バカ映画大研究(33)「最後の少林寺」


最後の少林寺
ジャンル:アクション
上映時間:102分
1986年香港映画
監督:ウェイ・ハイフェン
出演:ツィー・ポーワァ

名家に誕生したのちの南派少林寺三雄の一人、方世玉。
そこに「(方世玉の)誕生祝いに心付けを銀貨500枚くれ」
めちゃくちゃな事を言う悪の武道家登場。
方世玉の母親とその師匠に追い払われた悪の武道家は、
「いつか息子を殺しに来るからな!覚えてやがれ!」と逆恨みして退散。
方世玉を守るため、母親は彼を強い武道家に育てる。
やがて青年となった方世玉は少林寺へ入門する。
3年間の修行を終えた方世玉は卒業試験として卍戦に挑戦する。
卍戦とは何か?


卍の形に並んだ少林寺僧と戦うという謎の試練。
先の方の人は出番少なそうだな!
そして卍戦で勝利(?)した方世玉は、なぜか杭の上で武道家と戦う事になる。
卒業時に「武芸者の李巴山は杭州が彼の地盤だ。
彼の技からも必ず何か得るものがあろう」と言われているが、
なぜいきなり試合をしているのか?
そして試合後になぜ弓矢隊に襲われるのか意味不明だ。
観客に変装していた少林寺の先輩達が、
「俺達の頭を渡って逃げろ!」という指示もわけわかんねぇ・・。


杭から降りて普通に走ればいいだろッ!
そこから家族と一緒に出掛けた旅行先で、悪の武道家の主催する武道大会に遭遇。
「主催者は雷洪という実力者です」「あの男だわ!」
悪の武道家の名前なんて劇中出てきてないけど、なぜ気づいたんだ母よ。
そんなこんなで方世玉は悪の武道家とその当主らと舞台の上で戦う事になるのだ!

ちなみに本作には「続・最後の少林寺」という続編が存在する。
・・「最後の~」言うとるやないかい!

 

警戒レベル:

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カレー番長への道 ~望郷編~ 第348回「GO-2 CURRY」

今回は志村三丁目にある「GO-2 CURRY」でカレー修行だ。


「GO-2 CURRY」は
ゴーゴーカレーではなく「ゴートゥカレー」と読むらしい。
KENTAの「go 2 sleep」と同じ理論だ。

店内の席数は少ない。
5卓ぐらいか。
コロナ対策であるのかも知れない。
テイクアウトがメインなのかな?
店主はバングラディッシュの方らしい。
てことはバングラディッシュカレーがベースなのかな?
メニューを見るとカレーとケバブが半々ぐらい。
カレーはバターチキンカレー、サグチキンカレー、グリーンカレー
チーズキーマカレー、野菜カレー、牛すじカレーの6種。
サイズはMとLが用意されており、200円の差額が設定されている。
俺様は「サグチキンカレー」のL、トッピングにフライドエッグを選択した。
やがてカレーがやってくる。


カレーライススタイルの盛り付け。
ライスの上にトッピングのフライドエッグ。
そして副菜として少しだけアチャールとポテトサラダがついている。
(「ポテトサラダはサービスです」と言っていたので通常は無いのかも)
カレーは凄くマイルド。
スパイシーさはほとんど無い。
もしかしたら日本人向けに調整してるのかなぁ。
そして鼻に届くのは舞茸の香り。
舞茸が入っているインドカレーは珍しい。
これもオリジナルアレンジなのかも。
フライドエッグは思いのほか良いサポーター。
このカレーに合う。
それにしてもカレーの色が気になる。
一般的にサグカレーと言えばほうれん草のカレーの事だけど、
そうするともっと緑に近い色になるはず。
あんまりほうれん草の味もしないし、どのあたりがサグなのか謎だ。
(本来サグとは「青菜」の事だ)

ここのカレーがバングラディッシュカレーなのかどうかわからないけど、
日本人向けに工夫しているように思えて好感。
他のカレーやケバブも試してみたくなるね。

わが青春のPCエンジン(147)「ナグザットスタジアム」


ナグザットスタジアム
(ナグザット)
1990年10月26日/野球/6300円

 


ナグザットのPCエンジン参入12タイトル目。
PCエンジンの野球タイトルとしては9作目と遅めの参戦。
ちなみにPCエンジンのプロ野球ゲームを発売順に並べると以下の通り。

