ルナーク
1990年リリース
ベルトスクロールアクション(当時は「格闘アクション」とも呼んでいた)は、
1989年12月に「ファイナルファイト」がアーケードで登場し、
ジャンルとしてかなり底上げされたように思う。
巨大なキャラクターを操作し、多種多様な攻撃方法でステージを進む。
さらには複数人で一緒に遊んで協力しながら進める事も出来る。
それまでも「ゴールデンアックス」や「ダブルドラゴン」など
ベルトスクロールアクションゲームは存在したが、
「ファイナルファイト」のインパクトは凄かった。
その翌年1990年というのは、
まだ「ファイナルファイト」の影響を受けていない
「ファイナルファイト」前夜のベルトスクロールアクションがリリースされた
最後の年という事になるだろう。
そんな中の一本が「ルナーク」であった。
1991年になると「バーニングファイト(AC)」「キャプテンコマンドー(AC)」
「アラビアンファイト(AC)」「ベアナックル 怒りの鉄拳(MD)」
といった洗礼を受けた後に開発されたタイトルが顔を出すのである。
まず最初にキャラクターを4人から選択する。
キャラクターは全員レンジャー部隊。
ATTACK、JUMP、LIFEというパラメータに違いがあるが、
グラフィックは実質、インディ・ジョーンズみたいなヤツと、
怪傑ハリマオみたいなヤツの2種類で、
残りの二人はカラーが違うだけだ。
また、設定されているアクションはまったく同じである。
それだったら主人公一人に絞った方が良かったのでは?と思うが、
このゲームは最大4人で同時プレイが出来るので、
無理矢理水増ししたのだろう。
時は20世紀初頭--
悪の密猟団が動物を乱獲し動物達は絶滅の危機にあった。
はい、こちらレンジャー部隊。
えっ!!あの密猟団がこの街に来ているのか!!
…了解。必ず奴らを倒す!
いきなり密猟団にアジトを爆破される主人公達。
画面に「…許せない!!」と表示されゲームが開始される。
アジトにはロケットランチャーが4つ落ちているので、
まずこいつで襲撃犯を肉片にしてやるっ!
スタート地点から少し進むと、
密猟団がライオンを鞭で打っている。
このように、ときおり動物虐待のシーンが挿入されており、
動物を守るために戦っている設定がわかりやすくなっている。
実際にはアジト爆破された私怨だけどな!
攻撃、ジャンプ、スペシャル攻撃というボタン設計。
「投げ技」や「ダッシュ」などの要素は無い。
攻撃とスペシャル攻撃の差もそれほど無く、地味で淡白なアクションだ。
キャラクターが画面に対して小さめで、
メガドライブのゲームみたいな雰囲気である。
おそらく4人同時プレイを想定した大きさだと思うが、
キャラクターが小さい分、一度の出現する敵キャラが多く、
集団に囲まれるシチュエーションはこのゲーム特有
に思える。
(そのため左右に挟まれてボコられる事が多いのだが・・)
ロケットランチャー、マシンガン、剣、パイプ、拳銃、鞭、ナイフ・・
といったものを拾って一定時間使用する事ができる。
素手に比べて圧倒的に強い。
中でも鞭は攻撃時に前後にアタリがあるので便利である。
やっぱりイメージはインディ・ジョーンズなんだろうねぇ。
ステージ1のボス。
壊れた車両を持ち上げる力持ち。
死んだと見せかけて自爆テロしてくる。
ボーナスステージでは檻の動物を救う。
この白覆面の男がやたら強い。
「まいった!命だけは助けてくれ!その代わりいいものをやろう。」
そう言って白覆面が差し出したのは鉄パイプだった。
舐めてんのか!
そんな鉄パイプでSMACKDOWNだ!!
捕まっていた象を救出。
このゲームでは助けた動物が一定時間プレイヤーを助けてくれるのも特徴。
このあと登場する戦車も象の体当たりで破壊。
それにしても何だろう、
このモヤッとした戦車のグラフィックは・・。
突然始まる奥行きの無いジャンプアクションw
キャラは使いまわしだから無理矢理感強い(^^;
地面の一部だけが斜め下に地滑りしていくステージ。
どういう構造の地形!?
そして密猟団のボスと決戦。
戦車を投げてきたり、爪がマシンガンのように発射されたりするやつ。
見た目は太ったピエロ?
ボスを倒すとその死体から異形の生物が!
AFTER MANY BLOODY BATTLES,
I HAVE FINALLY DEFEATED THE EVIL KING OF THE POACHERS.
THEIR REIGN OF TERROR HAS ENDED AND HARMONY BETWEEN
MAN AND NATURE HAS BEEN RESTORED.
PROMOYION OBJECT
HIROMITSU MIHARA
MUSIC & SOUND EFFECT
YACK.
SUPPORTED BY TEAM ZUNTATA
CHARACTER
YASUHIKO KIKUCHI
AYA INOCHI IGARASHI
FUJIWARAN X
TAKATSUNA SENBA
HISAKAZU KATO
EXIT YAB
HARDWARE
EIKICHI TAKAHASHI
BRUISER KUSHIRO
TRIFLING WORK
INSECTOR FJW
SOFTWARE
3D MASTER SUGAWARA
MUSCLE SATO
YAMABANGA YMOT YAGI
ON A NINJA DAISUKE YASUKOUCHI
CHINPUSON MR2 TANAKA
GOD MOUNTAIN Y.KOHYAMA
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HIDEKI HASHIMOTO
TAKASHI KITABAYASHI
BASE GAME PLAN
EXIT YAB
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TAMCO ONIJUST
AKIRA FUJITA
OUSAY IROMUST
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CHISATO &YUJI
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TAMCO SUZUKI
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TAMCO NAKANISHI
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AND TAMCO CREW
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HIDE CHAN
PROJECT MANAGEMENT
GREATEST HIDEHIRO FUJIWARA
AND DEDICATED TO
THE LATE MR.KATSUJIRO FUJIMOTO
本作はタイトーアメリカが企画し、
日本のスタジオが作った海外向けタイトルだったようだ。
何だか大雑把な作りを勢いだけでごまかしている感じが強いが、
それによって80年代のB級ハリウッド映画臭も強まるという
(たぶん偶然の)相乗効果が素敵なゲームだったぜ。