SLGを作りつつも、ヨコスカウォーズを使ったシューティングの開発も続けていた。
「かいけつ!親分マン」シリーズの失敗は、壊滅的に下手クソなドット絵にあった。
当時俺様は日本ファルコムのRPG「ソーサリアン」にハマっていた。
そこで俺様は思ったのだ。
この「ソーサリアン」を
ほぼそのままシューティングにすれば良いんじゃないかと(爆)。
そう思い立ったその日から、俺様の目コピが始まった。
今だったら画面キャプチャしたり、拡大してドットの配色を見たりする事は容易だが、
当時はそんな便利なツールやPCは存在しない。
まずオリジナルのソーサリアンを起動。
ドット絵を移植したいキャラクターを画面に表示させ、方眼紙に模写した。
つまり1ドットずつを色鉛筆で方眼紙のマスに塗っていくという作業だ。
背景に関してはそれをやっていると一生かかるので、
雑誌などの攻略記事を参考にしてなんとなくで再現したのだった。
では、完成したものをステージ1から順番にご紹介しよう。
ステージ1は「消えた王様の杖」を再現したステージである。
操作するのは「人間・戦士・ヤング」で、
パートナーとして「人間・魔法使い・ヤング」がついてくるようにした。
パワーアップはグラディウス方式ではなく、
宝箱を取得するとそれに応じた攻撃魔法が追加される方式にした。
その方がゲームプレイに変化が生まれやすいと思ったからだ。
(ここでレーザー取らせて固い敵を出現させる・・とかね)
そしてステージボスはヒドラ。
ステージ2は「失われたタリスマン」を再現したステージ。
ステージごとに「ボス戦に近づくまでに魔法が強化されていく設計」にしていたので、
新しいステージが始まると初期魔法に戻るようにしていた。
(これは割と不評だった)
ステージ3は「ルシフェルの水門」を再現。
ステージ4は「暗き沼の魔法使い」を再現。
そろそろ完全再現に飽きてきたのか、なぜかネズミ男が立っているw
ステージ5は「ロマンシア」を再現。
ステージ6は「暗黒の魔道士」を再現。
ステージ7は最終面。
事件の元凶となるギロバレスの城へと突入する。
(「テキスト」は背景に直接書き込んで再現したw)
モデルにしたのはピラミッドソーサリアンの「魔王ギルバレスの迷宮」。
最終ボスのギロバレスを倒すとエンディング画面へ・・。
再現をコンセプトにしたのが功を奏して、
「かいけつ!親分マン」に比べて格段にまとまりが良いゲームになっている。
反面シューティングゲームとして攻略する面白さは二の次で、
ソーサリアンの世界を遊覧するような内容に落ち着いている。
このゲーム。ビジュアルのインパクトが良かったのか、
即売会では開場するなりあっという間に完売したらしい。
というのも俺様は
この「ソーサリマン」を初めて出したときの即売会に行っていないのだ。
即売会直前に交通事故にあってしまい、腰骨にヒビが入って歩けない状態。
高校の同級生に頼んで代わりにパソケットに参加してもらったのである。
あのとき参加できなかった事は今でも悔いが残っている。