88ゲーム回想録(38)「名探偵登場」


名探偵登場
発売元:クリスタルソフト
発売時期:1984年2月
定価:4500円
機種:PC8801

1982年に「コスモクロス」というゲームでデビューしたクリスタルソフトが、
その2年後にリリースしたコマンド入力型アドベンチャーゲーム
本作発売の1ヶ月後にあの「夢幻の心臓」がリリースされている。

 


貴方は我が探偵社の新米探偵です。
「この家がGUNの密輸組織と関係がある事を確かめて欲しい。」
という依頼があった。
君の任務は家の中から証拠としてGUNを取ってくるのだ。
この任務を無事に終えたら、給料をUPしてあげよう。
なるべく早く帰って来なさい。

今はPM3:00です。
ここの家の人はPM7:00に帰ってきます。
それまでに任務を終えて下さい。
(コマンドを入れるたびに1分経ちます)

コマンドは英語の小文字です。
(search,list....etc.)
コマンドは頭3文字でOKです。
我が社の信用と君の給料のUPに掛けて頑張ってくれたまえ!!

 


「どうする?」と聞かれるので動詞を入力する。
すると「なにを?」と聞かれるまで名詞を入力する。
画面右に動詞と名詞の一部が表示。
その下には手に入った持ち物がグラフィックで表示される。
また、ファンクションキーにも良く使う動詞が登録されていて
キー一回で入力できる。
なるべく入力の手間をかけさせないような配慮が伺える。

 


椅子からはハンマーが、木からはカギが手に入った。
さあ、家の中に進もうか。

 


FORWARD(前)、BACK(後)、LEFT(左)、RIGHT(右)で家の中を探索する。
マッピングしないと道に迷うぞ。

 


時計を調べたらメモを見つけた。
メモにはなにやら暗号のようなものが書かれている。
こういったメモの隠し場所と暗号の内容は、
プレイするたびに変化する。次回同じところから見つかるわけではない。

 


コンピューターのある部屋では先程入手した暗号が必要となる。

 


マットの下に地下へのハシゴが見つかった!

 


目的の部屋へ到着するまでに複数のカギが必要になる。

 


でかい金庫の中からブランケットを発見。
金庫に入れるようなものかよw

 


ベッドのある部屋。
デジタル時計は入力したコマンド分進んでいる。
7:00になったらゲームオーバーだ。

 


暖炉の火にブランケットをかけると火が消える。

 


するとハシゴを発見。

 


屋根の上に出た。

 


窓から侵入しようとするが、
固定してあるボルトを正しい順番で外さなければならない。
この順番はここまでの道のりで手に入るメモに書いてある。

 


中に入り、そこにある金庫を壊すと目的のGUNを発見!

 


あとはスタート地点である建物の前まで戻ればクリアだが、
マッピングしていないとなかなか戻れないぞ(^^;

 


おめでとう!!
あなたは無事任務を終えました。
貴方のおかげで我が社の信用も守れました。
約束した通りに給料を32800円UPしてあげましょう。

PLAY AGAIN ?


名探偵登場」というタイトルから推理モノを想像してしまうが、
実際には古典的なミステリーハウスタイプの探索アドベンチャーだ。
タイトル名はおそらく
1976年公開のアメリカ映画「名探偵登場」からの引用と思われる。
最後の給料UP額はプレイに要したコマンド回数で変化。
メモや隠し場所が毎回異なるのは、
クリアしてもハイスコア目指して何度もプレイできるようにする工夫だろう。
(このシステム自体は本作が初ではない)