プロ野球ワールドスタジアム(ナムコ)
パワーリーグ(ハドソン)
パワーリーグII(ハドソン)
これがプロ野球'89(インテック)
ROMROMスタジアム(メサイヤ)
これがプロ野球'90(インテック)
パワーリーグIII(ハドソン)
ザ・プロ野球(インテック)
ナグザットスタジアム(ナグザット)
プロ野球ワールドスタジアム'91(ナムコ)
パワーリーグ4(ハドソン)
パワーリーグV(ハドソン)
ザ・プロ野球SUPER(インテック)
パワーリーグ'93(ハドソン)
ザ・プロ野球SUPER'94(インテック)

PCエンジンではデフォルメ野球ゲームのワールドスタジアムと、
リアル系野球ゲームの「パワーリーグ」が決定盤として認知されており、
付け入る隙が無い市場だった事が伺える。
そんな中でインテックは粘り強く食い込んできてたんだな。

モードは5つ。
1P MODE・・・・COM相手に好きなチームで1試合遊ぶ
2P MODE・・・・2P対戦を1試合遊ぶ
WATCH MODE・・・COM同士の試合を観る
PENNANT MODE・・ペナントレースを遊ぶ(途中セーブ可能)
EDIT MODE・・・・XチームとYチームの全選手の名前やパラメータを変更できる

また、設定として以下の変更が可能
・エラーのON/OFF
・守備のMANUALとAUTOの切り替え
・風のON/OFF
・コールドになる点差

 


プロ野球の12球団が揃っている。
さらにエディットをしていたら、XチームとYチームも加わる。
今回は「1P MODE」で伝統の“巨人vs阪神”戦をやってみる。

 


巨人の登録投手:
さいとーん、くわます、ぎだ、まきひろ、ごうだ、みやもうー、みすの、ひろた

阪神の登録選手:
なかぬす、きーよー、いけら、いぬまた、みこしま、すみとみ、のだだ、なかだん

 


巨人のスターティングメンバー:
1番:おがと
2番:かわうそ
3番:くろまにー
4番:はらたーつ
5番:ふらうん
6番:おかざち
7番:こまだん
8番:なこー
9番:さいとーん

阪神の登録打者:
1番:わだーん
2番:やままき
3番:おかか
4番:ぴりっす
5番:たおたお
6番:ななの
7番:やぎりん
8番:きーどん
9番:なかぬす

 


ビジュアルの感じはファミスタ寄り。
ファミスタ選手をちょっとマッチョにした感じw

 


アウトになると天使になって昇天する(^_^;

 


3回までは一進一退の攻防だったが・・。

 


ホームラン打たれて点差ひらいた・・。
それにしてもチアの人数多いな!

 


エラーになると股間押さえて痛がるw

 


6回でコールドゲームになり負けました・・。
はらたーつ。


ゲームはほぼワールドスタジアム相当。
これといった欠点は目につかないが、
このゲームならではの長所も特に思いつかない。
当時、完全オリジナルチームを作って
ペナントレースやってたら楽しかったかも知れないね。

ナグザットはPCエンジンに多くのタイトルを出した会社だが、
野球ゲームはこれ一本しか出さなかった。

今日のチョイ呑み(155)「平澤かまぼこ」

王子のあたりをブラ散歩。
このあたりはいま渋沢栄一が来てるようで、
駅前にも渋沢栄一スポットのルートが掲示されていたりする。
ただ俺様の知ってる渋沢栄一とは違う世界線だったけどw

 

さて、今日はそんな王子にある「平澤かまぼこ」でチョイ呑みだぜ。


ここは蒲鉾屋さん・・ではなく、
立ち飲みのおでん屋さん。
中は狭いので、覗いて自分が入れるスペースが無かったらあきらめよう。
この日はたまたま中程に1人分のスペースが空いていた。
ラッキ~♪
さて、まずは生ビールを飲みながら作戦会議だ。

 

