集中攻略『パイパニック』

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発売元:アスキー
発売時期:1984年10月
定価:3500円
機種:PC8801
(そのほかFM-7MSXなど)

 


~紹介~

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俺様が麻雀のルールを知ったのはぎゅわんぶらあ自己中心派がきっかけである。
それより以前に出会ったのがこのゲームだった。
このゲームは麻雀を題材にしたアクションゲームだ。
お邪魔キャラの攻撃を避けながら役を完成させていくという、
シンプルながらオリジナリティの光るゲームだった。
麻雀の役を知らなかった当時、このゲームの楽しさに気付くのは難しかったのだが、
今プレイしてみると何とも新鮮な味わいがある。

 


~解体~

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真横から見た画面で、主人公・ジャン吉の歩く床下を麻雀牌が左から右へ流れて行く。
テンキーの4と6で左右に移動し、
欲しい牌をハンマーで叩いて自分の場に落とす。(スペースキー)
ハンマーは向いている方向に振り下ろす。
ジャン吉の移動するスペースでは、サイコロや点棒などが襲ってくる。
これらに触れてしまうとハンマーを落として1ミスになる上に、
タイムロスとなり、その間も牌が流れていってしまう。
牌を落としたいのにそれらが邪魔で上手く落とすチャンスを逃してしまう事もある。
また、2キー(もしくは5キー)のジャンプを使わないと避けられない敵もおり、
かーなーり邪魔である。(><)
すでに牌を落とした場所に牌を重ねて落とす事で、下の牌を消す事が出来る。
しかしこれがまたクセモノで
ラインを間違えて必要な牌を消してしまう不祥事も多発する(泣)。
画面右端の『理牌』というボタンを叩くと左から牌が整理されて並ぶ。
うまく役が揃ったら、画面右端の『ロン』というボタンを叩くとステージクリアだ。
本物の麻雀同様に流れてくる麻雀牌の数は決まっているので、
役作りにモタモタしていると、
何も揃わないまま列が終わって“流局”になってしまう。
ゲームを始める前に「練習/初級/中級/上級」の中からゲームレベルを選べる。

 


~攻略研究~

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このゲームほどゲームのプレイ経過が
得点に結びつくアクションゲームも珍しいだろう。
何せ揃えた役の点数がそのままSCOREとして加算されるのだ。
つまり100ステージを1000点の役でクリアするのと、
1ステージで10万点を取るのはまったく同じ点数なのである。
無論、ハイスコアを狙うのであれば、後者の方だろう。
しかし最初からそれは無理というもの。
最初のうちは目につく牌をどんどん落として
3枚一組のグループをひたすら作っていこう。
操作に慣れてきたら、序盤の牌列から揃いそうな高い役を推測し、
一時もためらわずにミスなく落としていく。
牌列が終わりそうになったら瞬時に別の役に切り替える事も忘れてはいけない。
とにかくこのゲームは、脳がハイスピードで状況を判断し、
それが操作と直感している必要がある。
このゲームに熟練すれば、麻雀脳が養われているかも知れないw

 


~まとめ~

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麻雀の役を揃えるという要素をアクションゲームに取り入れたゲームはいつくかある。
これはもっともシンプルで、かつアクションゲームとしての魅力を
もっとも引き出す事に成功したタイトルと言えるだろう。
ただし、アクションゲームとしての反射神経と
麻雀の知識の両方を有する人でなければ
魅力が伝わりづらいのは痛し痒しといった所か。
何にしてもまだまだ試行錯誤でゲームのセオリーすら固まっていない時代に、
ここまで創作力を感じる作品を生まれてきたのは素晴らしい事だと思うぜ。

 

 

~MEMO~

・作者はのちに『ぎゅわんぶらあ自己中心派』を作った小松田裕一さん。
・『パイパニック』というタイトルのアダルトビデオがあるらしい。(笑)