やっぱりセガが好き第84回「ガンスターヒーローズ」


ガンスターヒーローズ
セガ
1993年9月10日/アクションシューティング/6800円

 


コナミスーパーファミコン用ソフト「悪魔城ドラキュラ」、
魂斗羅スピリッツ」、「アクスレイ」などを開発していたチームは、
ガンスターヒーローズ」の開発を立案するが、コナミはその開発を却下。
チームは「ガンスターヒーローズ」を世に出すために
コナミを退社して会社を設立する。
その高い技術力によってゲームファンが一目を置く開発会社トレジャーが誕生する。
そして「ガンスターヒーローズ」はメガドライブで日の目を見る事になる。
それがトレジャーのデビュー作となった。

 


グリーン「ヤツをとめなければ!」


スマッシュ大作「ここから先は通さん!」


グリーン「ヤツは?!あの光は!おそかったかっ!!」


イエロー「地球が....たった一人の力で....」


グレイ「封印を解く石を集めよ。」


G.I.オレンジ「新世界の創造主を呼びさませ。」


ザコ「はかせ.. こんなものが掘り出されましたけど..」
ブラウン博士「ム.. こっこれは!? 彼らはっ!!」


ブラウン博士「原住民が帝国軍に襲われとる。急ぐのじゃ!」

 


プレイ開始時に4種の武器から1つを選び、
さらにステージも4ステージから選択可能。
二人同時プレイ可能。
十字ボタンの左右で移動、上で上を向く、下でしゃがむ。
Cボタンでジャンプ、Bボタンでショット。
また、操作の組み合わせで大ジャンプ、ジャンプアタック、投げ、空中投げ、
スライディング、ダッシュ、三角飛び、防御、拾う、ぶらさがる・・
といった様々なアクションを行うことができる。
ショットは4種類あり、2種類まで持つ事ができる。
Aボタンで切り替える事ができるのだが、
持っている2つの武器を合成する事ができ、
10種類の組み合わせで攻撃が変化する。

基本となる攻撃は以下の4種。
フォース(黄)・・マシンガン。連射系。
ライトニング(青)・・レーザー。貫通系。
チェイサー(緑)・・ホーミング系。
ファイヤー(赤)・・火炎放射。射程が短いが火力が高い。

どのショットも他のゲームと比べて景気よく射出して気持ちが良い。

このゲームは斜め上方向にショットを撃つ事もできるが、
止まって斜めに撃つ事は出来ないのでホーミング系の合成武器が有効。
撃ちっぱなしで避けに集中できるので、かなり楽にゲームを進められる。


自機にはLIFEが数字で表示されていて、攻撃を受けると減っていく。
0になるとゲームオーバーだが、コンティニューに回数制限はなく、
ステージ途中のポイントから再開できる。
ボスや中ボスにもLIFEの数字が表示され、0にすると倒す事ができる。

 




ステージ1のボスはメカを操縦する3人組だ。
おそらくはふしぎの海のナディア」に登場するグランディス一味のパロディだろう。




ブラウン博士「ワシの改造した自走車を仕え。ためらいは死を招く。心してかかれ!」

 


強制スクロールで列車と並走したり、
多関節の巨大ロボの小気味よい動きが楽しいステージ。

 


ブラウン博士「もうすぐ空中戦艦が発進しようとしておる。追うのじゃ!」

 


空中戦艦から戦闘機の機上での戦いへ。
エドワード・ランディ」を彷彿とさせるぜ!

 


イエロー「奇妙な要塞のあるじブラックが石を持っています。」
ブラウン博士「ブラックめ、スゴロク要塞などとふざけたものを作りおって。いけ!」

 


このステージは少し進むと、突然スゴロクのある場所に出る。
サイコロを掴んで投げ、出た目だけ進む。
(たぶんサイコロは1~3の数字しか出ない)
止まったマスに対応したミニバトルが始まる。


ゴールマスで待ち構えるボスを倒すとクリア。


ステージ1から4までクリアする事で4つの石を集めた事になるが・・。


ブラウン博士「ややっ!助けてくれい。」
ブラウン博士「おおう、助かったわい。
実はお主らのいない間に帝国の奴らがやってきて
イエローをさらっていってしまったのじゃ。」


グレイ「がははは、ムスメの命が惜しくば
キサマらの持っている全ての石を持って我の前に来い!

最も生きて来れればの話だがな。」
ブラウン博士「悔しいが、奴に従うしかあるまい。イエローを頼んだぞ!」

 




ブラウン博士「よくぞ無事に戻った!全て見ておったぞ。なに、案ずる事はない。
こんな事もあろうかと小型高速宇宙艇を発掘しておいたのじゃ。

この宇宙艇は方向ボタン+ジャンプボタンで
ブースト加速して瞬時に移動できるのじゃ。」

 


このステージのボスは宇宙船のコアから延びるバーと、
球体で構成された多関節ロボ。
当時は2Dゲームで3D的な表現を上手くやる事が
技術力のアピールとして効果的だった事を物語っている。

 


最終ステージは構成が面白い。
プレイヤーが近づいてくる様子をモニターで見ている幹部達。
そして幹部はプレイヤーの進行を防ぐため順番に部屋を出ていく。




グレイ「我々はとんでもない破壊神を呼び覚ましてしまったようだ....」


グレイ「うわあ!」
レッド「武器も無いのにどうすりゃいいんだ....」


グリーン「えらくメーワクかけたようだな。
意識が無かったにせよ、帝国軍に身を寄せ、

お前達にしてしまった事の償いを今、させてもらおう!!」


イエロー「にいさん!」

 

MAIN PROGRAMMER
YAIMAN

ENEMIES PROGRAMMER
1993/NAMI

TREASURE LOGO PROGRAMMER
KONIG ISHIDA

COOL CHARACTER CREATOR
HAN

BACKGROUND ARTS
IUCHI 6

MUSIC BY
N.HANZAWA

SOUND DESIGN
S.MUTAYA

SPECIAL THANKS TO
HIROMI
NORIKO
NAZO2 SUZUKI
K.SHINDOH

SUPERVISOR
M.MAEGAWA

 

コナミで培った「プログラム技術でプレイヤーを圧倒するスタイル」の本作は、
たちまち話題になり、トレジャーの名前をたちまち有名にした。
確かに本作は表現力、スピード感、爽快感など、
メガドライブの限界を超えたように思える完成度の高いゲームだった。
だが俺様が思う本作の魅力は、その難易度設計にあったように思う。
どんなに凄い仕掛けをしても、難しくてそれが体験できなければ何も意味は無い。
本作は俺様のようなヌルゲーマーでも気持ち良く先に進める難易度で、
さらにゲームオーバーになっても何度も直前からプレイ再開できる。
トレジャー独立後の第一弾とあって、よほど気を使ったのだと思われる。
その後、「ダイナマイトヘッディー」や「エイリアンソルジャー」など、
トレジャーのゲームは素人お断りの高難易度化していったのが残念である。