MSXとはMSXの事である 第33回「ルーンマスター三国英傑伝」


ルーンマスター三国英傑伝
(コンパイル)
1991年5月24日/MSX2(ディスク)/ボード/6800円

 


前作「ルーンマスターII」から1年後。
3作目がリリースされた。
今度はディスクステーション内の1コンテンツではなく、
フルプライスの単体ゲームとしてリリース。
しかも今回のルーンマスターは、「三国志」の世界観だという。
めちゃめちゃ面白そうじゃないか!
そう思って当時、発売日に購入したんだよ。

 


1作目と2作目はマップが1つしか無かったが、
本作は最初に3つのシナリオから選ぶようになっている。
選べる英雄もシナリオにより異なる。

黄巾の乱

「蜀建国」

「三国鼎立」

ヨウガイ?!
めちゃめちゃマイナー武将!
孟獲もたいがいやぞ!
有名武将がほとんどいなくなったこの時代。
なんでこの時代のシナリオにしたんや・・。

せっかくだから「三国鼎立」を選んで、
諸葛孔明でプレイを試みる。


今回も順番にダイスで出た数だけマップを進む。
4人は別々のスタート地点から始まる。
世界観的には軍隊での行動風に演出されているが、
目的は最終ゴールにいるボスを倒す事で変わらない。


三国志の話なのでモンスターは登場せず、
「おばけイナゴ」などと無理矢理戦う。(^^;
バトルのコマンドに「ようじゅつ」というのが加わっている。
これはいわゆる魔法で、MPを消費して使うのだが、
施設で購入しなくても最初から使用できるみたいだ。

 


今回も村で装備などを整える。
村の施設は以下の通り。

 

【ひろば】
広場では志願兵を募る。
つまりHP回復。

 

【ぶきや】
せいりゅうとう(100G)
やり(300G)
しちせいけん(600G)
せいこうのけん(1000G)

 

【どうぐや】
せきしんたん(200G)
ぎんせんたん(500G)
きんせんたん(1000G)
そんごのしょ(800G)

 


【とばくじょう】
今回の賭博は猿の木登りレース。
3匹の猿から一着を当てる。
ちゃんとオッズも提示される。
1000Gまで賭けられる。

 

村の内容を見ると、前作までの構成と変わらないように思えるが、
本作は一番高い武器を買っても大して強くならない。
どうやら、マップで発生するイベントで強くなっていく模様。
これがとてもわかりにくい。

 


例えば、村人の願いを叶えると
「ちりょくが1あがりました」と表示される。


また、みかどの勅命を受けるイベントだと
「めいせいが1あがった」と表示される。

ところが、画面に表示されているパラメータには変化が見られない。
(「ちりょく」「めいせい」などというパラメータは存在しない)

 


よくわからないうちにこのマップのボスである「ばじゅん」のもとへ到着。
全然強さが足りずに敗北。
前作であればお金を貯めて、施設で強化して再挑戦していればいずれ勝てるのだが、
何回往復しても結果は変わらず。
攻略法のわからないままプレイ断念。

このゲームを買った当時も同じ理由で断念した事を思い出した。
「ルーンマスター」も「三国志」も大好きだし、
三国志ボードゲーム」というのを想像するだけで楽しげなのだが、
残念な結果になってしまった。
三作目だから内容をひねりたかったのかも知れないが、
前作までの魅力だった「わかりやすさ」を欠いてしまったのは痛かった。
前作そのままの内容でモンスターを三国武将にするだけでも良かったのになぁ。