バカ映画大研究(13)「CHECKERS in TANTAN たぬき」

完璧なるエンターテイメントを追求した映画だけが全てではない。
完璧であるがゆえに退屈になる事だってある。
そんな映画と真逆に位置する存在「バカ映画」。
演出がバカバカしい映画、
金の掛け方がバカバカしい映画、
設定がバカバカしい映画、
制作者達が自らのおバカなセンスに気づいていない映画、
存在そのものがバカバカしい映画。
駄作映画、失敗映画の一言では片付けられない“面白さ”の本質は何か?
俺様はそんな愛すべきバカ映画を研究し、
その本質を解明すべく日々、バカ映画を視聴してきた。
そんな研究の記録を連載で記していきたいと思う。

今回の題材はこちら。

 

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CHECKERS in TANTAN たぬき
1985年制作
東宝
ジャンル:ファンタジー
上映時間:117分
1985年4月20日日本公開
監督:川島透
出演:チェッカーズ

 

山の中で人間に化けてダンスパーティを開いていたタヌキ達。
ところがタヌキの超能力を研究する秘密組織が、タヌキ達を狙って山を襲撃。
そこから逃げ出した7匹のタヌキ。
「東京にいってバンド組もうぜ!」
チェッカーズの誕生であるw
人気者となったチェッカーズだが、
世間に「たぬきでは?」と勘付かれ、フミヤが組織に拉致される。
フミヤは超能力で仲間に助けを求める。
「いまハワイで捕まっている」
救出に向かうメンバーだが、
ほとんどアジト内のシーンなので
舞台をハワイにした意味はほとんど無い。(^^;
そしてここのシーンがダラダラと長い(爆)

 

フミヤを発見するが、全員檻に入れられてしまう。
そのときマシンガンで穴の空いた水道管から水が噴出。
檻の格子と水柱でチェック柄になる。
「あ~~~~~~~~っ!Oh、チェック!!」
檻から出られるチェッカーズ
マシンガンを捨てて降参する組織の人達。
マジで意味不明ww

 

日本に帰還するチェッカーズ
中止になっていたコンサートを再開する彼ら。
誰もいないコンサート会場。その光景は全国放送されている。
「俺達、実はタヌキなんだ。ずっと歌っていきたかったけど、これが最後だ。」
お別れの曲として『星屑のステージ』を泣きながら歌うチェッカーズ
東京を離れるチェッカーズ
鳥取砂丘(?)みたいなところで車を停めていると、
一体どうやって嗅ぎつけたのかファンが砂丘を取り囲んで殺到。
「俺達はタヌキなんだから!」
「(ファンが声を揃えて)タヌキだって、いいじゃない!」
名シーン。
「(さらに揃えて)私達、タヌキ大好きだもーん!」
といって全員でタヌキのお面を被るw
俺様は一体、何を見させられているんだ(爆)
『あの娘とスキャンダル』がフルコース流れてフィナーレ。

 

チェッカーズのプロモーション映画的なアイドル映画で、
劇中に様々なチェッカーズの曲が流れる。(半分以上の曲がフルコーラス)
おバカで宇宙的センスの映画だが、
チェッカーズの歌唱力と曲が良すぎて救われている一本だ。

この映画を監督したのは『竜二』でデビューし、
『チ・ン・ピ・ラ』を撮り終えた後の川島透。
作風違いすぎて耳キーンなるぜ。

 

ちなみに本作はポニーキャニオンからMSXでゲーム化もされており、
チェッカーズが題材となった唯一のビデオゲームである。

同時上映は富田靖子主演の『さびしんぼう』。

 

 

警戒レベル:

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