88ゲーム回想録(50)「コラムス」


コラムス
発売元:システムソフト
発売時期:1992年4月
対応機種::PC-8801mkIISR以降
ディスク2枚組

1990年3月に稼働したセガのアーケード向けパズルゲームの移植。
テトリス」で火が点いた“落ち物パズル”という様式のゲームは、
二匹目のドジョウを狙って様々なものが登場したが、
その中でも成功の部類に入るのが「コラムス」であった。


ゲームメニューは
NORMAL、FLASH、STAGE、VSの4つ。


NORMALはハイスコア目指して無限にジュエルを消していくモード。
縦に3つ連なったジュエルが落ちてくるので、
順番を変えつつ積んでいく。
縦、横、斜めに同じジュエルが3つ並ぶと消える。
2人プレイも可能。
ジョイスティックでのプレイも可能。
CLASSはNOVICE、AMATEUR、PROの3つから選べる。
スピードは0~9から選べる。
タイムトライアルをONにすると3分遊んでスコアを稼ぐモードになる。

画面全体に対してプレイフィールドは狭く、
演出も最低限で地味だ。

FLASHは最初から何段かジュエルが積まれており、
その中で光っているジュエルを消すとクリア。

STAGEはFLASHルールのゲームを連続でクリアしステージを進めていくモード。

 


ステージ5はボーナスステージ(?)になっていて、
下段からジュエルを発射して消していくルールなのだが、
このステージは5秒しか遊ばせてもらえず忙しない。

 


どうやら5ステージごとに背景やジュエルの模様が変わるようだ。
もしかしたらこのゲームで唯一エンディングがある可能性を感じたが、
よく見るとステージの値に千ケタ目がある・・。
果てしないので確認するのを諦めた(^_^;

 


VSはCOM対戦や二人対戦が出来るモード。
COM相手の場合はイカやサムライなどから相手を選ぶ。
たぶん右にいるやつほど強い。
2つ目はシステムソフトの「遊兎伝」主人公だろうか?
凄い。「遊兎伝」は88では出ていないゲーム。
こんなところで痕跡があったとは!

 


ジュエルを消すと相手の地面が迫り上がる。
また自分の迫り上がった地面が戻っていく。
先に積み上がった方が負け。


迫り上がる地面に絵が描いてあるのはちょっと面白いw
(この絵は何パターンかある)

 


オプションではBGM変更、ジュエルのデザイン変更、
スコアボードの閲覧や記録などを行う事ができる。


このように演出面では地味ながらも、
ゲーム構成としては及第点のものになっているタイトルであるが、
そもそもこの時期に88版コラムスが求められていたかというと、
そんな空気は俺様の周囲では感じなかった。
本作が登場した1992年は88の市販ゲームがリリースされた最後の年で、
本作を含む3本しかゲームが登場していない。
中古ゲーム店を除けば88ソフトの棚は撤去されているような時代に入っていた。
つまりすでに88は終わった市場だったのだ。
また「コラムス」はアーケード版が登場した4ヶ月後には、
メガドライブへスピード移植が実現しており、
その後、PCエンジン版、ゲームギア版などが登場。
また、パソコンでもMSX2版、98版、TOWNS版、68版などがリリース。
88版は最後発となっていた。
そんな状況下であえて88版を買う理由が無かったように思えるのである。