集中攻略『アメリカントラック』

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発売元:日本テレネット
発売時期:1985年5月
定価:6800円
機種:PC-8801mk2SR
(そのほかPC-6001mkII、MSXFM-7、X-1など)

 


~紹介~

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このゲームは大型トレーラーを操作して、
アメリカの道路を目的地まで突っ走るという内容だが、
実はプレイヤーはCIAのスパイで、
NASAの機密事項を運んでいる…という設定がある。(笑)

当時のレースゲームはとても過酷なものが多かったと記憶している。
それは主にクラッシュの設計がそうさせていた。
ちょっとでも他車に触れると爆発したり、
路肩に乗り上げると“即ミス”になったり、
…が当たり前だった。
アメリカントラック』ではその概念を変えてこのゲームの魅力にしている。
乗っているのは大型トレーラーだから、
こちらから他車にぶつかっていく事で吹き飛ばす事ができたのだ。
高速で走り抜けながら、次々と邪魔な車を弾き壊していくのは爽快。
強い者が生き残る。
それがアメリカなのだ!(爆)
このゲームシステムは『ロードファイター』と酷似しているが、
どちらも同時期の作品なのでアイデアを頂いたのかどうかは判断しかねるところ。
このゲームの場合、自機がトラックというところがミソなので大した問題ではない。
おそらくどちらもデータイーストの『バーニンラバー』から
ヒントを得たのではないかと推測する。

 


~解体~

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画面は縦にスクロールする真上からの視点。
アメリカという舞台設定は
“この延々と続くまっすぐな道”を納得させてくれるものがあった。
これは企画の勝利と言ってもいいだろう。
XキーがアクセルでZキーがブレーキ。
テンキーの4と6で左右に移動。
ハイウェイを走っていると、
「ピコピコピーン」という音とともにコースナビが表示される。
コースが分岐される合図だ。
路肩に乗り上げないように注意深くルートを決めよう。
路肩に乗り上げるとアッという間に操作不能となり1ミスとなる。
残機が無くなるとゲームオーバーとなる。
コンティニューは無いので全てが台無しである。(苦)
ガイドで指示されている距離を走破するとステージクリアだ。

日本テレネットと言えばゲーム中に
ビジュアルシーンを挿入するパターンを好んで使った会社だ。
このゲームでもオープニングとゲームオーバーエンディングが
きっちり用意されているあたり、
その片鱗が伺える。

 

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▲オープニング

 

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▲ゲームオーバー

 


~攻略研究~

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このゲームは他のドライブゲームのように
“ただ走っているだけ”では点数は入らない。
他車を吹き飛ばす事でしか点数が入らないのである。
ステージクリアボーナスすら無い。
「おいおい、プレイヤーの目的は機密事項運搬じゃないのか?」
自問自答しながらもハイスコアを狙おうw
低速でどんどん他車を潰していけば点数は上がるが、
どうやらこのゲーム“見えない制限速度”があるらしく、
ずっと低速で走っていると警報がなって強制ミスにさせられる。
普通に走りながら近くの車を次々と撃破するのがセオリーだろう。
敵を弾いたときにこっちも反動で逆側に少し飛ばされる。
このときに路肩に乗り上げてミスとなる事が多いので、
他車と接触するときは現在の位置は危険が無いか常に注意しよう。
それと他車の中には“点数が下がる車”もいる!
サイレンを鳴らして近づいてくる救急車黄色いバスみたいなのがそうだ。
他にもいるかも知れないが未確認。
救急車が出現しているときに路肩に乗り上げてミスになっても
なぜか点数が下がる。(苦)
もしサイレンが聞こえたら、素直に減速してさっさと通過させちゃおう。
あと、タンクローリー接触すると即ミスになる。


~STUFF~
(スタッフのスペルは「STAFF」だが、画面表示を再現している)


PRODUCE
C.Fukushima

MAIN PROGRAM
M.Hanari

MUSIC
N.Koise

SOUND EFECT
S.Takeda

DESIGN
Chief

EFFECT
Sammy

PROTECT
???

SPECIAL THANKS
H.Kuwata
K+OH-
Hideki

 


~MEMO~
・レーベンプロ制作のゲームを販売していたテレネットが
 初めて自社ブランドでリリースしたソフトである。
・その後のテレネットBGMの素晴らしさを世に知らしめた
 小川史生さんのテレネットデビュー作。