遠征してでも食べたいプレミアランチ(109)「福玄丸」

今回は博多ふ頭からフェリーに乗り、玄海島というところにやってきた。

玄界島は人口353人の小さな島。
小さな島なので1時間ぐらいで島の周囲を一周できる。

 


途中に使われていない監視小屋みたいなの発見。
中を覗いてみると・・


バイオハザードの舞台くらい荒らされている(^_^;

そこからさらに島の周囲をまわっていく。

 

それにしても、岩場にはたくさんのペットボトルが放置されている。


この島は観光地では無いが、こういう現実を見ると悲しくなってくるな。
直接ここに捨てたのではなく、
海に捨てられたものが流れついたものが多いんだろうが・・。

 


この島には2つの神社がある。
そのうちの一つが「小鷹神社」だ。
ちょうど島を一周するぐらいの場所にある。


めっちゃ急な階段を登る。


ここが小鷹神社。
この玄界島には「百合若伝説」という言い伝えがある。
時は平安時代
蒙古襲来の討伐軍の大将に任命された百合若。
戦いに勝利した百合若の軍は、玄界島で休息。
百合若の地位を狙っていた部下の別府兄弟。
眠りについた百合若を島に置き去りにし、百合若は戦死した事にした。
百合若の妻は心を痛めて、百合若の飼っていた犬、馬、鷹などを野に放った。
鷹の緑丸は博多から飛び立ち、百合若のいる玄界島に降り立つ。
百合若は緑丸を通じて妻と連絡を取り合うようになる。
そして最後には島を脱出し、裏切者を制裁する事に成功するのだった。
そんな緑丸が祀られているのがこの「小鷹神社」なのである。


ちょっとまって。
そう言えば福岡を本拠地とする福岡ダイエーホークスのマスコットって・・。


そういう事か!
福岡の英雄って事か!
(・・調べたら全然関係ありませんでしたw)

 

ちなみにこちらはもう一方の若宮神社にも行ってみた。


木々に囲まれた山の中にひっそりとあって神秘的である。

 

さて時間はお昼に近づいてきた。


予め予約していた「福玄丸」にやってきた。
この島で食事が出来る店はここしかないらしい。
しかも事前予約しないと利用できない。
ちなみにこの島には宿泊施設もない。
つまり無計画に島へ上陸してしまった人は、
食事も出来ずに野宿する事になるのだ!
そうだ。この島は玄海集落なのだ!(それ言いたかっただけ)

 


まずは先付けをアテにビールを飲みながら島一周の疲れを癒やす。
先付けは「タコとキュウリの胡麻和え」「鯛の茶碗蒸し」
最初からめっちゃ美味い・・。
これは早めに日本酒に切り替えるべき。
この店はコースのみなので、決まった料理が順次提供されてくる。

 


なんじゃこりゃーーーーーーっ!!!!
凄い刺し盛りがやってきた。
これランチだぜ?
この店は店主が漁師。
自ら獲ってきたものを調理する店である。
1時間前に穫れたというイサキ、タイ、カワハギ、イカといったものが並ぶ。
どの刺し身も鮮度の化け物!
プリップリの舌触りに噛むほどに溢れる旨味!
正直、俺様が今まで食べた刺し身の中でトップの鮮度。
ここまでの刺し身を食べた事が無い。
美味過ぎ!やばばば。

 


日本酒は福岡県八女市「喜多屋」
鮮度に合うキリッとした辛口。

 


次は「アジの塩焼き」
アジなのにアユみたいに繊細!
酒を忘れてパクついてしまったぜ・・。

 


次は「タイの煮付け」ゴハン
一口食べるたびにゴハンを掻っ込まずにいられない!

 


最後は「タイのだし汁」
締め括りに相応しい深い出汁。

いや、素晴らしいランチだった。
もしかしたら人生最高のランチだったかも知れない。
わざわざこれを食べに島に渡った甲斐ありまくり!!
これ、別の季節に来たら提供される鮮魚も変わってくるんだろうね。
また来たくなったなぁ・・。

 

食後、博多へ戻るために波止場へ戻る。
そこにはプレハブで運営されているカフェがオープンしていた。
そこでアイスコーヒーを飲みながら帰りの便を待つ事に。

なんだかここは島で暮らす猫達が集まるカフェらしい。


そうか、ここは天然の猫カフェってわけかw

癒やされたぁ~♪