最初はおでん種の中からいくつかチョイス。
大根、たまご、カレーボールを頂きます。


皿に盛られたおでんがすぐに運ばれてきて、
店主が皿の横に辛子を添えてくれる。
おでんは極めてオーソドックスだね。
スープが美味いね。そこまで濃くなくていい塩梅。

さて、お次は当初の目的だったこちら。


そう「チキンカレー」
なんでおでん屋にカレーって思われるだろう。
ここの店主はネパールの方なのだ。
つまりおでん屋でつまみとして食べられる本格的ネパールカレーってわけ。
旨味が効いてて良いカレーだわ、こりゃ。
酒が進む進む。
細かく刻まれたチキンとジャガイモがルーとの良い配分になっていて、
ツマミとして工夫されたカレーである事もわかる。
あー、このカレーを前におでんが霞んできちゃう。(^^;

 


そうそう、この店は注文ごとに会計するシステム。
予め小銭や千円札をたくさん用意して訪問した方がスマートだぜ。
次はこれとこれと・・と計算しながら注文を考えるの楽しい。

 


店の名前が「平澤かまぼこ」なのだから、蒲鉾も行っとかないといけません。
こちらは「源氏巻き」というおつまみ。
チーズとシャウエッセンを蒲鉾で巻いたもののよう。
マヨネーズがついてくるのがにくいね。
うん、想像通りの味w

 


最後に「鶏皮煮込み」でフィニッシュしたかったけど、
「今日は鶏皮作ってませーん」との事なので、
かわりに「牛スジ煮込み」でチビチビ行きましたよ。
うん、なかなかのゼラチンぶり。

ディープな感じのシチュエーションが体験として良い呑処だった。
ただ一品一品は高いかなぁ~。
一品会計でごまかされちゃってるけど。

 

店を出ると歩いて数歩のところに良い感じの公園がある。


まだお天道様が明るいうちに呑み終えて、
風情のあるこういう場所で酔いを冷ますというのもオツなものですな。


クルックー。

やっぱりセガが好き第70回「エル・ヴィエント」


エル・ヴィエント
ウルフチーム
1991年9月20日/アクション/8500円

 


ウルフチームメガドライブ6作目。
同年12月20日メガCDで発売する「アーネスト・エバンス」
1993年3月30日「アネット再び」と世界観を共有する三部作の1作目だ。
クトゥルフ神話をモチーフとし、禁酒法時代のアメリカを舞台にしている。

本作は主人公の少女アネットを操作して進めるアクションゲームだ。
美少女キャラを操作するアクションゲームはまだ少なかった時代だが、
メガドライブにはすでに日本テレネットからヴァリスIII」が、
メサイヤから魔物ハンター妖子 第7の警鐘」が登場しており、
何匹目かのドジョウ感はすでに出ていた。


「風」が迫りつつある……
その巨大な鎌首をもたげ、
来るべき凶々しい世界の創造のために…

大いなる「風」の力
~エル・ヴァエント~が胎動を始めた…


ニューヨーク、1982年
摩天楼は邪悪な闇の力に覆い尽くされようとしていた。
異界の邪神「ハスター」を信仰する狂信者達が
ハスター召喚の儀式を企てていたのである…


ハスターを召喚し人類の滅亡を企む教祖ヘンリー


ハスターの魔力を受け継ぐ少女レスティアーナ

教団とともにハスター召喚のために暗躍する
シカゴマフィアの首領アル・カポネ


超高層魔術建築エンパイアステートビルに邪神が降臨する


凶々しき野望を打ち砕くため、
今、一人の少女が疾る!!


邪神、ハスターの血と共に
教団に立ち向かう宿命の少女、アネット


「なぜ私達の邪魔をするの、アネット?
同じハスター様の血を引く仲間でしょう?」


「……同じ人間だからよ!!」

魔都N.Y.を舞台に凄絶な戦いの火蓋が切って落とされる!

 


頭身高めのアネットを操作するサイドビューアクション。
左右移動、しゃがみ、Bボタンでジャンプ。


ジャンプ高め。

Aボタンの通常攻撃はブーメランで、一度に2発まで出せる。
Cボタンの魔法攻撃はMPを消費するので連続使用には限度があるが、
待っていれば回復する。


最初に持っているのは火球攻撃。
まっすぐ飛んでいくだけだが、ブーメランよりは攻撃力が高そう。

画面の左上に「EXP」が表示されている。
このゲームは敵を倒すと経験値を貯める事ができ、
一定値に達するとHPの上限が上がる。
これはゲームオーバーになってコンティニューしても継続されるので、
ゲームが難しくて進めなくても、
コンティニューするたびにラクになるという親切設計だ。
(コンティニューは3回しか出来ないけど・・)


