「成田山でお参りして鰻を食べる」
そんなベッタベタな事を今まで体験して来なかったので、
成田へ寄ったついでに実行してみる事にした。
JR成田駅を出てすぐのところに成田山新勝寺へ向かう参道がある。
風情を残しつつちゃんと整備されていて、歩いていて楽しい。
カーブがあったり坂があったりするのも絵になるね。
参道を歩いていると、正面から“うなり君”が歩いてきた!
うなり君は「ゆるキャラグランプリ2017」ご当地部門で
グランプリに輝いた成田市のキャラクター。
つまりスーパースターだ。
うなり君がいるって事は何かイベントをやっているのかな?
と思って進むとやっぱりやってた。
「成田酒フェスティバル」じゃないかー!
成田の地酒を始めとして、様々なお酒が露天を広げている。
特徴的なのは少量を一杯100円~300円で飲めること。
つまり色々なお酒を飲み比べできるってわけ。
うーん、だけどここでゆっくりしていると鰻屋さんが閉まってしまう。
俺様はグッと我慢して一杯だけセレクト。
豊乃鶴酒造の「純米大吟醸銭神」。
キレのある辛口だけど尖ってない。
大吟醸を200円で飲めるなんてスキスキスキー!
後ろ髪ひかれながら先へ進む。
俺様の選んだ鰻屋さんは「川豊 本店」さん。
参道沿いにある老舗店。
この場所での営業は昭和42年から。
ゴールデンウィークなどに来ると3時間待ちなんて話も聞いたが、
この日は通常の土曜だったので待たずに着席できた。
純日本家屋の店舗が雰囲気を盛り上げる。
店先では店員さんが鰻を捌いている様が拝める。
こういう雰囲気大事。
俺様は「特上うな重」を「ごはん大盛り」にして「肝吸い」をつけた。
やがて鰻がやってくる。
特上は鰻が1.5尾。おしんこ付き。
山椒をかけ過ぎない程度にまぶしていざ実食。
美味ぁ~い。
他の鰻店と比べて特別な違いこそ無いが、
この雰囲気と相まって格別に鰻が美味く感じる。
俺様の好きな関東仕上げで、中はフワフワ、外はパリッ。
これですよ、関東人の鰻は。
ちなみに関東は蒸してから焼きを入れるスタイル。
関西は蒸す工程が無く焼きが長い。
(より食感がパリッとしているのが関西仕上げ)
関東仕上げと関西仕上げの境界は名古屋と言われており、
名古屋のお隣の鰻で有名な浜松は、
関東仕上げと関西仕上げ両方の鰻店が存在するらしい。
なんてウンチクを語っている間も箸が止まらずペロリ。
うなぎって本当に美味いなぁ。
腹が満たされたので成田山新勝寺に足を向ける。
時間は17時過ぎ。
この時間になると人はまばら。
でもお寺の雰囲気は素晴らしく、良いスポットであった。
人が少ない方が写真映えして良いね。
平日などに行く事をオススメする。
18時ぐらいに駅まで戻ったが、
その頃になるともう参道沿いのお店はほとんどシャッターを降ろしていた。
夜の早い町だね~。