わが青春のPCエンジン(90)「オペレーションウルフ」

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オペレーションウルフ
(NECアベニュー)
1990年8月31日/ガンシューティング/7200円

 

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「オペレーションウルフ」は1987年11月に
タイトーからリリースされたアーケードゲームである。
このゲームが登場したときは衝撃的だった。
それまでのガンゲームと言えば、
リボルバーなどを模したハンドガンで画面上の敵を単発で射撃するものだった。
ところが本作は筐体に備え付けられたサブマシンガン(ウージー)で連射できる!

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しかもそこは敵がワラワラ出てくる主観視点の戦場!
これまで体験できなかったガンシューの扉が開いた瞬間だった。
そのシステム構成も含め、その後のガンシューティング
FPSにまで影響を与えた事は言うまでもないだろう。
そんなガンシューのパイオニアがPCエンジンに移植されたのが本作である。
すでにファミコンFM-TOWNSには登場しており、日本では最後発の移植となる。
(海外ではMSXやマスターシステムなど様々な機種に移植された)

 

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アーケード版は縦長な画面だったが、
本作は家庭用テレビに合わせた横長の画面になっている。
画面上のカーソルを十字ボタンで動かして敵を狙う。
ボタンはマシンガンのショットボタンとロケットランチャーの発射ボタンの2つ。
「マシンガンなのでただ画面中を撃ちまくれば良い」というわけではない。
マシンガンもロケットランチャーも弾数制限がある。
マシンガンは弾が切れると1秒に1発ずつしか撃てなくなる。
そうなると実質攻略は難しくなるので、
弾数を気にしながらゲームを進める必要がある。

 

画面上に登場した敵が白く光ると攻撃をしてきている印。
そのまま放置するとプレイヤーにダメージが蓄積される。
なので登場した敵は素早く消していく必要があるのだが、
順番を間違えると無用なダメージを受けるので、瞬時の判断が必要だ。
また、ヘリなどの固い敵は、破壊するまでに時間がかかるので、
そういうときはロケットランチャーを使う判断力も必要である。

 

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ときおり画面上に登場する民間人を撃ってしまうとプレイヤーのダメージとなる。
間違えて撃たないようにしよう。
それにしても..

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戦場にきて水着でウロウロしてんじゃないよ(^^;

 

このように、実はとても戦略的な側面のあるガンシューであり、
そのあたりも人気の秘密だと思う。

 

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それではゲームを進めていこう。

 

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プレイを開始すると4つのミッションを自由に選択できる。
これも実は戦略的に重要だったりする。
例えば先に「弾薬庫」を破壊すると、その後のステージでの弾薬出現率が上がる。
「通信所」を破壊すると、その後のステージのクリアノルマが減る・・など。
よく考えて順番を選ぼう。
4つ目のステージは難しくなるので、
3つ目に「クリアすると体力が回復する『集落』」を選ぶのがオススメ。

 

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4つのステージいずれかに向かうとき、
アクシデントで敵に見つかるステージが挿入されたりもする。

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クリア時に表示される劇画調の画像がいちいちカッコいい。
クリアご褒美画像としての役割を果たしているように思える。

 

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4つ目に選択したジャングルステージはボス戦がある。
民間人を盾にして撃ってくる卑怯なヤツだ。
横から顔を出すのを正確に狙って撃とう。

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助かって良かったね♪

 

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敵から収容所の場所を聞き出してステージ5が出現する。
そうだった。
このゲームの目的は捕虜救出だった。

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収容所のステージは登場する捕虜を一定時間守る必要がある。
捕虜から敵に攻撃されたり、間違って撃ってしまうと、

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怒りながら天使の羽を生やして昇天する(^^;;

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捕虜を救出したら飛行機に捕虜を収納して脱出するステージ。

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なんとか飛行機が飛び立ってクリアか!?と思ったら、
最終ボスが登場。

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ミサイルは撃ち落とせるのだが、
正面を向いて機銃を撃ってくるときは回避不能
残り体力に余裕がないと絶対勝てない設計。

なお、このゲームはコンティニューを1回しかさせてもらえない。
そのコンティニューでも失敗してタイトル画面へ。
クリアは無理でした・・。
失敗したステージの最初からやるんだから、
コンティニュー無限でも良い気がするが・・。

 

今遊んでも瞬間的判断をしていく構成は楽しい。
だがその難易度の前に心が折れやすい。
おそらくだが本作はアーケード版よりも難易度が高いように思える。
というのも、本来本作は銃座に設置されたウージーを向けて敵を狙うゲーム。
左端にあるカーソルを瞬時に右端へ移動させる事ができる。
ところがPCエンジン版は十字ボタンによる一定速度のカーソル移動であり、
左端にカーソルがあるときに、右端に突然敵が現れても間に合わない。
どうせ「オペレーションウルフ」をPCエンジンで出すのであれば、
ガンコントローラの発売も頑張って欲しかったところだぜ。
その操作性を据え置いたとしても、
ガンで撃たないオペレーションウルフは
当時からして大きく魅力を欠くタイトルだった事を記憶している。

余談であるが、FM-TOWNS版はマウスでのプレイが可能となっており、
移植されたオペレーションウルフの中では
最もアーケードに近いプレイが出来るソフトと言えるだろう。