ちなみにこのゲームは一度倒した敵は出てこない。
これはどういう事がというと、敵を倒さずに進めば進むほど、
後半に成長が足りなくなり難度が増すということ。
時間制限は無いから、倒せる敵は全員倒して進むべし。


窓から鉢植えを落としてくる敵w
微笑ましい(^^;

 


扉から建物内部に入る場所もある。

 


倒すとバラバラになったり、大爆発したりする敵もいて
ハデな演出も散見される。

 


ステージ1のボスは戦車。

 


「久しいな、アネット」
アル・カポネ!!あなたがハスター信者に手を貸しているのね!」
「そうだ。そして君はまた邪魔をしようというんだな」
「いくらお金のためとはいえ、いい加減にしないと本当に恐ろしいことになるのよ」
「カネ…か、それもある。
だが3年前に失敗したハスター召喚を成し遂げたいという気持ちもあるな」
「そんな……狂気だわ!ハスターが復活したらみんな滅んでしまうのよ!」
「何とでも言うがいい、俺の心は変わらん……。
ラシュモアに行ってみろ、面白いものがお前を待っているぞ」

ステージクリアごとにこのような会話シーンが挿入される。
このあたりも含め、全体的にヴァリスに類似したフォーマットになっている。
(ヴァリス1作目はウルフチームが開発したタイトルである)

 


ここがアル・カポネの言うラシュモアだろうか?
そもそもラシュモアがどんな場所なのか知らんけどw


誰がなんのために設置したのかわからないコースがグニャグニャのリフトとか、
乗ると壊れる丸太橋とか、そんな丸太に埋め尽くされた縦穴とか、
風車みたいなのの上を渡ったりとか、
ここ一体どこやねん!
SASUKEの会場か?

 


ボス戦も積まれた丸太の上でw

 


「なかなかやるわね、アネット」
「あなたは?なぜ私の名前を知っているの?」
「レスティアーナ。貴女と同じハスター様の血を引く選ばれた人間よ」
「………!?」
「ハスター様は私が召喚してみせる。貴女に邪魔はさせないわ!」


「な…何を言っているの?あなたはハスター召喚のいけにえにされてしまうのよ!」
「…うそをついても無駄よ!
私はハスター様の無限の力を取り込むことが出来るのよ!!」

「あなたはだまされているわ!」
「何とでも言うがいいわ。私の邪魔をするのならそれなりの覚悟をしておくことね」
「待って!レスティアーナ」
「ひとまずはさよならアネット」

 


水龍を全て倒すと2つ目の魔法をゲット。


魔法ボタンを押しっぱなしにすると、2つ目の魔法が使う事ができる。
(右上のアイコンで確認できる)
魔法は5つまで増えるのだが、後に入手する魔法ほどタメ時間が必要となる。
今回手に入った水の魔法は、地を這う攻撃。
ここのように通路を塞ぐ炎を消すときにも使う。

 


グニャングニャンのスライムのようなボス。
中のコアみたいなのに攻撃を当てないと体力が減らない。




「アネットめ、ことごとく我々の邪魔をしおる」
「………」
「このままではハスター様の召喚すら妨害されかねんぞ!!」
「ヘンリー、あなたアネットを恐れているの?
あんな小娘、なにかしようものなら私がとどめを刺すわ」
「とどめ……か。アネットに敗れたお前が言っても今一つ信頼できぬ台詞じゃな」


「なに!?」
「いいか、お前はハスター様を身体に取り込む事だけを考えるのだ。
余計な事を考えるな!」

「……それは生贄になれという事なの?」
「何を言っている。お前は生贄になるのではない。ハスター様そのものになるのだ!」
「…………」

 


ステージ4は何だかわからんけどイルカに乗って海を進む。

 


巨大なキャラを出したいのはわかるけど、
ドットがデカいよ!(^_^;

 


海を渡り切ると3つ目の魔法をゲット。


縦に長い風の魔法。
敵がワラワラ出てくるシーンで便利になる。

 




