ゲーム互換機の話

ファミコンなどが遊べる(任天堂以外から出ている)ゲーム機。
「あれは違法ではないのか?」という問い掛けをされたのでここにメモしておく。
答えから言うと違法ではないし、許可なく制作販売する事が出来る。
ゲーム機の特許というのは20年で消滅するからだ。
つまり、20年以上前のゲーム機なら、他社からゲーム互換機が出せる。
ただし、CD-ROMなどを搭載したゲーム機は事情が変わってくる。
CDからデータを呼び出すBIOSと言われるもの。
これはハードではなくソフトウェアなので著作権法が適用される。
これの期限が公表から50年。
例えばPCエンジンは初めてCD-ROMを搭載したゲーム機だが、
その発売が1988年なので、
CD-ROMソフトの再生できるPCエンジン互換機は2038年まで発売できない。
ライセンスを持っているメーカーがフリー化しない限りは
当分期待できないだろう。
(ファミコンディスクシステムも同様である)
 
ではゲームソフトをカートリッジで提供していたハードで、
まだ互換機が出ていないゲーム機に注目してみよう。
 

Atari Jaguar(1994年12月8日発売)
すでに2014年12月に特許が切れている。
互換機が出ても不思議ではないが、
そもそも挿すソフトを持っている人が少ない。
マニア向けの高額受注生産でもしなければ商売にならないかも。

バーチャルボーイ(1995年7月21日発売)
2015年7月に特許が切れている。
未だに語り継がれるハードだし、それなりに需要ありそう。
だけど、ハードの構造が特殊過ぎてコストかかりそうだ。
任天堂自らがハードを復刻する方が可能性ありそう。

NINTENDO64(1996年6月23日発売)
2016年6月に特許が切れている。
マリオ64を初めとして有名なゲームも多数出ているし、
開発するなら最も狙い目のハードかも知れない。
ソフトも中古で探せばまだまだ容易に手に入るだろう。

ネオジオポケット(1998年10月28日発売)
来年となる2018年10月に特許が切れる。

ワンダースワン(1999年3月4日発売)
再来年の2019年3月に特許が切れる。
ネオジオポケットワンダースワンは、
両対応のカートリッジをレトロフリークで出すべきだと思ってる。

ニンテンドーDS(2004年12月2日発売)
2024年12月に特許が切れる。
7年後か・・。DSは普及したハードなので、
そこにターゲット合わせて
仕掛けようとするメーカーがいても不思議じゃないな。