不思議では無いのだが、
本作は普通のジョイスティック筐体で遊ぶゲームであった。
どちらかというと、SYSTEM IIボードの特徴である
回転・拡大・縮小機能を活かそうとしたネタの一つだったのかも知れない。

 


西暦2100年、地球大学・宇宙学部トップスペース専科において、
今年も卒業試験が行われようとしていた。
この日のために厳しいトレーニングを経てきた若者たちであったが、
6日間にわたって実施される過酷な実戦試験の前では
合格する者などほんのひとにぎりしかいない。
だがそれだけに、この卒業生達が手にできる名誉には計り知れないものがあるのだ。
試験をみごとに通過した証し、それが「スペースファイター」の称号である。

 


主人公は“天現寺ひろみ”という21歳の女学生。
ワンダーモモ」「ワルキューレの伝説」「フェリオス」など、
この頃のナムコ美少女キャラ推しのゲームを積極的に出しており、
本作もそんなタイトルの一つであった。
アーケード稼働から約1年ちょっとでのスピード移植でメガドライブに登場。
開発はノバ

 


6日間の実戦試験なので全6ステージ。
1ステージは午前・午後・夜・明け方の4エリアに分かれている。
エアバイクに乗った“天現寺ひろみ”を後方から見る視点で画面奥へと進んでいく。
エアバイクは地面に沿って走る。左右ボタンでライン移動。
上ボタンでスピードアップ、下ボタンでスピードダウン。
ジャンプはジャンプ台の乗ったときのみ可能。
Aボタンでショット、Bボタンでミサイル。
ボス以外は特に敵キャラを倒す必要も無く、
攻撃はどちらかというと障害物を排除する要素に近い。

 


コース上のアルファベットの書かれたボールを取ると攻撃が変化する。
L・・ショットが貫通するレーザーになる
W・・ショットが幅の広いワイド攻撃になる
CL・・ショットが幅が広くて貫通するクロスレーザーになる
H・・ミサイルが一度に5発発射の誘導弾になる
M・・ミサイルが爆発を起こして大ダメージを与えるものになる
なお、これらは敵の攻撃を受けるとノーマル攻撃に戻る。

また、アルファベットの書かれていないカプセルを5個集めたあとに
Cボタンを押すと一定時間無敵になる。

 


夜(エリア3)になるとエアプレーンに乗り込んでボス戦に挑む。
エアプレーンでは上下ボタンで空中移動も出来るようになるが、
スピード調節はできなくなる。

アーケード版は敵弾に当たると自機ストックが減る方式だったが、
メガドライブ版はライフ制を採用。ライフが無くなったときのみ自機ストックが減る。

 


こちら1日目のボス。

 


エリア4はボーナスステージになっている。
エアプレーンで数字の書かれたボールを取っていく。

 


2日目。

 


3日目。

 


4日目。

 


5日目。

 


最終日はエアプレーンでの1エリアのみ。


ボスは宇宙要塞みたいなやつ。
弱点を破壊するごとに弱点の場所が切り替わる。
長期戦になる。

 


FROM NOW, YOU ARE A "SPACE FIGHTER"
BEGIN YOUR SPACE ADVENTURE!
THEN, HIROMI IS GIVEN THE STATUS OF "SPACE FIGHTER"
AND SHE GOES ON A JOURNEY
TO A WORLD SOMETHING NEW.

---STAFF---

GAME PROGRAM
OGAWANN

SUB PROGRAM
KOBAKUN

SOUND PROGRAM
KWAERU

STORY BY
MAKOTOMAS

CHARACTOR DESIGNERS
KUMA
7852

SOUND DESIGNERS
NORIRIN

CONSTRUCTIVE MANAGER
KOH

TOTAL COORDINATE
GEN

SPECIAL THANKS
BIG GAN
KERO
UDAUDA

DIRECTED BY
MAKOTOMAS

 

同タイプの疑似3Dゲーム、例えば「スペースハリアー」などと比べると、
自機も敵キャラクターも小さくてチマチマした印象。
当時「バイクに跨ったギャルの尻を見ながらのシューティング最高♪」などと
ギャルゲー好きの友人が言っていたが、
魅力的な尻というほどのドット絵では無いだろう・・。
また、そんなギャルも後半エリアではエアプレーンに乗り込んで姿を隠す。
ステージごとに天現寺ひろみのご褒美ビジュアルが表示されるでもなく、
ナムコのギャルゲーの中でもその方面の魅力に乏しいゲームと言わざるを得ない。
では、メガドライブのスペックでは再現できないタイトルを無理移植したのか?
思わずそうイメージしてしまうが、アーケード版と比較してみると、
意外と雰囲気をちゃんと再現している事に気づく。

つまり本作の原作となるアーケード版自体が、
キャラが全体的にチマチマしていて、
システムII基盤の特徴である回転拡大縮小も効果的に使用できておらず、
ギャルゲーとしてもアピールの足りないゲーム・・
だったのである。
(少なくとも自機は大きく描いて尻を強調するべきだったw)

ナムコメガドライブタイトルと言えば、
ユーザーの訴求に応えるという意味では微妙なものが選ばれる事が多かったが、
本作もそれに含まれる題材だったように思う。