「カポネさん!いい加減にハスター教団とは手を切って!」
「しつこいな、アネット。あまりしつこいと本当にただではすまなくなるよ」
「そんなこと言って……本当にハスターを復活させるつもりなの?」
「…………」
「とてもシカゴマフィアのボスとは思えないわ。
本当に危険な事が何かすら解ってないんですからね」
「…………」
「お願い。この件から手を退いて下さい。あなたも騙されているんですよ!」
「…………わかった。キャニオンの寺院をお前が越えられれば、手を退こう」
「キャニオン…グランドキャニオンにある寺院ですね」
「ああ、俺も奴らのやり方にはうんざりしていたのだ。嘘は言わん」
「わかりました。きっと越えてみせます!」

 




ステージ5のボスは手前に小さい泡があると攻撃が掻き消されて本体まで届かない。
風の魔法で泡を少なくした隙きを狙おう。

 


「アネット!無事だったか?」
「アーネストさん!!」
「突然カポネから連絡があってな、
ハスター教団の奴らが何か目論んでいると聞いて慌てて来たんだ」
「カポネが…そう、良かった」
「ハスター絡みならデトロイトにいるジークを訪ねてみろ。
ハスター教団のにはあいつが詳しいからな」
「うん……ありがとう!」
「当然のことさ。
カポネとは俺が話をつけといてやるからお前は安心して先へ行くんだ」

 




ステージ6のボスは3つの箱のどこに入ってるか当て続けると勝てるw
隅でしゃがんでいれば相手の攻撃は当たらない。

 


ジークフリード………さん?」
「アネットですか。何とも騒々しいことですね」
「ごめんなさい……でも聞きたい事があったから……」
「ハスター教団の事でしょう。連中また何か企んでますからね」
「レスティアーナという娘がハスターを召喚しようとしてるんです」
「ああ、よく知っていますね。
でもハスターを召喚させようとしているのはヘンリーという司祭ですよ」
「……ヘンリー?」


「そう、ヘンリーは強大な力をを与えるといってレスティアーナを騙し、
ハスター召喚の生贄に使おうとしているのです」
「な……なんて事なの」
「よく聞いて下さいアネット。
今、ヘンリーを乗せた飛行機が召喚の儀式場となる
エンパイアステートビルへと向かおうとしています」
「召喚の儀式をしようというのね」
「ヘンリーをエンパイアステートビルに入れてはいけません。
いいですね、レスティアーナを倒すのではなく、ヘンリーを倒すのです」
「うん…わかりました」
「気をつけて、相手は強大ですよ」
「はいっ。ありがとうジークさん」

 


こういう飛行機の上の戦いがゲームに登場するたびに
未来少年コナン」の影響を感じてしまうのは俺様だけだろうか?

 


飛行機のコアみたいなのを撃ち続けるボス戦。

 


「はっはっはっ……なかなか強いなアネット」
「…あなたがヘンリーね」
「まさかカポネの手を退かせるとはな……とんだ誤算だったわ」
「レスティアーナを返しなさい!」
「もう手遅れだ。レスティアーナの魂はすでにハスター様のものになっている。
後はハスター様のいけにえとしての役目を果たさせるだけだ」
「そんなことはさせないわ!」
「これ以上ムダな努力を重ねたいというなら、我々の建てた神殿、
エンパイアステートビルに来い。
レスティアーナと共に待っておるぞ!」

 


さて、いよいよ最終ステージとなるエンパイアステートビル
エレベータなどを使ってビルを上へ上へと登っていくのだが、
このステージに出てくるコウモリが大問題。


大量に出現してアネットを追尾。
アネットに接触するとずっとひっついて体力を減らす。
ひっつくと攻撃がうまく当たらない。
そうなる前に魔法で駆除すればいいんだけど、
このコウモリは倒しても無限に湧いてくる。
しかも倒しても経験値が増えない。
意地悪かよ!


ステージ地形もヒドイ。
例えばこの終盤の地点。左の突起にジャンプで乗ればいいのだが、
失敗するとスタート地点まで真っ直ぐに落ちていくという
嫌がらせにしか思えない設計・・。

 


なんとか最上部に辿り着き、
ボス戦に突入する頃にはHPが残り少なく・・。


このステージに来るまでは
比較的良心的なバランス調整がされているゲームだったんだけど、
最終ステージでバランス崩壊してるよ・・。
ちなみにこのステージで経験値が入るのは、
途中に数体出現する硬い兵士だけなので、
コンティニューしても体力アップしての再挑戦は望みが薄い。

