今回は四万十川に来ていた。
ここに来た目的は一つ。
「天然うなぎの味を確かめたい」
である。
東京近郊にも美味い鰻が食べられるスポットは沢山あるが、
天然の鰻となるといくらお金を積んでも食べられる場所は見つからない。
そしてそんな念願を叶える場所の最有力候補として四万十をずっと考えていた。
なぜなら、漫画「美味しんぼ」で天然うなぎを取り扱ったエピソードで
四万十川が舞台となっていたからだ。
そして山岡士郎や栗田ゆう子が実際に天然うなぎを食べたのがココ。
「四万十屋」なのである。
最寄り駅は「中村」なのだが、徒歩だと1時間ぐらい離れている。
車で行くのがベストだが、駅前にレンタル自転車があるので、
自転車で向かうのがコスト的にも良いだろう。
食事処は2階。
テラス席では四万十川を眺めながらうなぎを食べる事が出来る。
この店では天然うなぎと養殖うなぎの両方を食べる事が出来るのだが、
当然の事ながら、天然うなぎは水揚げが安定しない。
穫れない時期は天然うなぎは提供していないし、
穫れた量によって値段も変動する。
俺様が訪れた時は運良くメニューに天然うなぎを食べる事が出来る日だった!
値段は「うな重」で6600円。
前もって調べたときは8000円強だったので、それよりは落ち着いた値段である。
俺様は「天然うな重」を注文した。
ちなみに養殖の「うな重」だと3850円である。
まずやってきたのは「四万十ぶしゅかんエール」。
ここでしか飲めない生ビールと言われては飲まないわけにはいかなかった。
“ぶしゅかん”とは酢みかんの王様と言われる四万十の銘産フルーツ。
それを使ったクラフトビールってわけだ。
確かに酸っぱい!
そしてこの酸っぱさがビールとしてGood!
爽やかだなぁ~。
そしてツマミとして頼んだのが「ごりの唐あげ」。
ごりとは四万十川で穫れるハゼ科の淡水魚。
5~6センチの小さな魚なので、それそのものの味はよくわからないが、
衣を引き立てる揚げ物の具として優秀な魚だ。
なんだか高知は身よりも衣が主役の揚げ物が多い気がする。
そしていよいよ来ましたよ。
「天然うな重」だ!
副菜は酢の物、肝煮、骨せんべい、たくわん。
そしてワカメと麩の味噌汁。
(うな重食べてお椀が肝吸いじゃないのは初めてかも)
鰻は蒸らしの無い関西風。
そして、鰻を一口。
なるほど!
天然モノだけあって余計な脂がなく筋肉質。
それだけ旨味がギュッと凝縮されている。濃厚系。
「鰻は養殖の方が脂がのっていて美味い」なんて人もいるが、
俺様はこれは別の料理であるという解釈。
マグロでトロと赤身のどちらが美味いか?というのが人それぞれであるのと同じ。
鰻も天然と養殖は人それぞれであろう。
とはいえ、天然うなぎはどこでも食べられるものでも無いし、
値段も倍ほど違うので、
俺様は今後は養殖うなぎのベストを探し求めるんだろうなと思う。
ただ経験値としてはとても大きな体験であった。
帰りは「四万十ぶしゅかんアイスキャンディー」を舐めながらタクシーを待つ。
しかしこのアイスキャンディー。
固めのアイスでなかなか溶けない。
舐めきる前にポタポタと雫が垂れ初めて食べ難かった(^_^;
ぶしゅんかんソフトクリームがあったら良かったな。
この後は四万十川の上流に向かい、有名な沈下橋を見る事にした。
沈下橋とは川の水位が上がって水面の下に潜る事も想定された橋の事である。
実際、年に数回は橋の上まで水位が上がる事があるという。
遊覧船に乗って下からも見てみよう。
沈下橋は想像していたより割と高い。
この高さ以上に水位が高くなるなんて恐ろしいなぁ~。
遊覧船を降りたところで鮎や鰻を提供するテントがあったので、
天然鮎の塩焼きを買ってみた。
こちらの鮎も天然うなぎ同様に身がぎゅっとシマって濃厚な味わいだったなあ。
ただ惜しむらくは、この鮎食べるなら日本酒か白米が欲しかったけどもw