やっぱりセガが好き第44回「ロケットナイトアドベンチャーズ」

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ロケットナイトアドベンチャーズ
(コナミ)
1993年8月6日/横アクション/7800円

 

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1991年に登場し知名度を獲得した「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」。
オリジナルゲームでヒットを出す事は昔も今も難しい。
それがどんなに面白い仕組みのゲームであっても、
手に取って貰えなければ始まらない。
だからかつてヒットしたゲームの続編とか、
人気アニメのキャラクターを使ったゲームは有利である。
ソニックの成功は
“キャッチーなマスコットキャラクター”を創造できれば、
オリジナルでも勝負できるし、
そのマスコットがアニメキャラに匹敵するシンボルになりうるのではないか?
という夢を見させた。
ゲームメーカー各社は、ソニックに続けとばかりに、
何かを擬人化した等身の低いキャラクターが主人公のゲームを市場に投入した。
本作もそんなポストソニック狙いのゲームの一つと言って良いだろう。

 

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これは騎士と魔法、そして機械が共存する異世界エレホーンの物語である。
エレホーンのほぼ中央に平和で美しいゼビュロス王国があった。
古い歴史のある王国で、
かつてこの世界を滅亡の危機に追いやった
邪悪な力
「ピグスター」を封じ込めた勇者が初代の王エル・ゼビュロスだと信じられている。

そしてそのピグスターを封じる時に使われた「封印の鍵」を代々守り続けたのが、
ゼビュロス王家の隠れた使命だと伝えられていた。
しかし世界を滅ぼすまでの巨大な力のビグスターを
我が物にせんと企む者がねらっているため、

常にゼビュロス王家は侵略の危機にさらされていた。
武者修行の旅を続けているロケットナイトのスパークスターは、
師匠の仇である黒騎士アクセルギアの噂を耳にしてゼビュロス王国にきていた。

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そこへ突然、近隣の新興軍事国家デボチンドス帝国が侵略戦争を開始してきたのだ。
機械兵器による帝国の攻撃の前にゼビュロス騎士団は総崩れとなり、
王国は崩壊寸前であった。

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帝国の攻撃の影に宿敵アクセルギアの存在を直感したスパークスターは、
火の手のあがったゼビュロス城に向かったのだった……。

 

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主人公のスパークスターはフクロネズミを擬人化した2.5等身のキャラクター
戦災孤児だった彼は、ロケットナイト一族の末裔ミフネ・サンジュウロウに拾われ、
ロケットナイトとして育てられた。
ロケットナイトとは、鋼鉄の剣とジェットパックで武装した最強の騎士らしい。
Aボタンで剣を振る。
剣を振るたびに斬撃のようなものが飛ぶので、攻撃の射程距離は長い。
Bボタンでジャンプ。

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ジャンプ中に枝などにぶら下がる事もできる。

さて、ここからがこのゲームで最も特徴的なアクションなのだが、
Aボタンを押しっぱなしにするとゲージが溜まる。
ゲージが最大まで溜まったときにボタンを離すとロケットアクションが発動する。
ボタンを離すときに方向ボタンを何も押さないでいるとその場で回転アタック。

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方向ボタンを押しながら離すと、
その方向にロケット噴射しながら一定距離を空中ダッシュする。
また、空中ダッシュ中に壁にぶつかると、
スパークスターは跳ね返って空中ダッシュを継続する。

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このアクションを使わないと先へ進めないマップもあるので必須の要素だ。
ゲージが満タンでないと発動しないが、
ゲージを溜めている間に攻撃を受けるとキャンセルされてしまう。

さて、ゲームを進めていこう。


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滝を背にして吊橋の上でブタ戦車との戦い。

 

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飛行モードになったスパークスター。
この状態だとロケットアクションは使えず、
移動とショットのみのシンプルなアクションとなる。

 

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城に到着。

 

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天井や左右の壁から穴を開けて襲ってくるムカデみたいなロボット。

 

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お姫様が黒騎士アクセルギアにさらわれた!
黒騎士はスパークスターの師匠ミフネの仇でもあるのだ!

 

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水の上を進むマップではアライグマロボに襲われる。

 

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このマップはわかりにくいのだが、
滝の向こう側と手前側でライン移動が可能で、
トゲトゲを上手く避けながら進むルートを探り当てる。

 

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みんな大好きトロッコステージ。

 

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ロッコの最後は機関車が襲ってくるぞ。

 

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溶岩ステージは溶岩の映り込みを利用して
水位が上下する溶岩を避けながら進むアイデアの優れたギミック。

 

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カニロボとの戦い。

 

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王様の粋な計らいで姫の連れられた飛行艦までビューン!