俺様の考えた最善策は、このステージ以前のステージで、
コンティニュー3回を全て使って限界までレベルアップする事だ。
(その場合、最終ステージがワンチャンスになるけどね)

 


ドラゴンに変身したレスティアーナとは
どうしても消耗戦になる。
攻撃をなるべく避けながら効率的な魔法攻撃を当てていこう。

 


戦いに勝利したアネット。
風が邪悪な息吹を、平和の歓喜へと変化させるのを彼女は感じた。
しかし、レスティアーナがその足元に醜い骸を晒しているのを見ると
深い寂しさが込み上げてくる。
魂を奪われたレスティアーナをハスターの呪縛から解き放つには、
これしか方法は無かった……。
そして人類を救うにもこれが唯一の手段だったのである……。
ハドソン側から差し込む夕陽が、ビルの瓦礫を朱に染めてゆく……。
今、戦いは終わったのである。


PRODUCED BY
MASAAKI UNO

DIRECTED BY
HIROYUKI KAYANO

EXECTIVE PRODUCED BY
MASAHIRO AKISHINO

MAIN PROGRAMED BY
SMALL TARO

PLANNING AND STORY WRITTEN BY
CHISHIO OTSUYAMA

MAIN CHARACTER DESIGNED BY
KAZUTOSHI YAMANE

MUSIC COMPOSED BY
MOTOI SAKURABA

GRAPHIC DESIGNED BY
MASAYUKI MATSUSHIMA
KIYOKA TAJIMA
YUJI USHIJIMA
TOMONOBU KIZUKI


二人とも、今の内にせいぜい喜んでいるがいい……。
あと数年で世界は恐慌に襲われ、戦乱と混乱に満たされる…。
私が創り上げたこの素晴らしい構図を
たかがハスターごときに邪魔されてたまるものか…!


MUSIC SUPPORTED BY
RYOTA FURUYA

GRAPHIC SUPPORTED BY
YAMA CHAN

COOPERATION BY
CHIKAAKI TOKUHIRO
JUN HOYANO

SUB PROGRAMED BY
HIROSHI IZUMINO

BUS INESS WORKS
KIMITO IIJIMA
TABA CHAN

SPECIAL THANKS TO
KAZUYUKI FUKUSHIMA

ALL PLAYERS AND ALL CHARACTERS

ALL PRODUCED BY
WOLFTEAM

 


結局、最後はヘンリー教祖は登場せず。
そしてジークフリードは敵なのか?味方なのか?
全ての答えは三作目の「アネット再び」へ続く・・と思う。
(二作目の「エドワード・ランディ」は本作の数年前のお話)

ゲームとしては「ヴァリスIII」や
魔物ハンター妖子」とも見劣りしない力の入った作り。
最終ステージ以外は難易度のバランスも良かった。
レベルデザインゲームとしての割り切りが激しく、
「こんな地形の場所ある?」と苦笑いしてしまうような箇所が多い。
また、いまなぜここにいるのか良くわからないステージもあったり、
展開がプレイヤーに説明不足だったり、
世界観演出が大雑把なゲームに思えた。
キャラクターデザインはとても優れており、
特に主人公アネットは魅力的に描かれている。
本作でキャラクターデザインを担当したのは、
萩原一至先生のアシスタントをしていた山根和俊さん。
「エル・ヴィエント」は雑誌「BEEP!メガドライブ」で
コミカライズ化されている。
残念ながら未完で連載が終わってしまったが、
山根和俊さんはその後、本職の漫画家となる。

本作をプログラムしたのは、「グラナダ」の豊田利夫さん。
(パッケージ裏にも「グラナダスタッフが贈る」と記載されている)

カレー番長への道 ~望郷編~ 第347回「プネウマカレー」

今回は高田馬場「プネウマカレー」でカレー修行だ。


店内はカウンターのみのオープンキッチン。
まずは食券を買う。
といってもこの店はチキンカレーしかない。
食券はライスの量でチケットが分かれている。
(大盛、中盛、普通、少なめ)
トッピングはゆでたまご、チーズ、ヒヨコ豆のピクルスが追加可能。
毎週木曜と金曜は「特製辛口チキンカレー」が追加で提供される模様。
俺様は「チキンカレー(大盛)」ゆでたまごチーズを追加して注文。
この店はセルフサービスが徹底している。
トッピングのゆでたまごも自分で殻をむく。
やがてカレーがやってくる。


