成龍拳
1977年制作
香港
[原題]剣・花・煙雨江南
[英題]TO KILL WITH INTRIGUE
監督:ロー・ウェイ
製作:ロー・ウェイ
製作総指揮:シュー・リーホァ
脚本:クー・ルン
上映時間:107分
日本公開日:1984年5月12日公開
出演:ジャッキー・チェン(小雷役)、シュー・フォン(丁役)、
ジュエ・リンロン(千々役)、シン・イルリョン(金川役)
製作年度のジャッキー年齢:23歳頃
武俠小説『剣・花・煙雨江南』が原作で、原題も『剣・花・煙雨江南』になっている。
また、原作者のクー・ルンは本作の脚本も担当した。
舞台は中国・江南の山岳地帯。
その日は総督の還暦を祝う宴が催されていた。
提督の息子・小雷を演じるのがジャッキー。
小雷は彼の子供を身籠もっている恋人の千々に冷たい態度で別れを告げ、
さらに宴の席で強引に客を帰らせて父の顔を潰した。
だがそれには理由があった。
かつて成敗した盗賊団“花蜂党”の襲撃を知ったからであった。
父に真実を告げ、母と3人で“花蜂党”を迎え撃つ事になる。
そして両親を殺され、たった一人生き残る小雷。
その頃、傷心の千々は小雷の友人・金川と一緒に旅に出てしまう。
小雷はというと、花蜂党の女頭領・丁が千々に見えてしまい、
一夜を共にしてしまうw
小雷が好きになる女頭領w
とある日、小雷は3人の刺客に襲われる。
彼等は流血党。
3人相手に戦う小雷。
このときヒーローモノみたいなBGMが流れるw
これ日本吹き替え版で付け足したものっぽい。
一人は倒すが、毒ガスみたいなのを受けて敗北。
だが刺客の雇い主が人違いだった事に気づき小雷を助ける。
彼は土地の警備隊長だった。
金川に輸送していた宝石を盗まれたと彼を追っていたのだ。
回復した小雷は警備隊長のもとを去り、再びあてもなく千々を探す。
そこにまた現れる女頭領。
「あなたはケダモノ以下よ!」と突き放すが、
小雷が去って行くと「私も女よ!名前くらい聞いてよ!」と泣き叫ぶ。
この人、相当なツンデレだw
警備隊長と再会した小雷は、酒を酌み交わし、輸送隊に合流する。
輸送隊が報復に来た流血党に襲われる。
恩を返すため小雷が一人で戦うが、
斧の先についた鎖鉄球みたいなのでダメージを受けた上に腹部を剣で貫かれる。
ジャッキー死んだろ、これ。
そこへ駆け付けた女頭領が悪漢を全員始末する。
女頭領は「彼を救えるのは私しかいない」といって
死にそうな小雷を引き取るのだった。
一方、警備隊長は宝石を盗まれたお詫びに王族のもとへ向かうが、
そこにいたのは金川だった。
彼の正体は流血党の首領だった!
警備隊を壊滅させるために罠を張っていたのだった!
警備隊長は金川に殺される。
一方、腹部を剣で貫かれたけど、
女頭領のもとで回復していた小雷(爆)。
全てを聞かされ、女頭領を相手に修行をする。
女頭領は小雷に焼けた炭を食べさせたり、
熱した鉄ヘラで顔を焼いたりするドSっぷり。
最後には小雷を認め、成龍拳の極意書を渡す女頭領。
こうして小雷は金川の屋敷へ忍び込み、金川とタイマン勝負。
戦いの途中で「ヤツを倒すには成龍拳しかない」って言うんだけど、
どのあたりの攻防が成龍拳だったかよくわからないw
最後もオビで首吊りにして倒したし。
こうして愛する千々を取り戻した小雷であった。
金川とのタイマン勝負は韓国ロケで撮影され、
少数のスタッフで撮影となったため、ジャッキー自身が監督したという。
ツンデレが過ぎる女頭領とか、変な武器を使う刺客達とか、
まわりのキャラが怪し過ぎてジャッキーの存在感が薄くなっているように思う。
成龍拳がもっと違いがわかりやすい特徴があって、
それを使った戦いが印象強くなってたらもっと違ってたかも知れない。
日本劇場公開版では北原拓の歌う主題歌「成龍拳」が挿入されている。
(ちなみに「成龍拳」という言葉が使われているのも日本版のみだ)