わが青春のPCエンジン(25)「麻雀覇王伝カイザーズクエスト」


麻雀覇王伝カイザーズクエス
(UPL)
1992年2月28日/麻雀/7776円


〜STORY〜
戦乱の中世。
天下は麻の如く乱れ、各地に群雄が割拠していた。
そしてさらに、争乱につけ込んで闇の中から、
すきあらば地上を我が物にしようと狙う魔物たちがいた。
そこにいま、「一国の王に」という国盗りの野望を胸に、
旗揚げしようとする若者がいる。
幾多の敵を倒し、
この地上にかつて誰も成し得なかった統一帝国を築き皇帝となって君臨する---
それがプレイヤーの使命だ。

「忍者くん」などで有名なUPLからリリースされた麻雀ゲーム。
UPLはこれまで「浦島まあじゃん」という脱衣麻雀を1本出しているだけだし、
それ自体も開発はNMKなので、本作も下請けタイトルなのかも知れない。
本作発売の翌月1992年3月にUPLは倒産している。
本作がUPL販売最後のタイトルかも知れない。
 
脱衣麻雀のような二人打ち。
ノーマルに対局をするモードと「国盗りモード」がある。
今回のプレイでは「国盗りモード」をクリアまで進めてみた。

 
プレイヤーは最初に奪った国をスタート地点として、
周囲の国に攻め込んで国土を広げていく。

攻め込む国を選択すると、その国のルートマップが開く。

城に向かってルートを選んでいく。
騎士や魔法使いが配置されており、
対局して相手の点数を0未満にすると追加できる。
強敵がいる場合は回り道をして・・といった作戦も考えられるが、
それよりもゴールまでの対局数が少ない方が勝利に近いので、
最も配置が少ないルートを選ぶで一択だと思う。(^^;

対局は至ってシンプル。
特に「イカサマ技」を使うといった特殊ルールも無い。
強い敵は最初から持ち点が高かったり、
役を揃えるスピードが早かったりするぐらい。
勝っても脱衣するわけでもない。
満貫以上を揃えるとデフェルメキャラのユルいコントが見れる。

 
結局はシンプルな対局を延々と繰り返すゲームであり、
「国盗り要素」が独特のゲーム性を生み出しているとは言えない。
(税収などの要素がこのゲームのどこを面白くしていたのかも不明)
城を攻め落とすとその国が自分のものになるのだが、
このときにその国の姫のグラフィックがご褒美(?)として表示される。
・・が、特に服を脱ぐわけではないw




ちなみに姫のいない国の方が多い。

国の数は16国。15国で5対局遊ぶとして、ストレートに勝利しても75ゲーム。
さらに魔物の侵略を防衛する対局があったりして
計100ゲーム以上は対局しないとエンディングには辿り着けない。
実に長い。長過ぎる。
さらにこのゲーム・・セーブ機能がない。
だったらもっと短いスパンで終わるモードにして欲しかったなぁ〜。
(各国対局一回ずつぐらいでイイよ)
 
そんなわけでひたすら対局を続けて、
やっと最後の1国で全国制覇までこぎつけた。

途中、魔物の侵略にキレそうになりながら。
魔物は1巡目でリーチして国士無双あがったりと、
あからさまな手配操作を感じるし、
魔物に負けるとその国をまた1から攻めなければならず、
制作者側からの虐待にすら思えた。
そんな苦痛もこの国を奪えば終わる!

いや、対局多いって・・。
今までの国の倍ほどの兵士がいるんだが・・。
辟易としながら何とかクリア。
 
まずは満貫演出が全て表示される。いわゆる使い回しだ(^^;
そして最後にクリア画像一枚。・・終了。

全国統一したのにそれに触れる事もなく、スタッフロールも無かった。
労力に見合わない結末。
まさにUPLの会社としての結末と符号している気がするのは
俺様だけだろうか?