わが青春のPCエンジン(156)「ヘルファイアーS THE ANOTHER STORY」


ヘルファイアーS THE ANOTHER STORY
(NECアベニュー)
1991年4月12日/横シューティング/7800円
CD-ROM2用ソフト

 


ヘルファイアー」は1989年4月に東亜プランからリリースされた
アーケードの横スクロールシューティングである。
1990年9月28日にメガドライブへ移植
メガドライブ版は東亜プランが自社開発しメサイヤが販売していたが、
本作はオフィスKという会社が開発し、NECアベニューが販売している。
(「オフィスK」はNECアベニューの関連会社だろうか?)

タイトルが「ヘルファイアーS」になっているが、
ゲーム本編はわりと忠実に再現しており、
ゲーム進行に合わせてボイス入りのビジュアルシーンで演出するという
PCエンジンのCDタイトルではよく見られた手法でアレンジされている。
また、副題に「THE ANOTHER STORY」とあるように、
原作の世界観設定とは異なる設定でビジュアルシーンが描かれている。

 


無限に広がる大宇宙。
悠久とも思われる果てしない時間の中で
人類の繁栄もまた、夜空に輝く流れ星に等しい。




「キクマサ、ロッコ、敵の戦闘力はこちらより上だ、火力を集中しろ!」

「無限に広がる大宇宙」って
松本零士作品以外でも使っても良かったのかw

 


ドドーン!!


カオル「なに?敵襲?」


所長「敵に発見された。カオル、至急第二格納庫へ向かってくれ。
未完成のスタンビートを運び出すんだ。」
カオル「第二?第一格納庫のスタンビートは?完成してたでしょ。」
所長「直撃だ。シミュレーション中だった正規パイロットともども
跡形も無くなった。」
カオル「正規パイロット・・ケリーやライナスが!?」
所長「スタンビートの触媒がアインシュタインクラップを起こさなかった事が
せめてもの慰めだ。起きれば半径数キロの大地が消滅する。」
カオル「ライナスが・・」
所長「急げ、ここも長くは持たん。」




カオル「ごめーん、遅れた。」
ユウ「オールグリーン。いつでも飛べるわよ。」


所長「トキツ君、トウゴウ君、脱出準備は完了した。目的地は南米基地。
そこでスタンビートは最強の兵器に生まれ変わる。」
ユウ「南米?しかしアマゾンは真っ先に攻撃を受けて、
惑星改造により壊滅状態のハズです。」
所長「そこに敵の油断があったのだ。
地下70階を誇る南米は、今となっては地球最後の拠点だ。
よいか、スタンビートを頼んだぞ。」
カオル「了解しました。パパ・・いえ、所長はいかがなさるのですか?」
所長「敵の目をこちらに惹きつけておく。
君達が成層圏に上がるまでは持ちこたえて見せよう。急げ、発進しろ。」




ユウ「ダメ!振り切れない!」
カオル「出るしか無さそうね。行くわよ!」
ユウ「了解!」

 


システム的には原作に忠実。
メガドライブ版にあった「ハイパーカノン」は未実装で、
敵の攻撃を2回防ぐ事の出来る「シールド」がアーケード版から追加されている。
また、原作に比べて「1UPアイテム」や
強化アイテムが出やすく調整されているようだ。
メガドライブ版は1人プレイ専用だったが、
こちらは2人協力プレイが可能になっている。

 




カオル「衛星軌道下にこんな要塞があるなんて。」


ユウ「北東軌道上に金属反応多数。迂回しないと身が持たないわ。」

 




ユウ「聞きしに勝るわね、惑星改造技術って。」
カオル「ここはアフリカ西部のはずでしょ?」
ユウ「うん、ダカールあたりね。」
カオル「なんて酷いことを、許せない。」
ユウ「でも、砂漠よりはマシじゃないの?」

 




カオル「南米基地も敵の手中に落ちていたのね。
最後の希望だったのに・・。ユウ、これからどうしようか?」
ユウ「はあっ!」
カオル「ユウ、どうしたの?」
ユウ「垂直方向60キロからのシグナルをつかまえたわ!
さっきの巨大メカのコントロールみたい!」
カオル「行ってみようか」
ユウ「なに言ってんのよ、敵がドーッと押し寄せてくるのよ、あーん、待ってよー!」

 