ライスの上にルーが盛られ、その上にチーズ。
チーズには炙りが入れてある。
ゆでたまごは自分で剥いたのを乗せた。
まずはチーズを避けてルーを試してみる。
口当たりはコクがあって旨味系のライスカレーになっている。
馴染み深い日本のカレー。スパイシーさは抑えめ。
チーズとも良く合う。次回チーズが無いと物足りなくなるかも。
食べれば食べるほど旨味のトリコになっていく。
これの正体はアンチョビらしい。出汁に使っているんだとか。
チキンカレー一本で勝負しているだけに、完成度が高いぜ。
プネウマ~。
トッピングのバリエーションがもう少しあると何度も来やすいけど、
オペレーションをシンプルにしたいんだろうな。

 

ところでプネウマってどういう意味?

MSXとはMSXの事である 第33回「ルーンマスター三国英傑伝」


ルーンマスター三国英傑伝
(コンパイル)
1991年5月24日/MSX2(ディスク)/ボード/6800円

 


前作「ルーンマスターII」から1年後。
3作目がリリースされた。
今度はディスクステーション内の1コンテンツではなく、
フルプライスの単体ゲームとしてリリース。
しかも今回のルーンマスターは、「三国志」の世界観だという。
めちゃめちゃ面白そうじゃないか!
そう思って当時、発売日に購入したんだよ。

 


1作目と2作目はマップが1つしか無かったが、
本作は最初に3つのシナリオから選ぶようになっている。
選べる英雄もシナリオにより異なる。

黄巾の乱

「蜀建国」

「三国鼎立」

ヨウガイ?!
めちゃめちゃマイナー武将!
孟獲もたいがいやぞ!
有名武将がほとんどいなくなったこの時代。
なんでこの時代のシナリオにしたんや・・。

せっかくだから「三国鼎立」を選んで、
諸葛孔明でプレイを試みる。


今回も順番にダイスで出た数だけマップを進む。
4人は別々のスタート地点から始まる。
世界観的には軍隊での行動風に演出されているが、
目的は最終ゴールにいるボスを倒す事で変わらない。


三国志の話なのでモンスターは登場せず、
「おばけイナゴ」などと無理矢理戦う。(^^;
バトルのコマンドに「ようじゅつ」というのが加わっている。
これはいわゆる魔法で、MPを消費して使うのだが、
施設で購入しなくても最初から使用できるみたいだ。

 


今回も村で装備などを整える。
村の施設は以下の通り。

 

【ひろば】
広場では志願兵を募る。
つまりHP回復。

 

【ぶきや】
せいりゅうとう(100G)
やり(300G)
しちせいけん(600G)
せいこうのけん(1000G)

 

【どうぐや】
せきしんたん(200G)
ぎんせんたん(500G)
きんせんたん(1000G)
そんごのしょ(800G)

 


【とばくじょう】
今回の賭博は猿の木登りレース。
3匹の猿から一着を当てる。
ちゃんとオッズも提示される。
1000Gまで賭けられる。

 

村の内容を見ると、前作までの構成と変わらないように思えるが、
本作は一番高い武器を買っても大して強くならない。
どうやら、マップで発生するイベントで強くなっていく模様。
これがとてもわかりにくい。

 


例えば、村人の願いを叶えると
「ちりょくが1あがりました」と表示される。


また、みかどの勅命を受けるイベントだと
「めいせいが1あがった」と表示される。

ところが、画面に表示されているパラメータには変化が見られない。
(「ちりょく」「めいせい」などというパラメータは存在しない)

 


よくわからないうちにこのマップのボスである「ばじゅん」のもとへ到着。
全然強さが足りずに敗北。
前作であればお金を貯めて、施設で強化して再挑戦していればいずれ勝てるのだが、
何回往復しても結果は変わらず。
攻略法のわからないままプレイ断念。

このゲームを買った当時も同じ理由で断念した事を思い出した。
「ルーンマスター」も「三国志」も大好きだし、
三国志ボードゲーム」というのを想像するだけで楽しげなのだが、
残念な結果になってしまった。
三作目だから内容をひねりたかったのかも知れないが、
前作までの魅力だった「わかりやすさ」を欠いてしまったのは痛かった。
前作そのままの内容でモンスターを三国武将にするだけでも良かったのになぁ。