88ゲーム回想録(62)「ミオのミステリーアドベンチャー」


ミオのミステリーアドベンチャー
システムソフト
4500円
PC-8801

 


1979年に福岡で創業されたシステムソフト。
8001向けのコンパクトなゲームを多数リリースしていた同社が
(おそらく)初めて手掛けたアドベンチャーゲームである。

 


ミオはパパとママがお出かけしたので一人ぼっち。
今日は天気も良いので向こうの丘まで遊びに行こうと思いました。
ここはアメリカの広大な草原。
ところが山裾の森の近くに着いてみると突然空が暗くなり激しい雨が降ってきた。
「大変!ずぶ濡れになっちゃうわ。」
ふと見ると向こうの方に大きなおウチ。
「あのおウチで雨宿りさせてもらおう。」
「コン コン」
「...」
「誰もいないみたい」
「入っていいかしら」
「あれっ開かないわ、どうしてかしら」

さあ、ミオちゃんを助けて下さい。

 


コマンド入力式のアドベンチャーゲームで、
コマンドだけでなく、テキストも全て英語である。
一部カナでの表示もあるので、
あえて英語での構成を選んだと思うが、
日本人としては遊びづらさは否めない。

 


途中、魔女と遭遇するとスカッシュ勝負を挑まれる。
(なんで?)


奥面の壁から跳ね返ってくる球にカーソルを合わせるゲーム。
こっちの方がゲーム本編じゃないか?と思える作りw

 


本作はマイクロキャビン版「ミステリーハウス」を模倣したゲームで、
冒頭の白黒の家の絵や、配置物だけ変化する室内の構成など、
あえて寄せていっている。
無味乾燥とした世界の「ミステリーハウス」に
ふしぎの国のアリス」風のキャラクターを登場させた事で
ゲームに色をつけたのは本作の功績。