ユウ「敵のコントロールシグルナルが消滅したわ。今のがコアだったのよ。」
カオル「コア?それにしては随分手応え無かったじゃない?
・・と言いたいところだけど、正直限界ギリギリよ。
こっちのユーゴールは悲鳴をあげてるわ。」
ユウ「とにかく、これで時間稼ぎが出来るわね。
外宇宙から増援には時間がかかるだろうし。
これもトウゴウ博士とアインシュタインのおかげね。」


カオル「帰ろうか。研究所が気がかりだわ。パパも無事ならいいけど。」
警報が鳴る。


ユウ「なにコレ!?重力変動・・5000・・10000・・100000!
もの凄い質量、衝撃波、来るわよ!」




ユウ「なによ、なんなのよ!中心部にエネルギー集中。撃ってくる!
ビーム半径11キロ、冗談じゃない。どうする?」


警報鳴り続ける。


ユウ「カオル!どうしたの!?」


カオル「さっきの衝撃でアインシュタイン制御皮膜がやられたわ。
オーバーヒート、ユーゴール制御不能
機首を、向きを変えて、そのままだと要塞に突っ込むわ。」


ユウ「脱出して!」


カオル「無駄よ。瞬間無限融合アインシュタインクラックを起こしたら、
周囲にあるもの全てが破壊されるわ。ならいっそのこと・・」


ユウ「待って、待ちなさいよ冗談やめて。
あんたに貸してたお昼代返して貰ってないんだからやめてよ!」


カオル「要塞が撃ってくるわ。早く離れて。
お昼代は返したかったけど、棚の上のCD、ユウの気に入ってたやつ、あげるから。」
ユウ「ライナスが死んだからってはやんなよ、お昼だって奢ってあげるからさ!」

 

 

PROGRAM
MASAAKI KUDOU

EXECUTIVE PRODUCER
MAKOTO SAKIO

PRODUCER
TOSHIO TABETA

DIRECT
TOSHIAKI OOTA
MASASHI YAMAGUCHI
SHINJI ARAMAKI
KOUJI MATSUDA

SELL ANIMATION
ARTMIC

KAORU YUU DESIGN
HIROYUKI KITAZUME

CHARACTER VOICE
KAORU AS 
 YUMI TOUMA
YUU AS
 ERIKO HARA
TOUGOU AS
 KOUJI TOTANI
AKIMOTO AS
 SYUUICHI IKEDA

GRAPHIC
KANAKO KASHIMURA
YAX TAKAHARA
HIROSHI TAKAI
KENICHI NAKADA
KENICHI THUBOKURA

COMPUTER ANIMATION
TOSHIO TABETA

MUSIC ARRANGE
TS MUSIC

SOUND
HIROJI SAWAI
YASUHIRO KAWASAKI

SOUND EFFECT
AKIHIRO SAITOU

ASSIST
NORIKATA MAKINO
HIDEKI MESUDA
KENICHI YAMASHITA
FUMIKO SUZUKI

SPECIAL THANK
YUKIHIRO TOO
KAORU MUROHOSHI
MASAS.
HISAKO OONARI


オリジナルの「ヘルファイアー」はかなり硬派な部類に入るゲームであるが、
主人公を二人の美少女にする事で訴求相手をそっち方面に大きく舵を切った。
CDの大容量を最大限に利用する上で
アニメーションやボイスを使ったビジュアルシーンの多用はポピュラーな方法であり、
アニメファンに訴求していくとこういった路線になっていくのは、
その後のPCエンジンのCDタイトルを見て行っても明らかだろう。

主人公が犠牲になって終わる衝撃的なバッドエンドは賛否あると思うが、
俺様は好きだし印象に深く刻まれた。
CD音源によるデラックスなサウンドもいいね。

ビジュアルシーンが魅力のゲームなだけに、
高難度が邪魔してテンポが悪く感じた。
特に終盤はアタリの大きさとスピード制御のしずらさから、
敵の弾や壁にすぐに衝突して瞬殺を繰り返した。
このゲームはもっとヌルくすべきだったと思う。


余談だが、本作はビジュアルシーンを省いたHuカード版も発売を予定していた。
PCエンジン版の一番の魅力がビジュアルシーンなのに、
ちょっと意味がわからないと思う。
発売中止になったのはやはり
「誰が買う商品だかわからない事に気づいたから」だろうか?