わが青春のPCエンジン(157)「ホラーストーリー」


ホラーストーリー
(NECアベニュー)
1993年2月26日/アクションシューティング/7200円
スーパーCD-ROM2用ソフト

 


「ホラーストーリー」は1989年7月にリリースされた東亜プランアーケードゲーム
横方向へ強制スクロールするアクションシューティングである。
そして家庭用唯一の移植がPCエンジンスーパーCD-ROM2向けにリリースされた。

 


難易度はかなり高い。
まずゲームの要であるジャンプ操作が独特で慣れない。
特に2段ジャンプは操作が失敗する事も多い。(アーケード版よりは改善されているが)
また、プレイヤー側の攻撃が貧弱。


装備は以下のマークの書かれたパネルを取る事で変化。(強化要素は無い)
【M】正面に直進する4連射ミサイル。
【>】短い射程だが、正面に連射し続けるカッター。
【L】連射はできないが、射程距離の長いレーザー。
【B】放物線状に投げる爆弾。2連射。
【3】斜め上に放つ3WAYショット。
これらの装備が一長一短過ぎて、どれも使いづらい。
オマケに飛んでいる敵に対して攻撃がすり抜ける事が多く、理不尽である。


▲例えばこのぐらい弾が敵に当たっているように見えてもスリ抜ける。

 


【P】と書かれたパネルを3つ取ると、攻撃を1回だけ防ぐプロテクトが装備される。

 


ダメージを受けると残機を1つ減らしてその場で復活。
コンティニューは無限だが、ステージの最初から。
このゲームはステージがかなり長いので、それだけでゲンナリする。

 


ステージ2は和風妖怪が出るステージなのだが、
絵的に奥面にありそうな屋根が天井になっていてジャンプ出来ず、
オマケにここに出てくる幽霊や火の玉にはこちらの攻撃が効かず、
プレイ続行の意欲を失った。

 

このゲームはスーパーCD-ROM2用ソフトでありながら、
アニメーションやボイスを組み合わせたビジュアルシーンのたぐいは一切無し。
それだったらHuカードで出せば良かったんじゃないか?と思うが、
製造コストがCDの方が安かったとか、そういう事なのだろうか?

世界観はコミカルで「妖怪道中記」のような雰囲気だが、
グラサンかけたおっさんが主人公だからか、
ポップさとは真逆のカルト的雰囲気で、
愛されにくかっただろうなとは推測する。(^^;

PCエンジンなのだから、主人公を露出の多い美少女キャラに変更し、
それをアピールしたビジュアルシーンでも挿入すれば、
それなりに目のつくタイトルになった気もする。
ジャンプアクションが作り慣れてない感じはいかんともし難いけど。