 

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なんとか追い詰めたと思ったら・・

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操縦席だけ切り離されて逃げられてしまう。
スパークスターはそれを追ってデボチンドス帝国の要塞へ。

 

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久しぶりに飛行モード。
ちなみにこのコアが複数並んでいる敵の名前は「ビックリコア」。

 

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要塞の中では面白い乗り物が登場。
上昇と下降のボタンを剣で叩いて進む浮遊台。

 

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黒騎士が巨大ロボに乗ってスパークスターを踏み潰そうと追ってくる。
逃げろや、逃げろ!

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逃げ切ったらスパークスターも同じロボに搭乗。
ロボvsロボの殴り合いとなる。
このあたりの展開は「がんばれゴエモン」の雰囲気があるね。

 

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敵の親玉の元に辿り着き、姫様を救出するが、
親玉は天守閣ごと宇宙へと逃げていく。
姫様の魔法みたいな力で飛び立つスパークスター。

 

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一見するとシューティングステージが始まったように見えるが、
スパークスターは相変わらず単発の斬撃しか放てないので
シューティングぽくは無い。

 

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巨大戦艦のまわりをまわって砲台などを破壊していく。

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すると戦艦がロボットに変形。
ロボット好きだなー。

 

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そして最終ステージへ。(ステージ7)

 

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まずはデブリンデス・デボチンドス帝王との戦い。

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倒すとバラバラになった肉片が集合してロボットに!
その後、黒騎士との戦い。

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黒騎士の攻撃を避けながら何度も斬りつけないと次の展開にならないのだが、
次の展開になっても体力は回復しないし、
体力が尽きるとこの第一段階からやり直しなので、かなり厳しい。

 

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最後はマザーコンピューターみたいなのと対決。
こいつも様々な攻撃を仕掛けてくるのだが、
その攻撃の合間をぬって、8箇所いずれかからたまに飛び出す
おチンチンみたいなのを斬りつけなければならない。

 

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マザーコンピューターを破壊し、ポットで脱出。
宇宙要塞は爆破。
やっとエンディングへ・・。

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・・と思ったらマザーコンピューターが追っかけてきた!
しつこい!(^^;

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大気圏突入まで耐えていると、マザーコンピューターは燃え尽きてくれた。
姫とともに帰還し、スパークスターは颯爽と去っていくのであった。
めでたしめでたし。

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PLANNING
OHAJI BANCHOH

DIRECT AND DESIGN
NOBUYA NAKAZATO

CHARACTER DESIGN
TAT

DESIGN
SHIORI SATOH

MAIN PROGRAM
KENICHIRO HORIO

SUPER PROGRAM
KOJI KOMATA

ULTRA PROGRAM
KENJI MIYAOKA

MUSIC COMPOSED
MASANORI OHUCHI
AKI HATA
MASANORI ASACHI
HIROSHI KABAYASHI
MICHIRU YAMANE

SOUND PROGRAM
SHIGEMASA MATSUO
OSAMU KASAI
HODETO INOUE

SOUND SPECIAL THANKS TO
KOUJI KAZAOKA
TAPPY IWASE
MIKI YANAGISAWA

PACKAGE DESIGN
K.YOSHIHASHI

SUPERVISE
YUTAKA HARUKI

PRODUCE
TOMIKAZU KIRITA

SPECIAL THANKS
DANGANTAISYOH
AND
ALL KONAMI STAFF

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スパークスターのキャラクターは、
野球チームのマスコットにしても良いぐらい整ったデザインだったが、
ゲーム難易度はかなりハード。
同社の「魂斗羅」のような路線で、
プログラム技術を見せつけるようなステージギミックが魅力的で、
ゲーマー向けな建付けに思える。
キャラを広く普及させるにはチグハグな印象を受けた。
結果としてスパークスターとはなんだったのか?については、
次回、続編の記事でまとめようと思う。

ところでこのスパークスターのギミックであるジェットパック。
1991年12月7日に日本公開された
映画「ロケッティア」からインスパイアされたものでは無いかと思っている。

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興行的には失敗した「ロケッティア」だけど、
様々なクリエイターの脳を刺激した映画だったように思うよ。