究極麻雀アイドルグラフィック
(GAMES EXPRESS)
1992年4月16日/麻雀/8900円
昭和のゲーセンには、脱衣麻雀が一大勢力として存在していた。
俺様が通っていたゲーセンでは、店舗の奥に脱衣麻雀が並んでおり、
「ここから先は子供の来る場所じゃないぜ」というオーラを発していた。
そんな脱衣麻雀の中で、実在の芸能人を模した女の子が登場し、
麻雀に負けると服を脱ぐというタイトルが一時期流行っていた。
本来は脱がないはずの芸能人そっくりの顔で脱衣するという夢のような設計。
話は飛ぶが、インターネット普及当時、
アイコラなるものが拡散され問題になった事がある。
裸の女性の顔にアイドルなどの顔写真をはめ込むアレだ。
確かアイコラ作って売っていた人が何人か逮捕されてたよね?
アイコラは問題になるのに、
ゲーセンの脱衣麻雀はなぜ問題にならなかったのかは不思議だが、
まだ肖像権や著作権がユルユルだった昭和という時代を象徴しているのかも知れない。
そんな芸能人模写系脱衣麻雀を家庭用ゲーム機で再現しようとしたのが
本作「究極麻雀アイドルグラフィック」である。
ゲーム中、プレイヤー側のキャラクター表示は一切無いのに、
わざわざ「哭きの竜」の構図を模写しているあたり、
「我々の作るものはこういう事だ!」という開発者の覚悟が感じられる。
ゲームが始まると、わざわざ100円を投入するシーンがある。
900円まで投入でき、クレジットが増加する。
つまりこれがゲーム中にコンティニューできる数という事になる。
ゲームオーバー時に100円は追加できるのであんまり意味無いが、
このあたりもゲーセンの雰囲気を出そうとしているのが伺える。
対局前にはイカサマカードを購入する事も出来る。
これは前回までの対局で貯めたお金を使って購入。
「リーチ一発棒」などはリーチすると必ず当たり牌を積もれるのでかなり強力。
ところでこのお姉さんは誰がモデルなんだろう?
ゲームはとてもシンプル。
GAL相手に3回勝つか、ドボンにすると勝利。
イカサマカードを持っている場合は、使い所で自動的に使用される。
高い役であがれば次の対局前に良いイカサマカードが買えるのだが、
GALに勝つためだけなら、上がりやすい役を3回上がる方が早い。
リーチ、チー、ポン、カンなどの操作が方向ボタンにバラバラに設定されていたり、
かと思えばロンがIIボタンだったり、ボタン設定にクセがある。
(これによって上がれるのに操作ミスで見逃してしまったりした)
最初の相手は「相田翔子」似の女の子。
一度目に勝つと何も脱がずに全身が見れるだけ。
二度目で下着姿、三度目で全裸に。
そのあとにイカサマカードをプレゼントされる2枚目の全裸絵がある。
なお、当サイトは青少年育成を目指す健全なサイトなので、
大事なところは自主規制させて頂いた。
見たい人は製品を購入してくれ。
2人目の相手は「西田ひかる」似の女の子。
3人目の相手は「宮沢りえ」似の女の子。
4人目の相手が登場する前にヨッシャ中田なる謎のじいさんが登場。
対局を挑まれるのだが、持っているイカサマカードを使ってしまうので迷惑だ。
当然、脱衣はしない。
ヨッシャ中田って誰やねん!
4人目の相手は「工藤静香」似の女の子。
クリア後に4人の脱衣がアンコール表示される。
そして最後はランキング登録。
このゲームでランキング競い合う事例は存在しない気がする(^^;
総括。
女の子のグラフィックは、モデルに似ているかどうかはともかく、
よく描けていると思う。
ゲーセンの脱衣麻雀の再現は成功と言えるだろう。
また、難易度も抑えめで、
ゲーセンのように「対局開始直後に役満上がられて負ける」
といった理不尽な事は無かったし、
短時間で全キャラクリアできた。
構成としてはシンプル過ぎて物足りなさは残るけど。