88ゲーム回想録(53)「ヘリコイド」


ヘリコイド
発売元:マイクロネット
発売時期:1985年5月
定価:6800円
対応機種::PC-8801

 


マイクロネットは1982年10月に設立された札幌のゲーム会社。
本作は「ハーベスト」「ミルキーウェイ」に続く同社の3作目であった。
なんと本作は同じディスクで88とFM-7の両機種で動作する。

 


本作は『遊びやすさ』『わかりやすさ』とは逆の方向を向いているゲームだ。
サイドビューの一画面ゲームでプレイヤーは人型の非常階段風キャラ。
オドロオドロしいグラフィックはそそるものがあるのだが、
どうやったらステージクリア出来るのか、
画面を見ただけでは判別不可能である。


画面上に落ちているダイヤを取ると、
どこからかゴミみたいなウィル・オー・ウィプスみたいなのが現れる。
ほとんどのプレイヤーはこれを新手の敵だと思うんじゃないか?弾も吐いてるし。
だが、このゲームは、
その『ヘリコイド』と呼ばれる物体に接触する事で他ステージにワープしていき、
この空間を脱出する事が目的なのだ。
うーん、難しい。
このゲームは“一発死に”ではなく体力方式で、0になると死んでしまうのだが、
トカゲなどの敵と接触するときだけでなく、
高いところから飛び降りたりしたときもダメージとなる。
そのときにプレイヤーは苦しそうに屈み込み、
『ビビビビビ』と打ち震える。(しばらく操作不能)
復帰時に敵がその場にいると、再び『ビビビビビ』…。
「体力方式だからなるべく敵に避け難くしよう」とでも思ったのか、
ゲームスタート時のマップからして、通路が狭くてルートも少ない。


ワープした先も似たようなマップが続くので、ちっとも先に進んでるように感じない。
そういう意味では、異空間に迷い込んだという臨場感は出ているのかも知れない(^_^;
(この穴から出られずプレイ断念(爆))

 

planner
kishin

designer
e.yamada

composer
t.kashiwagi