わが青春のPCエンジン(67)「忍 SHINOBI」

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忍 SHINOBI
(アスミック)
1989年12月8日/アクション/6800円

 

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1987年にアーケードに登場したセガの忍者アクションゲーム「忍」。
セガらしい味わいのゲームであったが、
最新のセガハードであるメガドライブからは、なぜか登場する事は無かった。
一世代前のマーク3には移植されていたが、
アーケード版の再現を求めているユーザーが満足するものでは無かった。
メガドライブが出さないのならPCエンジンで出しちゃえ!」
と思ったのかどうかは知らないが、
アスミックが本作移植に名乗り上げた。

 

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全4ステージ。
アーケード版は全5ステージだったが、
港が舞台のMISSION 2がカットになっている。
また、ステージ間にあった手裏剣を奥側に投げるボーナスゲームも存在しない。

 

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サイドビューの画面で忍者ジョー・ムサシを操作して進める。
左右移動、しゃがみ、しゃがみ移動、ジャンプで進む。
攻撃は手裏剣のみ。アーケード版では敵に近づくと近接攻撃に切り替わったが、
PCエンジン版はその要素はカットされている。
エリア中に捕まっている全ての少年忍者を助けると次のエリアへ行く扉に入れる。
1エリア中に1度だけSELECTボタンで忍術を使う事ができる。

 

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アーケード版も難易度の高いゲームであったが、PCエンジン版も激烈に難しい。
制限時間が廃止されたものの、
近距離攻撃が無くなった事でガード敵への対処が難しくなっている気がする。
場所によっては
「忍術を使わないで切り抜ける方法がわからない」シーンがいつくかあった。

 

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ボス戦も激烈に難しい。
全てのボスは顔の部分にしか弱点が無いのだが、
ジャンプ途中でそのラインに合わせて手裏剣を投げなければ当たらない。
激しい攻撃を避けながらそのラインに合わせるのが難易度高すぎて地獄。
ジャンプ中に方向転換も出来ないしなぁ。

 

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最終ボスも激烈に難しい。
ダメージを一定まで与えるたびに攻撃パターンを変えてくる。
4パターン目でトドメを刺せるのだが、一発触れるだけで最初からなので
これもまた無限地獄なわけだ。

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忍術使用をギリギリまで我慢し、最後の最後で使って何とか勝利。
エンディングへ。


NAKAHARA IS DISCOVERED
TO BE THE BEHIND-THE-SCENE
NINJA WHO TAUGHT JOE,
NINJUTU, THE NINJA'S ART
OF MAKING ONE'S SELF IN-
VISIBLE.
OBSESSED WITH THE IDEA
OF RECREATING THE FEUDAL
ERA OF CIVIL WARS, WHERE
NINJA TRADITIONALLY PLAYED
A VERY ACTIVE ROLE,
NAKAHARA HAS SET UP A
TERRORIST ORGANIZATION.

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スタッフロールはなく、苦労したわりにあっさりと終わる。


当時、最もアーケード版に近い移植・・という価値はあったが、
ステージ数が少なかったり、重要な近接攻撃が無かったり、
マーク3版にすらあったボーナスステージが無かったりと再現度がイマイチ。
PCエンジンならではの追加要素も無く、
「やっぱりセガのゲームはセガセガハードで出さないとダメなのかなぁ」
という印象の一本だった。