MSXとはMSXの事である 第32回「ルーンマスターII」


ルーンマスターII
(コンパイル)
1990年5月20日/MSX2(ディスク)/ボード/3880円

 


本作は「ディスクステーションデラックス」名義ではあるが、
カップリングは「黒衣の貴公子」の店頭デモのみで、
ほぼ単品売りと変わらない商品となっている。
前作「ルーンマスター」から半年という短いスパンでのリリースとなった。

 

まずは前作同様にプレイ人数と名前を決定。
プレイ人数は1人から4人。
前作では50音が揃っていなかったが、
今回はちゃんと揃っているので、まともな名前を決められるぜ。

このあと、前作では職業を選択したが、
今回はキャラクターの名前で選ぶ。


今回は職業による売り物の違いなども無いので、
顔の好みで選ぶと良いだろう。
前作は男の戦士で遊んだので、今回は女子のジョアンカにするぜ。

 


ゲームの基本構成は前作から変わっていない。
順番にダイスを振ってマップを進む。

 


街を通過したら入るかどうかを選択。
街には以下のような施設がある。

 

【やどや】
かいふく(初期150G)・・消耗したHPを回復
HPアップ(初期400G)・・HPの上限を上げる
MPアップ(初期80G)・・MPの上限を上げる

今回は宿屋でHPとMPの上限も上げられる。
上限を上げていくと値段も高くなっていく。

 

【ぶきや】
ショートソード(10G)
ロングソード(70G)
クラブ(180G)
ハンドアックス(600G)
スピアー(960G)

一番高い「スピアー」を買えればもう用済みだ。
先の街でもラインナップは変わらない。
先の街では右キーで追加された商品に切り替わる模様。

 

【ぼうぐや】
レザーアーマー(50G)
チェインメイル(180G)
リングメイル(400G)
ブレストプレート(700G)
スケールメイル(900G)

一番高い「スケールメイル」を買えればもう用済みだ。
先の街でもラインナップは変わらない。
先の街では右キーで追加された商品に切り替わる模様。

 

【どうぐや】
ヒール1(30G)
ヒール2(150G)
ヒール3(350G)
ろこたみんV(800G)
きあらんH(200G)
せきとばX(200G)
がんまごう(400G)
ターボCC(600G)

一番重要なのはモンスターに負けない事なので、
お金に余裕があったら体力が全回復する「ろこたみんV」を
買えるだけ買っておこう。

 

【まほうや】
ニードル(30G)
ファイヤー(100G)
エアー(240G)
ウォーター(320G)
サンダー(480G)

一番高い「サンダー」を買えればもう用済みだ。
先の街でもラインナップは変わらない。
先の街では右キーで追加された商品に切り替わる模様。

 


【きょうがめじょう】
亀のレースで的中すればお金が増える。
オッズの要素は無く、1枚100Gで5枚まで買う事ができる。
的中すると掛け金が4倍になって返ってくるが、
完全に6分の1の運ゲーなので、たいして役に立たない施設。

 

【ちょうろうのいえ】
長老「おお!騎士どの。ちょうど良かった。ひとつ、頼みを聞いて頂きたいのじゃ。
実は、ここから西にある岬の灯台にニクシー達が棲み着き、悪さをして困る。
退治してくれればありがたいんじゃがのう(Y/N)」

と、長老に会いに行くとこのようなクエストを依頼される。
依頼を受けると寄り道ルートへクエスト達成に向かう。
達成できたらお金がたくさん貰えるが、断ってもゲームクリアには問題が無い。


画面を見て頂ければ一目瞭然だが、
前作では英語だったテキストメッセージが日本語になった。
それによって、よりRPGの冒険らしさが出たと思う。

 

 


バトルで複数のダイスを振れるとき、
前作は一回ずつ振っていたのでバトルにもの凄く時間を要したが、
今作は一度に個数分のダイスを振るので時間短縮になっている。
視覚的にも画面に複数のダイスが転がるので気持ちイイ。
また、強いモンスターはダイスの転がる数でそれとわかるのがイイね。

 




バトルで負ける(体力が0になる)と、最後に訪れた街の手前に戻される。
街で装備を整え直してイベントモンスターに再び挑もう。

 




アザソート「フフフ・・・貴様か?我らに楯突く愚か者は。
だが、それも無駄なこと、貴様はここで死ねぃ!!」

いよいよ最終ボス・アザソートとの戦い。
こいつがやたらと強い。
防御力が12もあるから、13以上の攻撃を与えないとノーダメージになってしまう。
また、ときおり「死ねぃ!」とか言いながら6D+9の攻撃をしてくる。


一度では勝てないから、何度も街に戻され、
そのたびに少しずつHPやMPの最大値を増やしていく地道な作業。
その間、他のプレイヤーが追いついてくるというバランス調整かな?

 


アザソート「ぐぅぅぅ・・・。この俺を倒していい気になるなよ・・・。
俺はただの下っ端に過ぎん。この仇はき・・っと・・・・・」


ついにアザソートをたおした!


ライル王「○○!このたびのそなたの働きで、フレアルトに再び平和が訪れた!
よって、そなたに“ルーンナイト”の称号を授けよう!!」


「ルーンナイトばんざーい」
「おうこくの新しい英雄ばんざーい!!!」

※この絵、とても女の子に見えないから、エンディングは各キャラ共通なのかもね。

 

GAME DESIGN
DOGEZAEMON

PROGRAM
KEMSX

GRAPHIC
ANEGO

SOUND
MR.SAKODA
SHIN

SOUND EFFECT
MATS

SAMPLING EDIT
MYAMO

SAMPLING VOICE
BUNTATTA
ANEGO
KARASUMA
RCC TV

PRODUCER
MOO NIITANI


前作に比べてプレイのテンポが向上しているので、
待ち時間も前作ほどは気にならなくなった。
ただ、終盤は敵も強くなるので1回の戦闘も長くなり、
みんなで遊ぶボードゲームとしてはバランスが悪い。
前作よりもマップ上に冒険らしいイベントが増え、
ワクワク感が増している。
特に今回の演出で効果的だったのはボイス
掛け声などがサンプリングボイスによって鳴らされ、
盛り上がりに加担している。
特にラスボスのアザソートはよくしゃべる。

わずか半年で前作の課題点をここまで改善し、
ゲームとしての魅力を向上させたのは素晴らしい。

さて、では前作に引き続き、モンスターグラフィックを少しだけコレクション。
スタッフロールを見ると、グラフィックは全てANEGOさん一人で描いている。
ANEGOさんの貢献度高い。