やっぱりセガが好き第100回「尾崎直道のスーパーマスターズ」

尾崎直道のスーパーマスターズ
セガ
1989年9月9日／ゴルフ／6000円

この時代にプロゴルフ界で活躍した尾崎三兄弟。
長兄のジャンボ尾崎(尾崎将司)、次兄のジェット尾崎(尾崎健夫)、
そして末弟がジョー尾崎こと尾崎直道。
ゴルフをあまり知らない人でも「ジャンボ尾崎」の名前は知っている人も多いだろう。
尾崎直道さんは1991年に日本ゴルフツアーの賞金王になり、
1984年の静岡オープン初優勝からこのゲームが発売する1989年頃までも
実績を積み重ねている渦中だったが、
それにしても「なんでジャンボ尾崎じゃないの？」と誰もが疑問に思った。
それもそのはずで、本作はセガのアーケードタイトルの移植なのだが、
アーケードは「ジャンボ尾崎スーパーマスターズ」だったのである。
メガドライブ移植にあたりジャンボ尾崎さんの起用がＮＧになったのか？
だからといって「お兄さんがダメなので弟さんお願いします」て
セガはどんだけツラの皮が厚いんだよｗ

ゲームはトーナメントモードとプラクティスモードがある。
トーナメントモードは賞金王を目指して連戦を行うモード、
プラクティスモードは1コースのみの1人プレイ、2人プレイ、
マッチプレー、練習を行う事ができる。

まずは名前を登録する。

ワールドプロゴルフツアーの登録カードが発行される。
16人で12戦を戦い抜き、賞金王となるのが目的だ。

コースに出る前にクラブセットを選択。
最初は1セットしかないが、
セットの中から持っていけるクラブは14本なので、
それもプレイヤーが選択する。

ただいまよりツアー第1戦SGプロトーナメントを開始します。
本大会の賞金額はご覧のようになっています。
また副賞としてグラスファイバークラブセット、
スーパーセラミッククラブセットが優勝者に贈られます。

さてゲームスタート。
ゴルフバックを間に見つめ合うキャディーとプレイヤー。

Ａボタンを押すごとに手順が進む。
まずは風見鶏が表示される。ここで風の向きを知っておく。

次にボールの状態を確認。
最初はこの状態だが、
ラフやバンカーなどでは土にどのぐらい埋まっているかがわかる。

次にクラブを選ぶ。
さて、ここが重要なのだが、
このゲームでは選択したクラブがどのぐらい飛ぶのか表示もされないし、
今の距離で最も適したクラブがどれなのか教えてもくれない。
つまり練習モードなどである程度クラブセットの性能を把握していないと
良い成績を残す事が出来ないのだ。

次にスタンスを調整する。
左右の足位置である。
ゴルフゲームでは珍しい要素なので、
ゴルフに詳しくないと分かりにくいのだが、
方向ボタンで左に開くとフック(左カーブ)しやすくなり、
右に開くとスライス(右カーブ)しやすくなる。

最後にもう一度風見鶏が表示され、
パワーメーターが表示されるとショット可能となる。
このとき方向ボタンの左右で打つ方向を調整できる。
まずは右の画面内で左右位置を調整。
それ以上になると画面がその角度に切り替わる変則仕様。
Ａボタンを押すとテイクバック、青いバーで強さを決め、
最後に緑のバーで打つ高さを決める。(計３回押す)

グリーン乗るとこの画面になる。
まずは芝目を見る事が出来る。

次に左右で打つ方向を決めて、パワーメーターで強さを決めるとショット。

１ホール終わるごとに成績を確認できる。

ホール２からホール９までをご紹介。

コースの半分をまわるとコーヒーブレーク。

アレックス・キッドとオパオパが登場。
アレックスがボースをフラッグの上に乗せてしまい、
オパオパの乗ってボールをホールへ落とすというショートコメディ。

ホール10からホール18までをご紹介。

なんとか優勝する事ができた。

次に賞金ランキングが発表される。
おそらく最終的にこれで1位を獲得するのが目的なのだろう。

１戦終わるとプレイヤーのパワーレベル、スキルレベル、
キャディーレベルも上がるようだ。

１戦終えるのにだいたい１時間ぐらいかかった。
という事は単純計算で12戦して12時間。
パスワードをメモして少しずつ日をまたいで遊ぶ感じだと思う。
ソフト数の少ないメガドライブ初期には適したゲーム構成だろう。

その他、このゲームならではの要素としては、
アンプレアブルのルールが採用されていること。
池やブッシュへ入ったときにすぐ手前にボールを出して打つか、
前の位置にもどって打ち直すか選べるというものだ。

ここまで説明して読者諸兄は思った事だろう。
「このゲームに尾崎直道が出てくるのタイトル画面だけ!?」と。
安心して欲しい。

このゲームではキャディーレベルが上がると
パートナーとなるキャディーが切り替わる。
そして「アドバイス」コマンドを実行したときに、
レベルの高いキャディーほどより的確なアドバイスをくれるらしい。
そして最もレベルの高いキャディーが尾崎直道らしいのだ。
タイトルにも入っている有名人が、ゲームをかなり進めないと出てこないというのは、
「ザ・カンフーマスタージャッキー・チェン」に通じるものがあるぜ・・。