当時、俺様のまわりで横山光輝の「三国志」が大ブームだった。
俺様もハマっていて、毎日夢中で読んでいた。
なので「三国志」を題材にしたゲームが作りたかった。
だが前作の「幕府の改革」がそうであったように、
すでに類似したゲームの存在する題材で作るのは嫌だった。
そこで光栄の「三國志」のような国盗り系ではなく、
「幕府の改革」のようなイベント発生型の国経営ゲームにすれば、
新しいシステムの三国志ゲームが出来ると思ったのだ。
ゲームを開始すると“シナリオ3「曹操の台頭」”とある。
あれ?これ3作目?と思われるかも知れないが、
シナリオ1もシナリオ2も存在しない(^^;
上手くいったらシリーズ化しようと思っていた。
本作では劉備が主人公だが、劉備だけでもシナリオたくさん作れるし、
曹操や孫権などに主人公を変えれば、
システム流用していくらでも作れると思ったから。
なんでシナリオ3なのかというと、
この時代の前の「黄巾の乱」とか「打倒董卓」とか作る予定だったから。
ゲームは191年、劉備玄徳が平原の相に任命されたところから始まる。
パラメータは武力、カリスマ、金、食糧、開発、兵力。
コマンドは「政治」「軍事」「情報」「他」に分かれている。
順番に説明しよう。
政治コマンド
(1)商人・・・米の売り買いや名馬の購入ができる。
(2)施し・・・カリスマが上がる。
(3)開墾・・・開発が上がる。
(4)臨時徴収・・・食糧を徴収する。
(5)妖術・・・「時間よ戻れ!!」「早く来い来いお正月」のいずれかの妖術が使える
軍事コマンド
(1)徴兵・・・兵力が増える。
(2)訓練・・・武力が増える。
(3)戦争・・・大義名分が無ければ行えない。
情報コマンド
(1)他国の情報
(2)オマケ情報
その他コマンド
(1)何もしない
(2)軍師の助言聞く
開始してすぐ黄巾賊の残党が攻めてくる。
好きな武将で追い払おう。
・・とまあ、このように、時代を追うごとに起こるイベントを通過しながら、
金、食糧、兵力といったものが底をつきないように
富国強兵を続けていくゲームである。
前作「幕府の改革」に比べて金や食糧の維持に工夫が必要で、
なんとか攻略性のあるゲームにしようという試みはわかるが、
ただ難しいだけで面白味が無い。(^^;
訓練の仕組みや戦争時の選択肢の違いなど、謎なシステムも忌々しい。
陶謙から救援を請われる。どうしよう・・。
援軍に応じたけど、断然不利である。
あえなく敗走・・。
そして兵がいくなり・・
作者である自分でも攻略法が思い出せず、
エンディングに到達できぬままレビュー終了とあいなった。
シリーズ化する事は無かった本作。
簡単に言えば失敗作である。(^^;