カレー番長への道 ~望郷編~ 第440回「円山教授。」

今回は札幌西18丁目駅近くにある「円山教授。」でカレー修行だ。
札幌駅から歩いて行ったのだが、45分ほどかかった。
遠い(^◇^;)。
店は住宅街にあって、夜は店の灯りが暗がりの中で幻想的だ。

期待が高まり店内に入ると、内装も凝っていて、
カレー洋館に招待されたような気分だ。
奥のカウンターに案内され、メニューに目を通す。
それぞれのカレーの紹介も凝っている。
それぞれのメニューに物語があるのがわかる。

どのカレーも美味いんだろうなと思いつつ、
この店の原点である「浜カレー」を食べる事にした。
もともとこの店は積丹市にあり、そこでカレーの研究を重ね、
「これなら勝負できる!」と札幌に進出。
そのときのカレーが「浜カレー」だったらしい。
辛さとライスの量が選べる。
辛さは10段階あるうち、中辛の3を選択。
ライスの量は一番多い大(400g)にした。


やがてカレーがやってくる。


粘土の強いカレーの海、
そして白米の島の上には海鮮を中心とした華やかな具の密度よ。
エビ、ホタテ、ホッキ貝、イカ、牡蠣、カボチャ、
ニンジン、パプリカ、ブロッコリー、ナス、蓮根。
記憶から抜け落ちてる具があったら失礼。
基本的に海鮮はソテーになっていて、野菜は素揚げされている感じ。
ルーだけを一口食べた時、おやっ?と思った。
確かに美味いカレーだけど、
極めてオーソドックスで特別なカレーには感じなかったからだ。
ところが海鮮と一緒にカレーとライスを口に入れた時、
衝撃が体を走った。


海鮮の塩味とルーが合わさると激烈に美味い!
海鮮の質も良いのだろう。
だがそれだけでなく、
このカレーがこの海鮮とのバランスを考え抜かれたカレーなんだ。
そして野菜と食べても美味かった。
このルーには甘エビを出汁に使っているらしく、そのあたりに秘密がありそうだ。
美味い。美味過ぎる。
これは傑作カレーだわ・・。
ところがメニューを見て驚愕の事実を知る。
メニューを見ると「煮込み浜カレー」なるものがあり、
店主によると
「盛り付けの美しさには劣るが、味は断然煮込み浜カレーの方が上」とのこと!
マジかよ・・。絶対食べたいじゃんよ・・。
この店は他に「チーズとポークのカレー」「しびれ鶏カレー」
「牡蠣とひき肉のカレー」「ひき肉ときのこのカレー」「豚麻婆カレー」
「野菜とポークのカレー」「鶏サバカレーパキスタン風」
「平取和和牛のビーフカレー」といった気になるカレーが目白押し。
こんなカレー屋さんが家の近くに欲しい・・。