戦国麻雀
(ハドソン)
1988年7月8日/麻雀/4900円
PCエンジンのハドソンタイトル10本目。
初期のうちに定番の麻雀ゲームをラインナップしておきたかった
といったところだろう。
このゲームはタイトルの通り、戦国時代を題材とした麻雀ゲームだ。
ゲームモードは「ノーマルモード」と「合戦モード」があり、
「合戦モード」では、戦国武将から一人を選び、天下統一を目指す。
いわゆる「信長の野望」チックな国盗りをイメージしている。
それだけでも何だか楽しげだ。
伊達政宗、上杉謙信、北条氏康、武田信玄、徳川家康、織田信長、
淀君、豊臣秀吉、ねね、毛利輝元、一豊の妻、島津義久
といった12人から選択。
選んだ武将の周囲国の三人と卓を囲む事になる。
今回は上杉謙信を選択してみた。
リーチしたときや上がられたときなどにそれぞれのセリフが表示される。
こういったキャラクターの演出は最低限で、
同じく個性的なキャラクターと対局する
「ぎゅわんぶらあ自己中心派」と比べると寂しい。
個性豊かなキャラクターと麻雀を遊んでいる感じがしない。
余談だが歴史上の人物と麻雀を打つゲームとしては、
PC98向けに「麻雀大会」というゲームが1987年12月に光栄から発売されている。
本作発売当時、「麻雀大会」の移植かと思ってた。
麻雀ゲームとしては可もなく不可もないオーソドックスな作り。
しかし画面全体が一画面に収まっておらず、
ポーズして画面をスクロールしないといけないのは設計として失敗だと思う。
半荘を行って、1位になり、点数がマイナスになった武将の国は占領できる。
自分がマイナスで終わるとその時点でゲームオーバー。
想像つくと思うが、天下統一までの道程はとてつもなく長い。
(負けると最初からだし)
ところがこのゲームには途中で中断するパスワードなどは存在しない。
プレイヤーにまともにクリアさせようという気が感じられない。
やっと天下統一したけど、簡素な画像でおしまい。
スタッフロールぐらいは欲しかったな~。
発売を急いだのかも知れないけど、
「戦国時代&麻雀」という題材を演出し切れず、
シンプル過ぎる構成で面白味が薄い。
演出やイベントで彩るだけでゲームの印象が変わるのは、
類似した構成の「クイズ殿様の野望」と比べても明確だ。