完璧なるエンターテイメントを追求した映画だけが全てではない。
完璧であるがゆえに退屈になる事だってある。
そんな映画と真逆に位置する存在「バカ映画」。
演出がバカバカしい映画、
金の掛け方がバカバカしい映画、
設定がバカバカしい映画、
制作者達が自らのおバカなセンスに気づいていない映画、
存在そのものがバカバカしい映画。
駄作映画、失敗映画の一言では片付けられない“面白さ”の本質は何か?
俺様はそんな愛すべきバカ映画を研究し、
その本質を解明すべく日々、バカ映画を視聴してきた。
そんな研究の記録を連載で記していきたいと思う。
今回の題材はこちら。
魔法の剣
アメリカ
ジャンル:ファンタジー
上映時間:104分
1961年12月19日日本公開
監督:バート・I・ゴードン
脚本:バーナード・ショーンフェルド
出演:ベイジル・ラスボーン
イギリスを舞台にした中世ファンタジー。
魔法の鏡で美しいヘレン姫を覗き見していた魔女の息子ジョージ。
悪い魔法使いロダックに誘拐されたヘレン姫を救出するため、
ジョージは銅像になっていた6人の騎士を引き連れてロダックの居城へ向かう。
だがロダックは、“7つの呪い”なる罠を張って待ち受けていた!
この罠というのがかなりトホホなものなのだが、
次々と罠にかかって数を減らしていく騎士たち。
そのうちの一つをご紹介。
居城へ向かう道すがら、
野っぱらに歌をうたいながら不自然に登場する美女。
誰がどうみても罠だが、
騎士は「君をずっと探し求めていた」とかいって彼女を抱きしめる。
こうしてまんまと罠にはまる騎士。
騎士の言い訳は「フランス人は綺麗な女性に弱いんだ」。
う~ん、ボンクラ。
息子の危機を知った母魔女は、魔法で何とか彼を助けようとするが、
間違えてジョージの魔力を奪ってしまう。
ドジのクセがすげぇ・・。
6人の騎士と魔力を失ったジョージの前に立ちはだかる悪い魔法使いロダック。
「七つの呪い、最後の一つはこのワタシだ!ワタシは無敵だ!!」
無敵だと叫んだ舌の根も乾かないうちに
母魔女が変身した黒豹に噛み殺されるロダック。
敵側もボンクラで良かったな!w
警戒レベル: